<Toyota>
NASCARクラフツマン・トラックシリーズ
第1戦 Daytona 250
NASCARクラフツマン・トラック・シリーズの開幕戦となる「Daytona 250」が、NASCARトップ3カテゴリーの先陣を切って、2月15日(金)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。2006年、2007年の2年連続マニュファクチャラーズタイトルを獲得した“トヨタ タンドラ”は昨年惜しくも逃したドライバーズタイトルの奪還へ向け、5年目のシーズンに挑む。
開幕戦には9台の“トヨタ タンドラ”が出場。14日(木)に行われた予選では、T.クックが最前列2番手を獲得。昨年最終戦までドライバーズタイトルを争ったM.スキナーは3番手につけた。
15日(金)午後7時半、カクテルライトに照らされたサーキットで2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)で競われる決勝レースがスタート。2番手グリッドのT.クック、3番手のM.スキナーらが順当にスタートを切り、序盤戦へと突入した。
序盤から3台が横に並んでの激しいバトルが展開され、クラッシュも頻発。19周目の多重クラッシュではM.スキナー、再スタート直後の23周目にも上位を走っていたT.クックが巻き込まれ、後退を余儀なくされてしまった。
そんな中で、12番手グリッドから好スタートを切り、序盤から上位争いに加わったT.ボダインが首位に浮上。安定した走りでトップ争いを繰り広げた。
6度に渡り、計25周ものコーションラップが出る荒れたレースとなったが、T.ボダインはレースのほぼ半分、49周に渡って首位を走行する速さを見せ、レースを支配した。
レース終盤は、首位を行くT.ボダインとJ.ベンソン、Ky.ブッシュ、D.スターらがトップグループを形成し、ファイナルラップまで息もつかせぬ激戦を展開。4台の“トヨタ タンドラ”が僅差のままフィニッシュラインに飛び込んだ。僅か0.077秒差で後続を抑えきったT.ボダインがこのバトルを制し、嬉しいデイトナでの自身初勝利を挙げた。2位にはKy.ブッシュ、3位にJ.ベンソン、4位にD.スターが入り、“トヨタ タンドラ”は開幕戦を1−2−3−4フィニッシュで飾った。
一方、序盤のクラッシュで大きなダメージを負ったM.スキナーとT.クックは、シーズンを見据え、少しでもポイントを稼ぐために車輌を修復。それぞれ29位、30位での完走を果たした。
次戦第2戦は2月23日(土)カリフォルニア・スピードウェイでスプリント・カップ・シリーズ、ネイションワイド・シリーズとの併催で行われる。
ドライバー T.ボダイン:
「ついにデイトナで勝つことが出来た。とても信じられない。私がデイトナのレースに来るようになって20年になる。最初の3年はチームクルーとして、そしてその後17年間ドライバーとしてデイトナでレースを戦ってきて、2位や3位はあったものの、どうしても勝てなかった。しかし、ついにここで勝利を得ることが出来、信じられない気分だ」
第1戦 Daytona 250 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 12 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 100
2 21 51 Ky.ブッシュ トヨタ タンドラ 100
3 35 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 100
4 14 11 D.スター トヨタ タンドラ 100
8 8 9 J.マークス トヨタ タンドラ 100
12 30 22 P.マクギルトン トヨタ タンドラ 100
28 16 59 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 50
29 3 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 49
30 2 60 T.クック トヨタ タンドラ 36
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
1 T.ボダイン 195
2 Ky.ブッシュ 170
3 J.ベンソン 170
4 D.スター 160
8 J.マークス 142
12 P.マクギルトン 127
28 M.スキナー 81
29 T.マスグレイブ 79
30 T.クック 73
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 9
2 フォード 6
3 ダッジ 4
4 シボレー 3
※結果及びポイントは暫定