Hiroyuki Saito

成田国際空港ブラン…空水

突然ですが、いま、アメリカです。慌しい日本滞在(2010年現在の日本滞在期間は12日間)中に、3月に行われるインディカーの開幕戦ブラジルに行くためのビザの申請(皆さん、ブラジルに行くためにはビザが必要なので観光でも計画的に)をするためにパスポートを持って品川区の東五反田にあるブラジル領事館に行きました。
10年前、CARTの取材でブラジルに行ったときはロサンゼルスでビザの申請を行いましたが、確か1〜2日で発行されたのでね、日本でもせいぜい2〜3日で出来るだろうと、高をくくっていたら、パスポートのピックアップが領事館の改修工事もあって2週間後の3月1日になるといわれたんですよ。
もちろん、電話で問い合わせたかったんだけど、それが出来ないので直接行くしかなく、領事館に必要な書類を持って行ったのですが、日本滞在中にできないことが判明したのでね、流暢なポルトガル語を話す受付の方にナォン・オブリガード(ノー・サンキュー)と丁重にお断りし、日本での申請は断念しました。
それじゃ、一日でも早くロサンゼルスに戻って申請するべ! って、いろいろ調べたらロサンゼルスでも10日間はかかるとのこと。なじょしたらええべや?(どうしたらいいのかな?)って、12日間のジャパン滞在期間中にしっかり2日間実家にも帰っていたから宮城の方言が時折出てくるのはご愛嬌として、とりあえず、一日でも早くアメリカに戻ってビザの申請をすることにしたんだっちゃ。

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そんなこんなで、一日早めた出発日に成田空港に駆けつけるとゲートに向かう途中、ちょっと気になる販売機を発見。なんかね、成田国際空港ブラン…って書いてあって、その販売機にはミネラル・ウォーターのボトルしかないんですよ。
よく見ると、それは成田国際空港ブランドでしたが、ただのミネラル・ウォーターじゃありませんよ。“ナチュラル”・ミネラル・ウォーターと書かれてもいます。よく見ると空水というネーミングのこのお水様が、堂々と販売機の20個のボタンを占領していたのでした。
値段は1本140円と高いのか安いのかよくわからない値段設定ですが、なんと20個のボタンのうち、4個、そう、すなわち5本に1本はさらに高い180円の特別なお水様コーナーがあったのです。
180円の空水ってなんだべ? ってよく見るとね、“酸素イン”している“ナチュラル”・ミネラル・ウォーターでした。酸素が入って180円。はじめ酵素だと思って、“酵素パワーのトップ!”って洗剤のCMを思い出し、そりゃあ、パワーが出るから割高なんだべなって思ったんですけど、酸素って気づいて逆に何がいいのか買ってみるしかわからなくなってので日本だというのにお水様に180円を払って購入したわけです。

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なにやら、「奥美濃洞戸にある高賀谷の一億年の地層から湧き出た、ナチュラルミネラルウォーターに3〜5mg/Lと言われる水道水の役12倍48mg/Lもの酸素を充填したミネラル・ウォーターです」とラベルに書かれていました。
販売機にも「原水は2008年・2009年の2年連続で、モンド・セレクション最高金賞ならびにiTQi(国際味覚審査機構)の2つ星をダブル受賞しています」って書かれていて出生も確かです。
そんな大それたお水様だけにね、いざ、飛行機に乗って、これを飲んでみようかと思ったのですが、なんか気が引けちゃってね、結局、飲まずに持ってきてしまったので、お味に関してはなんともまだ、言えない状況なんです。
賞味期限は12.01.12って記入されていたので2012年なのは確かですが、アメリカでは西暦が最後の2桁に標記されるのでね、ちょっとこんがらがって、12月1日なのか1月12日なのかよく分からなくなったのですが、とりあえず、2012年の1月12日までには僕の身体に空水を通して酸素インしようと結論はでました。ただ、それまで酸素が逃げなければいいのですが。
ともあれ、ロサンゼルスに到着し、その足でロサンゼルスのブラジル領事館にビザの申請に行ったら、なんと1週間後にはパスポートを引き取れることになりました。安心してブラジルにいけますがー、ブラジルは治安に問題があるのでね、行ったら安心は出来ませんよ。
前回、お伝えするといっていたフィラデルフィア空港のレストランでの“BEER FLIGHT”については、次回、またはネタが無くなったらお伝えすることにしますー。