[チーム豪州]
2005年から参戦しているチーム・オーストラリアのマシンカラーリングは、イエローにグリーンの斬新なもの。ぱっと見は新興チームなのですが、実は前身がウォーカー・レーシングなんですよね。公式ページを見てみると参戦14年、優勝4回、ポールポジション10回となっており、そのキャリアが長いことを物語っています。
ウォーカーレーシングといえば服部尚貴選手をはじめ、中野信治、高木虎之介をCARTデビューさせたチームとして日本にもなじみが深く、ジル・ド・フェランを擁していた時期はけっこうコンペティティブなレースをしていました。過去のこれらの記憶から、最近久々にチャンプカーを見て「あれ? ウォーカー・レーシングは?」と思われたかたもおられるかもしれません。
2005年からオーストラリアの資本が入り、チーム名が「チーム・オーストラリア」になり、1人はオーストラリア人ドライバーを起用。2006年はかなり競争力がついています。
ドライバーのアレックス・タグリアーニ選手はカナダ人なうえに一時期フォーサイスに所属していたので、「カナディアン」としての印象が強く、「オーストラリア」チームにいることに若干の違和感を覚えるのですが、彼の経験がチームを助けていることは明らかです。
いっぽうもう一人のドライバーに、オーストラリア人ルーキーのウィル・パワー選手を起用。2006年デビューの新人のなかでは安定したスピードを持っているように思います。あとはどこかで驚くようなパフォーマンスを見せられるかがトップドライバーへの鍵になるのかな?
そうそう、デレック・ウォーカーさんは健在で、今もこのチームの指揮を執っています。ちなみに彼はイギリス人だそうです。
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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Illustration & TEXT by アラブルカ