NASCAR

残り10周の悪夢! 『HRE』無念のタイヤトラブルにより2戦連続で初優勝を逃す。

<VERTEX SPORTS>
<2008.6.14 ミシガン州ブルックリン>
現地14日、雨天のため順延となっていた ARCA/RE MAXシリーズ第9戦 『Racing For Wildlife 200』 の決勝レースが開催され、『HATTORI RACING ENTERPRISES』 のCarNo.01 AISIN AW TOYOTA をドライブする Sean Caisse は、100周のレースのうち51周に渡りトップを快走するが、初優勝まであと10周というところでタイヤトラブルに見舞われ19位という不本意な結果に終わった。
決勝レース 晴れ 気温19℃
現地時間午前8:30、前日の雨で延期となっていた決勝レースが100周(200miles)でスターする。 7位スタートのSeanCaisseは素晴らしいスタートを切り、5周目には2位まで順位を上げトップを伺う。 前日の急激な気温上昇により多くのチームにタイヤトラブルが発生したため、主催者側から「安全確保のため20周目にイエローコーションにより全車タイヤチェックを義務付けられる」という異常事態になっており、事前の通達どおり20周目で最初のイエローが出され全車がピットイン。 タイヤ交換と給油を終えコースに戻ったSeanCaissは5位に順位を落すが再スタート後すぐに追い上げをはじめ、32周目についにトップに躍り出ると50周目には2位に4秒近い差をつけほぼ独走状態を築く。 その後トップを走行中の59周目、再びイエローフラッグが出ると2度目のピットインを行うが再スタートも難なくこなし残り10周までは完璧なレース展開になる。 しかし、残り10周を切ったバックストレートで右リアタイヤのバーストが発生! 何とか体制を建て直しピットまで戻ったSeanCaissをチームは短時間でタイヤ交換しコースに戻すが、この時点でチーム初優勝の可能性は消えてしまった。
結果的にレースの半分以上の51周に渡りトップを走った HREチームだが、最終結果は1周遅れの19位と言うまたしても残念な結果に終わった。
チームオーナーコメント ( Shigeaki Hattori )
まず2戦連続で目の前にあった勝利を逃し言葉になりません。レースになるとSeanは素晴らしいペースでトップを走り、冷静にピットからの指示に従いペースをコントロールしていましたので今日レースは勝てると思いましたが、悪い予感は当たるもので終盤はタイヤトラブルだけを心配していました。 ただ勝負の世界は、運もチームの実力の内なのでまだ勝つには何かが足りないのだと思います。 これから次のレースまでにすべてを再確認し、Kentuckyにはいいデータを取り込み、レースに勝てるまで引き続きドアをノックし続けたいと思います。
ドライバーコメント ( Sean Caiss )
この様な結果になってとても残念です。 マシンのハンドリングは本当に最高でエンジンや車に負担をかけない様にペースを調整する余裕もありました。 ドライバーミーティングでタイヤトラブルに関する話があったのでかなり注意を払っていましたが、残り10周に近づいてからリアの挙動が少しおかしいと感じた後すぐにタイヤがバーストしました。
本当に残念ですが、スピードでは誰にも負けていないので気持ちを切り替えて次戦Kentuckyのレースで勝ちます!
クルーチーフコメント( Mike Abner )
昨日の予選で組み立てた作戦がうまくいき、レースのペースはとてもいいラップタイムで周回を刻む事ができました。
金曜日の練習で多くのチームにタイヤトラブルが発生した為、タイヤメーカーから予選のあと急遽ちがうスペックのタイヤが供給されました。 ただ、レースが延期になり朝の低い気温の中なので問題ないとの説明を受けていましたがレースで長い距離を走ると残念ながらトラブルが発生してしまいました。
しかし、これだけ多くのチームにタイヤトラブルが発生したのは、彼ら(フージャータイヤ)が設定したスピードと負荷がこのサーキットには合っていなかったということで、大きな事故に繋がらなかったのは本当に幸運でした。
次のKentuckyは前回もかなり良かったですし、レース前に合同テストにも参加する予定ですので次は必ず勝ちたいと思います。
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