<Champ Car World Series>
4年連続のシリーズ・タイトル獲得に向けて熾烈なバトルを繰り広げているセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、チャンプ・カー・ジェネラック・グランプリ・アット・ロード・アメリカにおいて、完璧なパフォーマンスを見せ付けた。昨日とほぼ同じセット・アップで予選に臨んだブルデイは、セッションを完全に支配し、1.5秒の大差をつけて再びポールを獲得した。
このポールによってブルデイのチャンピオンシップ・リードは12ポイントまで広がり、彼は4.048マイルのコースを101秒535で駆け抜けた。この3度のチャンピオンは出場したすべてのロード・アメリカのレースでフロント・ローからスタートし、過去3回のレースでポディウム・フィニッシュを記録しているにも関わらず、優勝は出来ていない。
ブルデイとともにフロント・ローに並ぶウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、金曜日の予選セッションで記録したタイムを更新することが出来なかった。パワーは予選初日に記録した103秒116のタイムによって、103秒134をマークしたロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSA)の前に留まることになった。ドーンボスとパワーはポイント・ランキングでそれぞれ2位と3位に付け、ブルデイを僅差で追いかけている。
ホーム・ストレート上に吹く向かい風によってタイムアップが難しいように見えたが、ドーンボスは金曜日の予選タイムを更新した9人のドライバーの一人になった。このオランダ人と2列目に並ぶのはグラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)。18歳のレイホールは103秒162のタイムで予選4位に入った。ブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)は、ロード・アメリカで目覚しい活躍を続け、5番手からスタートする。このブラジル人はエルクハート・レイクのコースで2度の優勝を含む4回のポディウム・フィニッシュを飾っており、2001年にはキャリア初優勝を挙げている。
6位にポジション・アップを果たしたアレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)も、2004年のロード・アメリカで初優勝を手にしている。金曜日に3番手のタイムをマークしていたニール・ジャニ(#21レッド・ブル-ガルフストリーム)は、7番手スタート。8位にラインナップされた“スピーディ”ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、昨日のタイムを更新することが出来なかった。
103秒523のタイムでトップ10入りを果たしたコンクエスト・レーシングのヤン・ヘイレン(#34グラフィプリント・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、緑と白の新しいカラーリングで参戦している。トップ10の最後にはジャスティン・ウイルソン(#CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)が入り、彼もまた金曜日の予選タイムを更新できなかった。
トップと2位との差が1.5秒もあるにも関わらず、2位以降は0.594秒以内に12台がひしめき合っているため、この長くて曲がりくねったコースではいくつかエキサイティングなレースが繰り広げられるだろう。ジェネラック・グランプリ・アット・ロード・アメリカは、日曜日現地時間午後2時(東部時間午後3時)に開始され、その模様はABCで生中継される。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエ ブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「マクドナルドのマシンがものすごく速かったことが、ほんとうに嬉しいよ。僕たちはとても安定している。昨日から特に何かを変えたというわけじゃないのにね」
ウィル・パワー:「もちろん、フロント・ローからスタートできるのはすばらしいことだよ。だけどセバスチャンのタイムを見ると少し心配になるね。それでもレースは何が起こるかわからないさ」
ロバート・ドーンボス「今日の午後はセッションの合間に、レッド・タイヤをマシンに付けたけれど、『違う、ブラックのほうが良い』という声が頭の中で聞こえたような気がしたんだ。昨日、レッド・タイヤでかなり苦労したこともあったから、ブラックに戻したよ。それでコースに出たら、タイヤは凄く良い感じだったね」