<TOYOTA>
IRLインディカー・シリーズ第6戦の決勝レースが6月11日(土)、テキサス州フォートワース近郊のテキサス・モーター・スピードウェイで行われた。今シーズン3戦予定されているナイトレースの初戦として行われ、戦いの舞台となる1周1.5マイルのコースは、シリーズ中最大の24度ものハイバンク角を誇り、超高速でのサイド・バイ・サイドのレースが展開されることでも知られる。今年も巨大スタンドを埋めた大観衆が見守る中、まだ空に明るさが残る午後7時45分にグリーンフラッグが振られ、200周300マイルのレースがスタートした。
レースは、前前日の予選でトヨタ勢をリードし4番手グリッドからスタートしたS.ホーニッシュ・Jr.が序盤から首位の背後にピタリとつけ、チームメイトのH.カストロネベスもそれに続いた。その後もペンスキーの2台は常に首位争いに加わり、レースは終盤戦へと突入した。そして残り10周を切った時点でもペンスキーの2台を含む5台が1秒以内で激しく首位攻防戦を展開。しかし、S.ホーニッシュJr.は、惜しくも及ばず2位でフィニッシュ。トヨタ勢最上位となったS.ホーニッシュJr.と首位の差は、僅か0.0534秒。これはIRL史上10番目の超僅差フィニッシュであった。
一方、ナイトレースに初参戦したR.ブリスコは序盤からスピード不足に悩みつつ、ルーキー最上位の12位でレースを終えた。
S.ホーニッシュ・Jr.(チーム・ペンスキー)のコメント:
今夜のレースは素晴らしかった。我々のマシンはライバルに比べて圧倒的なパワーとは言えなかったが、何としてでも首位争いに加わることだけを心掛けた。彼らが速く、パッシングが非常にタフなことも分かっていたが、全力を尽くした。ピットストップはほぼ完璧で、クルーも最高の仕事をしてくれた。今日の結果には満足している。
R.ブリスコ(チップ・ガナッシ・レーシング)のコメント:
照明の下と大観衆の前でレースを戦うというのは想像以上に特別なものだ。レースは息もできないほどタフだった。序盤は集団の中で、オーバーステア気味だったが、最初のピットストップで多少の調整を加えたら状態はかなり上向いた。しかし、追い上げを開始し始めた時には、すでにトップグループは大きく離れており、捕らえるのは難しかった。初めて経験したナイトレースでいろいろと新しい体験が出来たので、今日の結果は、ポジティブに捉えている。