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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第18戦 ヒューストン【最終予選】レポート

<US-RACING>
相変わらず雲ひとつない快晴のヒューストンで、第18戦のスターティンググリッドを決める最後の予選が始まったのは午後1時45分。テキサスらしい強い日差しが照りつけているが、気温は28度。路面温度もそれほどではなく、34度というコンディションだ。今回は昨日の予選をもとに、下位グループが先に出走、30分ずつのセッションとなる。

開始から10分が過ぎ、トップはモレノで最初から59秒台に入る59.617秒をマーク、昨日からの総合でも2位のタイムだ。2位はフェルナンデスの59.723秒(総合8位)、3位はダ・マッタの59.944秒と続いている。午後2時3分、2位のフェルナンデスがバックストレートエンドで曲がりきれず、タイヤバリアに突っ込みレッドフラッグ。

グリーンとなったのは午後2時8分、この時点でのトップは依然モレノでタイム変わらず。だが2番手はダ・マッタ(59.658秒)、続いてセルビア(59.709秒)といった具合にPPIの2台がタイムアップしている。ところが終了まで残り1分を切ったところで突如マルケスが59.269秒を叩き出し、総合トップに踊り出た。

しかし、マルケスはトップに立った次の周、ターン8でスピンし、後ろから壁に激突。リアウイングとサスペンションにダメージを負ってしまったものの、結局マルケスを凌ぐ者は誰も現れず、このセッションで見事総合トップを獲得。シーズン終盤に入り、スイフト・シャシーがやっと上位に進出して来た。

15分のインターバルをおき、昨日の予選における上位グループが走り始めたのは午後2時30分。この中には昨日の予選でレッドフラッグの原因を作ったフランキッティ、カストロネベス、フィッティパルディの3人が含まれており、このセッションの最後に8分間のピットストップ・ペナルティが科せられることが決まっている。

開始から4分後、昨日の予選で2位だったバッサーがターン1で接触し、右前のタイヤにダメージを負う。バッサーはなんとかピットに戻り、修復を試みたが直らず、結局バックアップカーに変更。2時36分、今度はトレイシーがターン4で壁を擦り、その直後にモントーヤが同じ場所で壁を擦るなど、序盤からアクシデントが多発する。

午後2時38分、朝のプラクティスで2番手に終ったカナーンが59.228秒を記録。マルケスのトップもあっという間に終り、カナーンがトップに浮上した。今年限りで撤退を決めたメルセデスが健闘している。しかし、そのわずか1分後にド・フェランが今週初めて58秒台に入れる58.757秒を叩き出す。

同じ頃、モントーヤがまたも同じターン4のウォールにタイヤを擦るが、ピットに戻ることなく走行を続ける。トップは依然ド・フェランであり、2位にはチームメイトのカストロネベスが59.196秒で続く。第15戦のバンクーバ以来続いているチームメイト同士のフロントロー獲得だが、はたして今回も実現するか?

このセッションもちょうど半分を過ぎた2時46分、今週コースアウトが目立っている前年の覇者、トレイシーがターン5で再びコースアウト。だがチームメイトで一昨年のヒューストンの覇者、フランキッティはその後58秒台に突入。58.843秒とド・フェランにわずか及ばず2番手だ。

一方、ラグナ・セカ以来のポールを目指してカストロネベスも58.846秒までタイムを縮め、フランキッティに肉迫。しかしセッションも残り8分となった2時52分、ここでカストロネベスとフランキッティ、フィッティパルディの3人はピットへ。ペナルティによりアタックを断念せざるを得なくなってしまった。

セッションもいよいよ終盤を迎え、ブレック、ド・フェランが続けてコースアウト。バッサーもターン6で壁を擦り、カナーンもコースオフ。初日のプラクティスでトップだったタグリアーニもターン3の壁を擦るなど、各ドライバーとも必死にタイムアップを試みるが、誰もド・フェランのタイムを上回ることができない。

結局そのまま予定どおり午後3時にチェッカーとなり、ド・フェランが今年4回目、通算10回目のポールポジションを獲得。2位はフランキッティが入り、今年5回目のフロントロースタートとなる。3位はバッサーがフランキッティにわずか0.001秒届かず。日本期待の中野は気温の変化によるアンダーステアに悩まされ、18位に終ってしまった。

メーカー最多となる今年10回目のポールポジションを獲得したホンダだが、ロード&ストリートでは6戦連続と他を圧倒する。久しぶりにバッサーがトヨタ最上位のポジションからスタートし、フォードはアンドレッティの5位、メルセデスはカナーンの10位が最上位となった。

昨年、このヒューストンの時点でランキングトップだったモントーヤがポールを獲得したが、レースはクラッシュしたカストロネベスのマシンに接触するというアクシデントに見舞われ、リタイアに終わってしまった。今回もポイントリーダーのド・フェランがポールとなったが、今年3回もポールを取りながら、そのまま優勝できたのは1戦もない。

タイトル争いのプレッシャーが重くのしかかる中、ド・フェランはどのような走りを見せてくれるだろう。また、今年は未だ1勝もあげていないフランキッティ、2年間優勝から遠ざかっている1996年のチャンピオン、バッサーにとっても今回のチャンスは見逃せない。それぞれの思いを胸に、レースは午後3時にグリーンフラッグとなる。