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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第10戦 ロード・アメリカ[二日目]フォト&レポート

<US-RACING>

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セバスチャン・ブルデイの勢いが止まらない。初日から圧倒的な速さを見せている3年連続チャンピオンのブルデイは、今日の最終予選もライバルを寄せ付けない鬼神の走りを披露する。最終ラップには1分41秒535という、タイヤ戦争やパワー競争が激しかった90年代後半から2000年代序盤に匹敵するタイムを叩き出し、2位に1・5秒以上の大差をつけてポール・ポジション確定させた。今日のブルデイは、ひとりだけ別クラスのマシンで走っているかのような速さだった。「マクドナルドのマシンがものすごく速かったことが、ほんとうに嬉しいよ。僕たちはとても安定している。昨日から特に何かを変えたというわけじゃないのにね。とにかく感触が良かった。ファンタスティックなラップだったよ」と大喜びのブルデイ。明日のレースもこのまま独走し、前人未到の4連覇に向けてチャンピオンシップのリードを広げたいところだ。

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ブルデイとフロント・ローに並ぶのはポイント・ランキング3位のウィル・パワー。彼は昨日のタイムを更新できなかったが、今日はホーム・ストレートで強い向かい風が吹き、半数以上のドライバーが自己ベストを更新できなかったため、金曜日のタイムのまま2位をキープできた。しかしトップのブルデイとは1.5秒という途方もないタイム差がついており、決勝はこのタイム差をいかに縮めるかが鍵となる。「もちろん、フロント・ローからスタートできるのはすばらしいことだよ。だけどセバスチャンのタイムを見ると、少し心配になるね。それでもレースは何が起こるかわからない。今日はレッド・タイヤでのバランスに苦労したね。ブラックに付け替えようと思ったときには、もう時間がなかったんだ」と悔しがるパワー。このままブルデイの独走を許してしまうのだろうか。決勝での巻き返しを期待したい。

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ポイント・ランキング2位のロバート・ドーンボスは、昨日の7番手から大きくポジションを上げ、3番グリッドを獲得した。多くのドライバーがタイム・アップを期待してソフト・コンパウンドのレッド・タイヤを装着するなか、ドーンボスは昨日の予選でレッド・タイヤでのバランスが悪かったことを思い出し、チームにブラック・タイヤで走ることを伝える。これが功を奏し、ホーム・ストレートに吹く強い向かい風をものともせず、昨日からコンマ5秒のタイム・アップに成功。ウィル・パワーのタイムには届かなかったものの、明日のレースを3番手からスタートする。「今日の午後はセッションの合間に、レッド・タイヤをマシンに付けたけれど、『違う、ブラックのほうが良い』という声が頭の中で聞こえたような気がしたんだ。昨日、レッド・タイヤでかなり苦労したこともあったから、ブラックに戻したよ。それでコースに出たら、タイヤは凄く良い感じだったね」と予選を振り返るドーンボス。チャンピオンシップを争う三人がしっかりトップ3に入り、決勝レースはますます面白くなりそうだ。

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今朝のプラクティスでトップ・タイムをマークしたグラハム・レイホール。予選初日は他のドライバー同様レッド・タイヤでのバランスに苦しみ、11番手に留まったレイホールだが、今日の予選では3番手のタイムをマークする印象的な走りを披露した。最終ラップでもコンマ2秒ほどタイム・アップできるペースで快走していたが、最後は燃料が尽きて失速。4位から明日のレースをスタートすることになった。「今日は昨日の予選から大きくポジションを上げることが目標だったんだ。それが出来てよかったよ。ほんとうは最終ラップでもタイムアップできたはずだけど、ガス欠になってしまったんだ。それでも4位は良いスタート位置だから、明日のレースはセバスチャンに近づけるようにがんばるよ」と話すレイホール。タイトル・コンテンダーの後につけた若干18歳のルーキーが、レースをどれだけかき回してくれるだろうか。

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苦戦が続くフォーサイス・チャンピオンシップ・レーシング。オリオール・セルビアは最終予選の前にエンジン・トラブルが発生し、今日は1周もできないままセッションを終え、金曜日のタイムで14番手スタートとなる。一方のポール・トレイシーはセッション序盤にスピンを喫し、この日唯一となるレッド・フラッグの原因を作ってしまった。ピットで破損したウイングを交換して再度アタックを試みるも、精彩を欠き、結局16位に沈む。フォーサイス勢はまったく良いところがないまま予選を終えた。