<Speed of Japan>
2007年1月22日(月曜)
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ(フロリダ州デイトナ・ビーチ)で年明けに開催されたデイトナ24時間レースの公開プラクティスに参加し、その実力をアピールしたロジャー安川が、この度、チームと正式契約を交わし、無事第45回デイトナ24時間レース「Grand-Am – Rolex 24 At Daytona」に出場することが決定した。
契約を交わしたのは、DP(デイトナ・プロトタイプ)クラスに2台体制で臨むサマックス・モータースポーツ。安川は前述の公開プラクティス最終日となる1月6日にこのチームのマシンをテストドライブ。レーシングカーのステアリングを握るのは、昨年5月のインディ500以来、しかもロードコースの走行は一昨年の9月のワトキンス・グレン以来。そして、このグラン-ダムのマシンに乗るのも初めてという安川だったが、ブランクを感じさせない走りを披露した。
安川は、2003年にHondaのIRLインディカー・シリーズ参戦と同時にスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングから米国オープン・ホイール最高峰の同シリーズにデビュー。2004年はチーム・レイホールよりスポット参戦。2005年はドレイヤー&レインボールド・レーシングよりフル参戦。そして2006年はプラヤ・デル・レーシングよりインディ500にスポット参戦を果たし、これまで36戦出場し、決勝最高位7位となっている。
この4年間IRLインディカー・シリーズだけに専念してきたが、昨シーズンからはもっと他にも活躍の場を求めており、2007年の最初の目標となるデイトナ24時間参戦に見事駒を進めたことになる。
グラン-ダム・シリーズは、DP(デイトナ・プロトタイプ)、GT(一般市販車ベースのマシン)という2クラスのレースとなり、2007シーズン年間15戦(内GTクラスのみのレースが1戦、DPクラスのみのレースが2戦)を開催。その開幕戦となる「デイトナ24時間レース」はシリーズ最長のレース距離(時間)で争われる。
「デイトナ24時間レース」は「ル・マン24時間」、「スパ・フランコルシャン24時間」と並び、世界3大耐久レースのひとつとして数えられる。1962年に始まり(当時は3時間のレース、1966年に24時間レースとなった)、今回で45回目の開催となる。DP、GTの2クラス合わせて、現在72台のマシンがエントリーを済ませている。アメリカ・モータースポーツ界の著名なドライバーたちが参戦することでもおなじみのレース。今年も、元F1ドライバーのファン-パブロ・モントーヤ(No.01-TELMEX Chip Ganassi with Felix Sabates)やNASCARのジェフ・ゴードン(サントラスト・レーシング)やジミー・ジョンソン(No.91-Lowe’s Riley-Matthews Motorsports)、トニー・スチュワート(No.20-Howard Motorsports)、さらにはIRLインディカー・シリーズのスコット・ディクソン、ダン・ウェルドン(ともにNo.02-Target Chip Ganassi with Felix Sabates)、サム・ホーニッシュJr.、エリオ・カストロネベス(ともにNo.60-Michael Shank Racing)、チャンプカーのポール・トレイシー、A.J.アルメンディンガー(ともにNo.6-Michael Shank Racing)といった面々がエントリーリストに名を連ねている。
【Grand-Am – Rolex 24 At Daytona参戦体制】
チーム:サマックス(SAMAX)
マシン:ポンティアック・ライリー カー
ナンバー:7
チーム監督:ピーター・バロン
ドライバー: トム・キンバー・スミス
トーマス・エンゲ
ジェフ・バックナム
ロジャー安川
1月27-28日に決勝が行われる第45回デイトナ24時間レース「Grand-Am – Rolex 24 At Daytona」は1月25日(木曜)のプラクティス&予選セッションから始まり、1月27日(土曜)午後1時30分(米国東部標準時)に決勝がスタートする。
ロジャー安川コメント
「今年は年明け早々からレースに参戦することができてとても嬉しく思います。今回のチャンスを与えてくれたスポンサー、チーム、そしてずっと応援していただいているファンの皆さんに感謝したいと思います。耐久レースは初めてですが、新たなチャレンジができることを、今から色々と楽しみです。デイトナで走るSAMAXはこのシリーズではトップチームでもあり、チームと皆様の期待を裏切らない良い結果を出るように全力で頑張ります!」