<US-RACING>
天気予報は裏切られ、朝から雨となったワトキンス・グレン。午前9時45分からインディ・カーのプラクティスは予定されていたが、走行中に必ず敷地内にいなければならないメディカル・ヘリコプターの到着が遅れたため、予定時間にプラクティスは始まらなかった。結局、スタートしたのは、予選開始時間の10分後となる12時30分。当初の予定では二つのグループに分かれ、30分ずつ走行するはずだったが、合同で1時間15分間の走行となった。午後2時30分からは、グランダム・シリーズのレースがスタートするため、インディ・カーの走行はプラクティスのみとなり予選は中止に。レースのスターティング・ラインアップは、昨日の総合プラクティスのトップタイム順となり、カストロネベスがポール・ポジションからスタートすることになった。
第2戦に行われたストリート・コースのセント・ピータース・バーグで予選5位からスタートして優勝したカストロネベスが、ロード・コースとなるワトキンス・グレンではポール・ポジションからスタートすることになった。ミスやトラブルがなければカストロネベスのポール・トゥ・ウインの可能性も高いと思うが、予報では明日の天気も今日のように小雨が降ったり止んだりするような嫌な天候になる様子。雨が降ればレースの流れも大きく変わるだけに、カストロネベスがもてぎのようにポール・トゥ・ウインを飾ることができるだろうか?
今日行われたプラクティスは、すでに予選順位が決まったことと、雨が止み中途半端な路面コンディションだっため、それほど精力的に走行するドライバーは見られなかった。松浦もトータルで8周の走行だけに留まり、このセッションでは13位。「今日雨が降っていなければ、かなりやりたいことがあったし、ドライのままで予選が行われれば、自分としてもかなり楽しみだったんですけどね。予選ができなくて残念です。午後のプラクティスで走行しましたけど、基本的には何もできなかったです。濡れている所と乾いている所があって、気温も低いのでタイヤも温まるのに時間がかかりますし、無理してマシンを壊してもしょうがないので、走行は途中でやめました。昨日のプラクティスでは新品タイヤで走行しておけば、もっと上位からスタートできたんですけど。こうなるとは思ってなかったですしね」と、走行後に話した松浦。今日の鬱憤を明日のレースで晴らせるよう、活躍を期待したい。