■あんな人やこんな人、今年もたくさんの有名人が訪れる
今年も各界の著名人が訪れたロングビーチグランプリだが、今回の主な有名人をあげてみると、まずはスーパーボウルでデンバー・ブロンコスを2度の優勝に導いたジョン・エルウェイを筆頭に、ジョージ・ルーカス、シルベスタ・スタローン、ニコラス・ケイジ、デニス・ロッドマン、ティム・アレンなど、そうそうたる顔ぶれがズラリ。彼らはロングビーチグランプリの白熱したバトルを満喫したようだ。
■久しぶりのポイントリーダーになったトレイシー
今回の優勝で20ポイントを獲得したポール・トレイシーは、ポイントスタンディングでもリーダーとなった。トレイシーがポイント争いでトップに立つのは1997年シーズン11戦目のトロント以来のこと。現在トレイシーはポイントスタンディング2位のジミー・バッサー(トヨタが2位!)に8ポイント差でリードしている。
■めったにないルーキーの2戦連続ポイント獲得
フォーサイス・レーシングのルーキー、アレックス・タグリアーニは4位に入賞し、シーズン開幕から2戦連続でポイントを獲得。これは1988年のルーキー、スコット・アチソン以来のことだ。ナイジェル・マンセルはCARTルーキーであった1993年に開幕4出走連続ポイント獲得をしているが、2戦目はけがで欠場しているため、この記録にはカウントされていない。
■ステップアップ組が優位な結果に終る
今回のロングビーチグランプリのトップ6ドライバー全員は、CARTの下のクラスからのステップアップ組であった。ポール・トレイシー、エリオ・カストロ‐ネベス、ブライアン・ハータ、オリオール・セルビアはインディライツから。ジミー・バッサー、アレックス・タグリアーニはトヨタ・アトランティックからのステップアップドライバーだ。中でもトレイシー、ハータ、セルビアはインディライツのシリーズチャンピオンに輝いている。
■トレイシーが2戦連続の特別賞獲得
ポール・トレイシーはホームステッドに続き、またもバドワイザー・ハードチャージャー・アワード(予選下位からもっとも上位へばん回したドライバーに与えられる賞)を獲得した。今回も予選17位からだったが、見事優勝を果たした。
■土曜日の予選だけで6万人が集まる
CARTシリーズ第3戦のロングビーチグランプリは、その華やかさから、F1で言えばモナコGPと言ったところか。今年で26回目を迎えた伝統のレースは、96年に“インディ500”がシリーズ戦から外れて以来、文句なしのCARTナンバーワンイベントとなっている。
ストリートコースで開催されるレースは、トロントやバンクーバー、それにサーファーズパラダイスなど、そのいずれもが街の繁華街に隣接した立地条件下にあるため、華やなお祭り気分を盛り上げるに事欠かない。レースウィーク中、街はロードコースやオーバルと言ったパーマネントサーキットとは一味も二味も違った雰囲気に包まれる。
今回、CARTクオリファイ以外にも多くのサポートイベントが行なわれた土曜日の予選には、6万人もの観客が集まった。これは、ほかのいくつかのオーバルレース決勝日の観客動員数に勝るとも劣らない数字といえる。
■世界195ヶ国で放映される
4月16日のロングビーチグランプリは世界195ヶ国で放映され、ライブと録画放送を合せると、合計4千万人以上が観戦したことになる。これは北米で人気ナンバーワンのモータースポーツであるNASCARのイベントをもってしてもかなわない数字だ。