<Toyota>
“トヨタ タンドラ“が開幕戦1−2フィニッシュ。ティモシー・ペターズがキャリア2勝目を挙げる
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第1戦「NextEra Energy Resources 250」が2月13日(土)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
11日(木)午後6時10分から予選が行われ、テイラー・マルサムが6番手、アリック・アルミローラが7番手につけ、12台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。
12日(金)午後8時からの予定であった決勝レースは、降雨のために翌日に延期。13日(土)、ネイションワイド・シリーズ第1戦終了後、午後7時23分に2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振り下ろされた。
スタートして1周目の第3コーナーで早くも多重クラッシュが発生。16番手からスタートしていたカイル・ブッシュ、18番手スタートのテッド・マスグレイブは直後にいたため避けきれず、接触。今シーズンより自らのチームを率いてキャンピング・ワールド・トラック・シリーズに参戦するKy.ブッシュだったが、右フロント部にダメージを負い、大きく後退を余儀なくされてしまった。
中盤には、2006年のシリーズチャンピオンであり、2008年、2009年と連続でこの開幕戦デイトナを制しているトッド・ボダインが、15番手スタートから着実に上位に浮上。47周目にはこの日初めて首位に立った。しかしボダインは59周目にパンクに見舞われ、後退。首位と同一周回に留まったボダインは、その直後にイエローコーションが出され、全車がピットインしたことでポジションを回復。79周目には再び首位に返り咲いた。
終盤、首位を走行するボダインに、この日常にトップ10圏内での争いを続けるなど好調なティモシー・ペターズが猛追。首位のボダインにペターズと後続勢が続いた状態で迎えたファイナルラップ、アウト側に行くと見せたペターズをブロックしようとボダインがはらんだ隙に、ペターズがインへと滑り込み、2台はサイド・バイ・サイドのまま最後の首位争いへ。
後続にも助けられ僅かに前に出たペターズを懸命に追うボダインだったが、及ばず、 0.068秒の僅差でペターズがトップ、ボダインが2位でチェッカー。最後まで諦めずに攻め続けたボダインは、チェッカー直後にスピンを喫し、インフィールド上へとコースアウトしてのフィニッシュとなった。ペターズにとっては、昨年10月のマーティンスビル戦以来となる、シリーズキャリア2勝目。
ボダインの開幕戦3年連続勝利はならなかったが、“トヨタ タンドラ”にとっては2007年以来4年連続の開幕戦勝利を、1−2フィニッシュで飾ることとなった。
また、今季よりNASCARに参戦することとなり注目を浴びた元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.は、NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズのデビュー戦を6位という好成績で終えた。
次戦第2戦は3月6日(土)に米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。
ドライバー ティモシー・ペターズ:
「信じられない。今の気分を説明するのは難しい。このようなシーズンのスタートを切ることができ、非常に感激している。デイトナで勝つというのは誰にとっても夢であり、別格だ。本当に嬉しい。17号車のクルーチーフと全てのクルーは冬の間から長い時間をかけて準備をし、素晴らしい仕事をしてくれた。超高速の車列の中でも、我々の“トヨタ タンドラ”は安定して速かった。この寒い天候の中で応援してくれたファンに感謝したい」
第1戦 NextEra Energy Resources 250 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 24 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 100
2 15 30 トッド・ボダイン トヨタ タンドラ 100
3 14 46 デニス・セッツァー ダッジ 100
6 22 1 ネルソン・ピケ・Jr. トヨタ タンドラ 100
7 12 60 ステイシー・コンプトン トヨタ タンドラ 100
12 7 51 アリック・アルミローラ トヨタ タンドラ 100
17 6 56 テイラー・マルサム トヨタ タンドラ 94
18 19 7 ジャスティン・ロフトン トヨタ タンドラ 93
19 25 81 デイビッド・スター トヨタ タンドラ 86
21 11 9 マックス・パピス トヨタ タンドラ 84
22 16 18 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 83
24 20 5 マイク・スキナー トヨタ タンドラ 61
31 18 15 テッド・マスグレイヴ トヨタ タンドラ 29
観客数(主催者発表): 50