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IPS第3戦セント・ピータースバーグ[決勝]フォト&レポート

<US-RACING>

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昨日の第2戦を2位で終えた武藤英紀。初優勝を目指し、ダブルヘッダーの第3戦の朝を迎えた。今朝のウォーム・アップは6周を周回し、1分8秒6325のタイムをマーク。トップのリチャード・アンティヌッチと、0.3737秒差の2位につけた。一方、昨日優勝を争ったアレックス・ロイドは、18位に沈み、決勝への期待が高まる。第2戦のトップ6リバース方式(ポールは第2戦の決勝6位で、勝者は6番手のグリット)となるため、武藤は昨日と同じく5番手からのスタートとなる。スタートで飛び出したのは4番手スタートのジョナサン・クレイン。いっきに3台をかわしてホール・ショットを奪う。武藤は昨日のウイナーであるアレックス・ロイドにかわされ6番手に後退。スタート直後のターン1で接触があったものの、全車1周目を無事に通過した。しかし、早くも2周目にイエロー。3番手を走るジェイ・ハワードが、2周目の1コーナーでジャンプ・アップを狙い、トップのクレインに仕掛ける。ところがインサイドを閉めたクレインと接触し、フロント・ウイングにダメージを負ったハワードは、高速コーナーを曲がりきれずにウォールに激突した。幸いハワードにケガはなかったが、わずか2周で昨年のチャンピオンが姿を消した。

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昨日の第2戦同様、波乱のレースとなった第3戦。コーションは合計5回、18周がコーション・ラップとなる大荒れの展開となった。リスタートで苦戦する武藤とは対照的に、リスタートのたびにポジションをあげていくロイド。22周目でトップに立ってからは、一度もトップを譲ることなく、そのままフィニッシュした。「なんていったら良いかわからない。今年はほんとうにすばらしいスタートが切れた。6番手から追い上げるのは、とても厳しかったよ。サム・シュミット・モータースポーツと、ルーカス・オイルはすばらしいチームだ」と優勝の喜びを語るロイド。開幕3連勝を達成した。

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4番手にポジションを上げた武藤は、リスタートとなった最終ラップで、前を走るボビー・ウイルソンに激しいアタックを仕掛ける。しかし、またしてもイエロー・フラッグが振られ、追い上げもここまで。「かなりリスクはあって、接触覚悟でいこうと思ったんですけど、『イエロー、イエロー!』といわれたので、諦めました」と最終ラップを振り返る武藤。スタートからひとつポジションを上げ、4位でフィニッシュした。今日のレースを振り返り、武藤は「スタートで順位を上げることがテーマで、その気持ちで望んだんですけども、スタートするたびに順位を落としてしまったり、一台も抜くことができませんでした。それと、最終コーナーを速く抜けることが出来なかったということもあり、人の後ろに付いたときのバランスと言うのが、今後の課題となりました」とコメント。決して悪い結果ではないが、すぐにでも優勝できるポテンシャルを持っているだけに、その表情には悔しさがにじみ出ていた。

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今週末2回のレースで、2位と4位に入った武藤。初優勝はお預けとなったが、しっかりポイントを重ね、チャンピオンシップ・ランキング2位に浮上した。「悔しいですね。すごく悔しいですけど、その反面課題も見え、自分と相手との比較で自信も付いたので、そう言う面でみるといい週末だった思います。トップのロイドが3回勝って、ポイント差が開いたのが気になりますが、逆に考えてこの3戦で、自分もポイントを落としてはいないので、ここから上手くまとめていけば、また可能性があるのではないかと思います」と話す武藤。次戦、伝統のインディアナポリス・モーター・スピードウエイで、初勝利を目指す。