<US-RACING>
朝方サーキットを覆っていた雲も次第に少なくなり、気温も25度まで上昇。昨日の予選結果をもとに再び2グループに分けられ、午後1時45分、まずは遅い方のグループから最後のタイムアタックが始まった。第14戦のポールポジションは暫定ポールのド・フェランか、それとも今朝のプラクティスでトップだったアンドレッティか?
30分のセッションで、開始から10分が経過した時点での順位はダ・マッタ(101.364秒)、トレイシー(101.632秒)、カナーン(101.816秒)だったが、さらにその10分後にはトレイシーが101.147秒を記録してトップに。ダ・マッタ(101.244秒)、バッサー(101.773秒)らのトヨタ勢がその後に続く。
昨日2度もコースアウトしたトレイシーだったが、マシンが決まってきたのか、2時6分にこの日初めて100秒台に入れる100.682秒をマーク。その後ピットへと向かい、昨日のレッドフラッグの原因を作った件で、8分間のペナルティを受ける。これでこの日のトレイシーのアタックはすべて終了した。
2時8分、カーパンティエがターン12でコースアウトしたためにレッドフラッグ。オフィシャルの迅速な作業で2時11分に再開されたが、結局、トレイシーのスピードを上回る者は誰も現れず。2位はダ・マッタの101.161秒、3位はパピスの101.458秒で最初のグループの予選が終了した。
15分のインターバルをおいて午後2時30分から始まった第2グループの予選では、開始から7分後に暫定ポールのド・フェランが3周目で100.387秒を記録。その翌周には100.177秒まで縮めるなど、今日も絶好調だ。が2時39分にグージェルミンがターン12でコンクリートウォールに激突したためにレッドフラッグとなってしまう。
セッションが再開されたのは2時48分で、その後残り10分を切った時点での順位はド・フェラン(タイム変わらず)、タグリアーニ(100.260秒)、フランキッティ(100.563秒)。昨日の予選で赤旗の原因を作ったモントーヤは、終了まで8分を切ったにもかかわらず、そのままコースに残っていたためにブラックフラッグ。ピットに戻って予選終了。
ド・フェランは残り4分になってさらに100.154秒までタイムアップし、ミド−オハイオに続く2連続ポールが確実かと思われたその矢先、残り2分でフランキッティがついに100秒を切る99.866秒の新コースレコードを記録。そのままチェッカーとなり、フランキッティが昨年のオーストラリア以来となる今季初のポールポジションに輝いた。
ペンスキーの2連続ポールならず、ド・フェランは2位に終り、3位は過去ベストのスタートポジションを得たタグリアーニ。ロードコースにおけるホンダの3連続ポールとなり、ミド−オハイオに続くフロントロー獲得だ。2列目はフォードが2台、3列目はフォードとホンダ、4列目はホンダとフォード、5列目フォードとメルセデス。以上がトップ10で、トヨタはモントーヤの12位が最高となった。
終ってみれば、ポールはド・フェランでもアンドレッティ(6位)でもなく、フランキッティだった。今年は未だ優勝のないフランキッティだが、1998年にこのロードアメリカで初優勝し、その後破竹の勢いでトップランカーとなったのは記憶に新しい。明日のレースで今季初勝利を遂げ、かつてのようにまたランキング上位に返り咲くことができるだろうか。