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ロレックス・デイトナ24時間 【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

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1962年から始まり今年で45回目の開催を迎えるデイトナ24時間。デイトナ・インターナショナル・スピードウエイで開催される今年最初のビックイベントの初日は、朝から生憎の雨となった。気温も午前8時で4度とフロリダ州とは思えないほど低く、厚手のジャケットが必要なほど。午前中には雨は止むものの寒さは相変わらず続く一日となった。メインレースとなるロレックス・シリーズはDP(デイトナ・プロトタイプ)とGT(グランド・ツーリング)のクラスがあり、2つのクラスがアメリカン・ル・マン・シリーズと同じように混走してレースが行われる。初日は午前10時から11時30分、午後1時30分から午後2時30分のプラクティスが行われると、マイケル・シャンク・レーシングのマーク・パターソン、オスワルト・ネグリーJr.、エリオ・カストロネベス、サム・ホーニッシュJr.がドライブするカーナンバー60のマシンでネグリーJr.が1分43秒309を記録。この2回のセッションでトップタイムとなった。

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午後3時45分から15分間で競われるDPクラスの予選がスタートした。予選までのプラクティスでは、マイケル・シャンク・レーシングのカーナンバー60のマシンがトップだったので、この予選でも上位争いを演じるかと思ったが、そのネグリーJr.がなんと予選開始僅か3分後にターン1でコースオフし、タイアバリアに激突してしまった。午後3時55分に再びタイムアタックがスタートし、4時2分にチェッカー・フラッグが振られた時点でトップタイムを記録したのは、ガインスコ/ボプ・ストーリング・レーシングのカーナンバー99のマシン(ドライバーはジョン・フォガティ、アレックス・ガーニー、ジミー・ヴァッサー、ボプ・ストーリングの4人)をドライブしたガーニーだった。A.ガーニーはこのデイトナ24時間のレース初開催となった1962年にクラス優勝した伝説のドライバー、ダン・ガーニーの息子。そのA.ガーニーが予選を制したことで、親子二代に渡るクラス優勝の可能性も出てきた。「これはチームや僕にとってすごく嬉しいことだ」とガーニー。「このレースにスターがすごく多いよね。良いドライバー、マシンばかりだし。僕がこの結果を出せたことはすごいことだと思うよ。このポールに続いてレースを優勝したら最高だね!」と、記者会見でインタビューに嬉しそうに答えていた。

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午後6時30分から午後8時まで夜間走行でのプラクティスが行われた。このセッションでトップタイムを記録したのは、サントラスト・レーシングのカーナンバー10のマシンで、なんとNASCARネクステル・カップ・シリーズのドライバーとして有名なジェフ・ゴードンだった。2位に入ったのはゴードンと同様に注目度の高いドライバーのひとりファン・パブロ・モントーヤだ。今シーズンからNASCARネクステル・カップ・シリーズに参戦することでも話題を呼んでいるが、デイトナ500を前にテレメックス・チップ・ガナッシからこのデイトナ24時間に参戦することになった。同チームは昨年のデイトナ24時間でクラス優勝を飾っており、今年も大いに期待がもてる。

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豪華メンバーが揃った今回のデイトナ24時間だが、日本人メディア、そして日本のファンにとって今回の注目ドライバーはやはりロジャー安川だ。先日、DPクラスに参戦を発表したばかりの安川はサマックス・モータースポーツからエントリーし、トーマス・エンゲ、クリス・フェスタ、クリスチャン・モンタナーリ、クリス・ザッカリアと共にカーナンバー7のマシンをドライブする。安川の初日は夜間走行になれることを前提に、午後6時30分のプラクティスから走行を開始。約10周を走行した安川は自己ベストとして1分50秒2を記録した。「新品のパットをつけたんですけど、エア抜きがされていなくて、ブレーキがスカスカだったんです。そういう状況だったのであんまり攻めることができなかったんですね。それに混走というか多くのマシンと走るのが初めてだったので、トラフィックのときにどこで安全に抜かせるか探っているうちに僕の走行は終わってしまいました。明日また走って様子を見たいと思います」と、今日の初走行について話した。