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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第18戦 ヒューストン【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
昨日同様快晴となったヒューストンだが、朝方は気温も18度と低く、例年並の湿度は感じられない。プラクティスが始まる頃には24度まで上昇し、路面温度は28度というコンディションの中、午前10時にグリーンフラッグ。予選に向けての最後のプラクティスが始まった。

開始早々フェルナンデスとセルビアがターン1で接触、セルビアのフロントウイング破片がコース上に散らばったためにレッドフラッグ。10時6分に再開されたものの、今度はブランデルがターン1でコースアウトし、ストール。セッションは再度中断され、グリーンとなったのは10時15分。

度重なる中断の中、20分が経過した時点でのトップはカストロネベスで61.289秒。61.319秒のアンドレッティ、61.440秒のブレックと続く。その後、ダ・マッタ、モントーヤ、モレノ、タグリアーニらがコースアウトするなど、今日の路面は非常に滑りやすい。10時32分にはバッサーがターン1でスピンし、ストールしたためにまたも中断。

10時35分にセッション再開、だがそのすぐ後にモントーヤがターン6で壁を擦り、セルビア、ガルシアJR、トレイシーらがコースアウト。開始から40分が経過し、トップは昨日暫定ポールを獲得したフランキッティ、だが60.417秒と未だ1分を切ることができない。2位はカストロネベス、3位はド・フェランとペンスキー勢が上がって来た。

昨日の予選でコースアウトし、ペナルティを受けた昨年の覇者トレイシーだが、10時48分にターン3でスピンし、タイヤバリアに軽く接触。今日4度目のレッドフラッグとなってしまった。また、昨年のポールシッターであるモントーヤもセッティングが決まらないのか、この日3度目のコースアウト。

スタートから1時間が過ぎ、気温も28度まで上昇。この時点でのトップは昨日のプラクティスでトップだったタグリアーニで59.893秒。バッサー(59.927秒)、モントーヤ(60.115秒)と今度はフォード&トヨタが上位に進出。ホンダ勢のトップは、昨日の予選の第1グループでトップだった中野が5位と大健闘だ。 

しかしその中野が終了10分前にターン7でタイヤバリアに軽く接触。だがマシンへのダメージは少なく、そのまま走行を続ける。10時10分、終了まで5分を切ったところでメルセデスエンジンを駆るカナーンが59.563秒でトップへ。2位はアンドレッティの59.765秒、3位には59.850秒までタイムを上げた中野が入った!

終了間際になってアンドレッティが59.563秒をマークしてトップ逆転、また、ダ・マッタが59.649秒、モントーヤも59.735秒とタイムアップに成功したため、中野は5位で予選を終了。だが依然ホンダ・ドライバー最上位であり、絶好調のままプラクティスを終えることになった。

久しぶりにメルセデスのトップかと思われたが、最終的にフォードが逆転。そのあとには2台のトヨタが入り、中野のホンダが5位と各メーカーが揃って上位に顔を出す。注目の予選、中野の最後のアタックに期待したい。