2010年注目のルーキーとなっている、シモーナ・デ・シルベストロ。開幕前から自信ありげなコメントを発していたのが印象的でしたが、アトランティックで数勝していたものの、インディカーは全く別モノと思い、それほど注目していませんでした。むしろ最初は、女性ドライバーとしてはインディ・ライツでの優勝経験があるアナ・ベアトリスのほうが期待できそう？ と思っていたほどです。
ところがレースでは、開幕戦から随所で目立つ走りを披露。ドライビングタッチも男性陣と変わらない操縦をするそうじゃないですか。最初はその豪快なスタイルから、名前の似ているシルベスタ・スタローンあたりをもじって4コマにしようかと思っていたほどです。しかし今のところ、あまり化粧っ気がなく、スイスの素朴な女の子といった感じ。そこでスイスで素朴といえば「ハイジ」いうことで、4コマはハイジの音楽とともに、豪快なスイスの女の子を表現してみました。
ところでシモーナ選手の所属するHVMは、1995年にF1にも参戦したチーム・パシフィック・グランプリの代表、キース・ウィギンズのチーム。またエンジニアには、チャンプカー時代にマリオ・ドミンゲス、A.J.オールメンディンガー、ロバート・ドーンボスを担当した名エンジニア、マイケル・キャノンが在籍しています。個人的にはあのドミンゲスを、ポール・トレイシーとそこそこ戦える状態にし、また速いオールメンディンガーと組んだときには初戦から優勝、そのまま連勝を記録するなど、エンジニアとして印象深い人物です。
今後はHVMの予算の問題もありますが、シモーナ選手がどのように成長していくかが非常に楽しみ。来年もぜひ観たいドライバーです。
Illustration & TEXT by アラブルカ
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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