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スーパーフォーミュラ菅生を戦う佐藤琢磨&武藤英紀フォトギャラリー

いつもインディカーで取材している佐藤琢磨と、かつてインディにフル参戦していた武藤英紀が参戦するスーパーフォーミュラの菅生戦に、現在地元に住む広之と一緒に行ってきました。スーパーフォーミュラ(フォーミュラニッポン)を取材するのは、トニー・カナーンが鈴鹿にスポット参戦した2007年以来です。普段インディカーを撮影していることもあり、とても新鮮な気持ちで今回撮影することができました!
 

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レースのスタート前、小学生がスターティング・グリッドでプラカードを持っていたのですが、この企画はとてもいいですね。琢磨が隣に来て、ちょっと緊張気味の女の子。これは一生の思い出になるでしょう。
 

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スーパーフォーミュラはファンがグリッドまで行くことができ、スタート前のドライバーを間近で見ることができます。一昔前はあり得ない光景でしたが、このようなシチュエーションでも集中できるのが、現代のプロ・ドライバーですね。
 

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こちらは朝の写真ですが、久しぶりに会った英紀もしっかりとファンサービスしていました。アメリカと違うのはやはりキャンギャルがいることで、アンブレラを持って後ろに立っている光景が、日本ならでは。
 

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日本のオープンホイールの頂点だけに、スポット参戦ではかなり厳しいものがあると思います。予選では最終ラウンドまで進出し、8番グリッドを手にいれましたが、本人は納得いかない表情…。
 

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グリッドで久しぶりに英紀と会ったのですが、インディカー参戦当時はスタート前にこのような笑顔を見せることはほとんどなかったですし、とても気さくな雰囲気でした。
 

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このレースの直前、24日にインディカー最終戦の舞台となるフォンタナでテストがあり、総合10位のスピードを記録してきた琢磨。テスト終了後すぐに日本へ戻って被災地の小学校を訪問するなど、大忙しだったようです。
 

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ふだんインディカーで使うヘルメットと同じようで微妙に違い、無限やブリヂストンのロゴが入っていますね。それだけでもずいぶん雰囲気は変わります。
 

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最初は気さくだった英紀も、スタートが近づくにつれて真剣モードに変わっていきます。
 

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みごとな秋晴れとなった菅生。雲が何層にも重なって放射状に連なり、アメリカのような空でした。昨年は雨だったそうで、ひょっとしたら我々は晴れ男だったのかも?
 

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普段はインディカーのローリング・スタートに慣れている我々にとって、このスタンディング・スタートも新鮮でした。インディカーは今年のトロントで初めて採用したのですが、まだ1回だけでしたし。でも琢磨は、まさかのエンジン・ストール…
 

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ポール・ポジションのロイック・デュバルを先頭に、予選2位を獲得した山本尚貴とアンドレ・ロッテラーが激しいバトルを展開。ロッテラーはアウト側のタイヤをダートに落としても引くことなく、2番手にアップしました。
 

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エンジンをストールした琢磨はピットからスタート。これで残念ながら周回遅れとなってしまいます。
 

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スポーツランドSUGOは緑がきれいです。ここは我々の実家がある多賀城市から50分ほどで、まさに地元のサーキットでもあるのですが、実は20数年ぶりぐらいに今回訪れました。
 

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アクシデントがあるとついつい撮ってしまうのがカメラマン。今回は4回もセーフティカーが導入される大荒れのレースでした。
 

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予選14位から追い上げる英紀。オフシーズンの公開USTでゲストとして来ていただき、その時点ですでにスーパーフォーミュラ参戦が決定していたのですが、まだ公にはできないという状況でしたね。
 

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インディカーのように全車がいっせいにピットインせず、チーム内で順番をずらして入るのですが、めずらしく2台がほぼ同じタイミングで入ってきました。「あれれ?」
 

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ついつい口から出てしまうターン1、じゃなくて第1コーナーは上から撮影できるので、他のカメラマンがいなくなるまで粘って撮りました。スローで撮るとロールバーのライトが流れておもしろいですね。シャッタースピードは10分の1秒です。
 

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前回来た20数年前は広之も一緒だったのですが、当時はまだ高校生でしたよ。カメラマンとして来たのは初めてですが、SUGOならではのアングルに気づいたようです。シャッタースピードは60分の1で、緑もきれいに流れてます。
 

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これもSUGOの定番カットだと思うのですが、普段は目障りなガードレールも、スローで流すことでスピード感を演出することができますね。
 

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ターン1、いやいや第1コーナーにまっすぐ突っ込んできたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。無事で何よりです。アメリカではスポンジバリアを使うことが少ないので、このように散乱するシーンも新鮮でした。おおー。
 

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この写真も手前の緑を流して撮ったもので、けっこう色々なバリエーションが撮影できるのはいいですね。
 

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タイヤがダートに飛び出す瞬間を狙っていたら、その前方でエンジンがブロー。一度に2種類の煙が上がりましたよ。
 

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今回琢磨はWith you Japanの方でも大忙しでした。こうやってロゴをまとって東北を走るのは、彼にとって大きな意味を持つことだと思います。
 

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3時過ぎのスタートで、しかもアクシデントが相次いだため、最後はだいぶ日が傾いてきました。このような光景も日本のサーキットならでは? 秋深し〜
 

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久し振りにスーパーフォーミュラへのフル参戦が実現した英紀。しかしなかなか思いどおりの走りができないようで、だいぶフラストレーションがたまっているかもしれません。オフシーズンにまた公開USTで暴れてもらいましょう!
 

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これもいい感じで雲が流れています。その時々の状況に気づくかどうかというのが重要で、広之は良く気が付きましたね。やはり14年も最前線にいただけのことはあります。はい、僕はまったく気が付きませんでしたよ(笑)
 

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ロールバーの上にエア・ダクトがないせいか、こうしてみるとチャンプカーに似ていませんか? スイフトもかつてCART時代にチャンプカーを作っていた時代があります。なんだか懐かしいフォルムだなあ〜と。
 

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20数年前、僕はバイクのレースが専門で、4輪のレースはほとんど撮っていませんでした。アメリカに行って4輪も好きになって帰ってきたと、ま、そういうわけでして…。
 

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このような低い位置からでもアップで撮れるのは、ミドオハイオぐらいだと思います。なんだかバイザーの向こうの表情が見えるようですね。
 

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ガレージの中に差し込んだ西日でぎらぎらと光っていたので、思わず撮りました。こういうのはけっこう気が付くタイプです。
 

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と思ったら、広之はボディの金色の部分が琢磨の顔に反射している写真を撮ってましたよ。一枚上手?
 

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With you Japanの招待でレースを観に集まった子供たち! みんな元気でこちらもうれしくなりました。最近は結婚式の写真を撮っている広之、集合写真も慣れたものです。
 

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グリコさんのサポートによるキッズカートで、子供たちにレクチャーする琢磨。ひょっとしたらこの週末もっとも忙しいドライバーだったのではないでしょうか? お疲れ様でした!
 

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トークショーでは、インディ・ジャパンでも大人気だった琢磨&英紀の絶妙なトークが復活しました。この会話を聞けるだけでも、来た甲斐があったと思います。
 

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やはり地元のレースはいいですね。予選の前に多賀城の隣の七ヶ浜の様子を見てきたのですが、震災から2年半が過ぎ、まだまだ大変な状況にあるというのがよくわかりました。そのような中で、地元のみなさんがモータースポーツを楽しんいる姿をこの目で見て、ほんとうに素晴らしいことだと思いました。スーパーフォーミュラのレースもエキサイティングでしたし、写真のような笑顔に会えるのは日本だけですからね。またぜひ来たいと思います!(斉藤和記)