3回目のタイトル獲得、それも2年連続という、アメリカンモータースポーツでは難しい仕事をやってのけたダリオ・フランキッティ。特にChampCarとIndyCarが統合してからの2連勝は偉業といえるもので、「Legend」の仲間入りを質問されるほど。
NASCARのジミー・ジョンソンが、5年連続という恐ろしいことになっているので「偉業」感は少ないですが、出場した最近3年間で3連勝は、とても難しいことだと思います。ちなみに2007年はアンドレッティ・グリーン、2008年は不出場(NASCARに行ったものの途中撤退)。2009-2010年はチップ・ガナッシでのタイトル獲得です。
ITC、CART、IndyCarとトップカテゴリーでの長いレース経験を持つダリオですが、速いものの攻めすぎたり、同点でタイトルを失ったり、チームメイトとぶつかったり、なぜか噛み合なかったりと、いろいろなことがありました。37歳のベテランとなった今、勝負強さに磨きがかかっているのかも?
これくらい勝ち続けると、通常ブーイングが起きたりもするのですが、ダリオの場合はあまりそういうシーンを見かけないんですよね。どの年も、圧勝ではなく接戦や逆転での戴冠だったので「強かった」とか「速すぎ」とかいう印象がないからかも?
もしくはファンもダリオが優勝したときに、本当に嬉しそうに喜ぶアシュレイ・ジャッドの顔が観たいからでしょうか。少なくともチップ・ガナッシのクルー達は、ハリウッド女優とハグで喜びを分かち合うチャンスではあります。優勝後のインタビューもドライバー並みに時間を割いていますしね。いつかダリオの魅力について語って欲しい気がします。
Illustration & TEXT by アラブルカ
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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