NASCAR

“トヨタ カムリ”3位フィニッシュ

<Toyota>

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NASCARスプリント・カップ・シリーズ
第12戦 Coca-Cola 600
 NASCARスプリント・カップ・シリーズ第12戦「Coca-Cola 600」が5月25日(日)米国東南部ノースカロライナ州コンコードのロウズ・モーター・スピードウェイで開催された。同コースはNASCARの関係企業やチームのほとんどが本拠地を持つ、シャーロット近郊に位置し、デイトナと並びNASCARの「聖地」とも呼ばれる。
 同コースでは、1週間前にオールスター戦が開催されたが、僅か100周のオールスター戦からは一転、スプリント・カップ・シリーズ第12戦は1.5マイルオーバルを400周、600マイル(約960km)という、NASCARシリーズ最長のレースとなる。
 22日(木)午後7時より予選が行われ、カイル・ブッシュが、先週末のオールスター戦に続き、ロウズ・モーター・スピードウェイで2週連続となるポールポジションを獲得。Ky.ブッシュはシリーズ今季2度目のポール獲得となった。3番手にはブライアン・ヴィッカーズが入り、出場した10台の“トヨタ カムリ”全車が決勝進出を決めた。
 25日(日)午後5時51分に長丁場のレースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュが順調に首位を逃げるが、まもなくKy.ブッシュは電装系の不調に見舞われ、若干ペースダウン。代わってヴィッカーズが首位に立った。その後も、バッテリー消耗に問題を抱えながらの走行を強いられたKy.ブッシュとヴィッカーズが上位争いを展開。Ky.ブッシュは3位走行中の149周目に、ハンドリングの調整のために予定外のピットインを行い、周回遅れの19位までポジションを落としてしまったが、その直後に自力でリードラップに復帰、上位争いへと戻った。
 61周に渡り首位を走行するなど快走を見せたヴィッカーズだったが、185周目、5位走行中に突如左リアタイヤが脱落するトラブルに見舞われ、壁にクラッシュ。無念のリタイアとなった。
 31番手と後方からのスタートとなったトニー・スチュワートは、前半ハンドリングに苦しみ、後方集団でのレースを強いられていたが、調整を続け、徐々にポジションアップ。251周目には、首位に立ったKy.ブッシュに続き、“トヨタ カムリ”の1−2体制となった。激しい首位争いが展開される中で、スチュワートは298周目についに首位に浮上。
 一方でKy.ブッシュはなおも電装トラブルに苦しみ、298周目にはバッテリーを交換、 22位まで後退したが、そこから再びの追い上げを開始。346周目にはこの日3度目の首位に立った。
 スチュワートとKy.ブッシュがトップ2で終盤戦に突入したが、燃料が苦しくなり、2台揃ってグリーン下で388周目に給油ピットイン。給油を我慢したライバル勢が続々とピットイン、もしくは燃費走行に徹する中で、再びポジションを戻し、393周目にスチュワートがトップに浮上。独走状態で後続を5秒以上も引き離し、そのまま逃げ切るかと思われた。
 しかし、残り3周となった397周目に突如右フロントタイヤの破裂に見舞われ、スローダウン。大きく順位を落としてしまった。
 “トヨタ カムリ”勢最上位フィニッシュを果たしたのは、電装トラブルに苦しみながら健闘を見せたKy.ブッシュ。3位でチェッカーを受け、ドライバーズポイントランキングでの首位の座を守った。10位にはデビッド・ロイティマンが入った。
 次戦第13戦は6月1日(日)米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催される。

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ドライバー カイル・ブッシュ:
「通常よりも100マイルも長いのだから当然だが、長いレースだった。正直なところ、トニー(スチュワート)に何がが起きたのか知らず、彼がスローダウンしたのも気付かなかった。それほど私は自分に襲いかかる問題と格闘し続けていた。ハンドリングの問題だけでなく、バッテリーにもトラブルが起きていた。発電系統なのか、配線なのかはわからない。原因を調査する必要があるだろう。この問題のために、ロングランでは上位走行が難しい状況で、勝つのも困難だった。しかし、3位でフィニッシュできたと言うことで、ポイントの面では良い夜になったと思う」

第12戦 Coca-Cola 600 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 9 ケイシー・ケイン ダッジ 400
2 4 16 グレッグ・ビッフル フォード 400
3 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 400
10 28 44 デビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 400
17 11 22 デイブ・ブレイニー トヨタ カムリ 400
18 31 20 トニー・スチュワート トヨタ カムリ 399
20 27 84 A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ 399
24 16 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 399
27 29 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 397
32 40 00 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 395
38 35 96 J.J.イェリー トヨタ カムリ 353
42 3 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 184
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 1860
2 ジェフ・バートン シボレー 1766
3 デイル・アーンハート・Jr. シボレー 1721
4 デニー・ハムリン トヨタ 1596
8 トニー・スチュワート トヨタ 1511
20 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 1203
26 デイビッド・ロイティマン トヨタ 1101
33 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 933
35 デイブ・ブレイニー トヨタ 910
36 J.J.イェリー トヨタ 751
41 マイケル・マクドウェル トヨタ 484
43 マイク・スキナー トヨタ 423
46 A.J.アルメンディンガー トヨタ 314
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 73
2 シボレー 71
3 フォード 67
4 ダッジ 53
※結果及びポイントは暫定