イラストリポート

イラストで振り返るインディジャパン2009

今年のインディジャパンは手堅く慎重なレースだった印象です。
今回はiPhoneのインディアプリのリーダーボードを片手にターン4で観戦。このターンはドライバーが格闘しているのがよく分かるオススメ観戦ポイントでもあります。そこで牛串をかじりつつ注目したポイントを並べてみます。

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まずはスタートでマルコ・アンドレッティがシェクターと同じ大外のラインをクリアした点。
通称シェクターラインと呼ばれる大外を回ると、たいていのドライバーは壁に当たってしまうのですが、
マルコ・アンドレッティはそこをクリアし、スタートで大幅なジャンプアップに成功していました。
おそらく狙っていたのだと思うのですが、やはりこのドライバーの度胸とセンスはスゴいようです。
本当はペンスキーやガナッシでビシビシ鍛えられたほうが、後々が楽しみなんですけどね。親が運営するチームでも伸びられるのかな? と考えてしまいました。
次にダン・ウェルドンの頑張り。
パンサーに移籍してから「目立たない」と言われている彼ですが、その速さは健在だと感じました。
燃費がガナッシ勢より悪かったので、おそらく燃料濃いめでスピードを優先したと思われるのですが、始終トップ争いに食らいついていました。ハンターレイのクラッシュがなければ、3位フィニッシュができたのではないでしょうか。早めに最後のピットをすませ、ハンターレイのクラッシュ時点で周回遅れになっていた事が原因で、リスタート時には8番手に落ちてしまったのです。終盤はほとんど抜けないもてぎではマルコ・アンドレッティを追いかけ回すのが限界でした。マルコも最後まで集中しスキを見せずいいレースでしたね。
それ以外ではアンダーを出して壁直行ラインを通りながらなんとか壁を回避、直後に内側に巻き込んだマシンを立て直した松浦選手には、「今回は走りきる」という強烈な意思を感じました。マシンは相当苦しかったのだと思われます。ロジャー選手の好走も序盤の楽しみでした。
時系列が逆になりますが、次に予選の印象を。

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今年の予選は4ラップ平均になり、賛否両論あるものの、1ラップごとに一喜一憂できるおもしろい予選です。
スコットディクソンの安定した、しかし渾身の4ラップ。これは素晴らしかった。このレースの前から「ポールをとって最多リードラップを獲り、優勝する」とコメントしていたのは本当だったんですね。かなりの気迫でした。
次にはやはりモラエス。ピットでタイミングを眺めるドライバーたちからも「おおぉおおお!」と完成が漏れるほどでしたね。まだ散発的ですが、かなり速さ持っていそう。来年がさらに楽しみなドライバーです。
来年楽しみというと、グラハム・レイホールとウィル・パワーですね。ウィル・パワーはネルソン・フィリップのtwitterで立っている写真がでていましたが、順調に回復してほしいところです。メイラもね。
さて、あとは最終戦を残すのみ。ディクソン、ダリオ、ブリスコーは、だれがチャンピオンになってもおかしくないので、有利不利はほとんどなさそう。エリオのポジション次第ではブリスコーがほんのわずかに有利になる事はあるかも? もちろんイエローを出したりではなく、後ろについてブリスコーの車速をほんの少しアシストするとか、あるいは少しだけブロックしてくれるとか、、、? しかしエリオもチャンピオンになっていないので、2年目のブリスコーがチャンピオンを獲ると複雑かも? もう次戦、そして来年のインディジャパンが楽しみでたまりませんね!

※ターン4は3G電波エリア内にありiphoneアプリが便利でしたが、ラストピットタイミングが表示されない(改善希望)ので観戦には双眼鏡もあるとベター。目の前でピットインするマシンとリーダータワーに表示されるラップで、何周にピットしたかをチェックする感じです。
もっともターン4の醍醐味はマシンが通るたびに吹き抜ける風と、自分のほうに向かってくる感じのマシンの迫力!
いや〜、今年も楽しいイベントでした。