本来はパレードの日に(その2)
Hall of Fame Museum、直訳すると殿堂博物館ってなわけですから、きっと歴史的にスゴいものがあるに違いなし! 館内は込み合っていますが、長蛇の列というわけではなく、熱気を感じながらもゆったりと見学できました。
入場料金は大人3ドル、6〜15歳は1ドル、6歳以下無料。またクリスマス以外の364日開館している大盤振舞。
1956年にTony HulmanとKarl Kizerが基礎をつくり、年を追って発展してきた由緒ある博物館です。
葉巻型から最新型まで、アメリカンオープンホイールの歴史を観察できます。
有名なガスタービンエンジン+4WDのマシンもここで見られる! テレビで見て、一度見てみたかったんですよね〜。実物のガスタービンエンジンは迫力満点でした。
とはいえ、実は非常にもったいないことに、「ほぉ〜」と感嘆するくらいの興味であったりします。きっとモータースポーツやマシンの歴史が好きなファンにはたまらない体験になるに違いありません。僕はどちらかというと、自分がテレビや雑誌で観たことのあるレースを走っていたマシンに感激するので、インディカーを初めて観た年にチャンピオンに輝いたこのマシン、ご存知1995年ジャック・ヴィルヌーブ搭乗のマシンに大感激。フォーサイス? と思ってしまいますが、チームグリーンなんですね〜。プレイヤーズカラーが眩しい!
さてさて個人的にはどっちかというと、こういうグッズやロゴなどが大好き。
博物館にはスタッフ数人で行ったのですが、それぞれ興味のある分野が違って、立ち止まる場所が違うのが面白い。最終集合場所を決めてあとはそれぞれ個人で見るのが吉かも?
ミニカーのチェックをしていると、同じくミニカーファンなスタッフと合流。「アレがほしーコレもほしー」と立ち話。
さて一段落して、中央に展示されているマシンを観察。1988年インディ500のウィニングカー、ペンスキー・シボレー+リック・メアーズのマシンなのですが、よく見ると……
上方排気じゃん? これ!? F1が最初じゃなかったんだ……。
しかもこの頃の制限の少ないウイングカーはアンダートレイとサイドポッド上面がものすごく近い。そのための上方排気なんですねぇ、きっと。
ヘンなマシンもいくつか。1970年ハーレー・ダヴィッドソン・ストリームライナー。ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツ(Bonneville Salt Flats)ワールドモーターサイクルランドスピードレコードをマークしたマシン。説明を読まないと何だかわからない物体であります。
マセラッティ・バードゲージが、ココで見れるとは!
メルセデスW196ストリームライナーも初めて見た!
ただし、下の写真のマシンのように注意は必要かも?
B191に1993年のカラーリングが施されています。ショウカーか何かだと思うのですが、この仕様は本戦では走っていないハズ。
お、インディ500のトロフィだ! 近くで見るとデカイ!
あと気になったのがこの資料。インディアナポリスのコントロールタワーPagoda(パゴダ)の変遷です。五重塔とも呼ばれていますが、実際のところ、建設当初1926年に日本の建築に影響を受けたと記載があるので、やはり日本の五重塔がモデルなんですね。何度か焼け落ち、再建したそうですが、最新のパゴダはF1誘致のために新設したもの。これはこれでかなり近代的でカッコいいです。
実は僕はパゴダの中にプレスセンターがあって、そこで作業できるものと思い込んでいたので、非常に残念な気分でした。もちろんプレスセンターも立派でキレイな建物なんですけどね。
さてと、本当はもっともっといっぱい紹介したいのですが、終わらないほどたくさんのマシンが展示されてたので、博物館ネタはここらで終了。
そうそう、途中の道で白地のインディカーのミニカーに、ドライバーのサインをたくさんもらっている子どもを発見。真っ白なミニカーって、誰が買うんだろう? というギモンが一気に解消。おいらも欲しくなったぁー!
さて、時間も押しているので、一度プレスセンターに戻ってロジャー・安川選手のインタビューを見学。
スポンサー獲得から、マシンやチーム状況を改善する苦労。既に出していた想定タイムが出なかった原因など、レースの難しさを感じるインタビューでした。今年はコンペティションレベルが上がったことで、最後までハラハラするグリッド争いになり、バンプデーの中継はけっこう視聴率が高かったそうです。
こんな感じでレース前日の取材は終了。
ってなことで、今日も楽しみ晩ゴハン〜!
お店に向かう途中、ネットでも見た事のある道沿いのモニュメント。
サーキット周辺の家はこんな風に、このイベントを楽しんでいるようです。それにしても、ダニカ人気はすごいなぁ〜。
今日はユニオン・ジャック・パブというお店。アメリカなんだけどユニオンジャック? なんでココをチョイスしたのかな? と思いながら一歩入ると……
うを、思いっきりオートレーシングな雰囲気じゃないですか! ヘルメットもたくさん、イラストもたくさん! アメリカチックなネオンサインも雰囲気抜群〜。
ミジェットカーも店内に展示されていましたよ。そのうしろには、なぜかダニカ・パトリックの等身大パネル。まぁ、人気者という事でしょう。
おっと、ゴハンが到着です。これは……ピザ……なのか? シカゴ風ピザはこれくらい分厚くてボリュームたっぷりなんだそうです。サーキット取材でたくさん歩くとはいえ、キケンキケーン。
その他フィッシュ&チップスなどをとり、運転するスタッフさんに申し訳ないと思いつつも、黒ビールで今日の疲れをとります。
さあ、明日はいよいよメインレースです。