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アンドレッティ・オートスポーツが佐藤琢磨を起用! おさえておきたい基本をどうぞ〜!

インディカー写真
 
インディカー・シリーズのトップ・チームのひとつであるアンドレッティ・オートスポーツが、佐藤琢磨の起用を発表しました! 今さら言うまでもないとは思いますが、いったいどんなチームなのか、佐藤琢磨がインディカーを戦った7年間の記録など、ぜひおさえておきたい基本をまとめましたので、ご覧ください。
 
同チームはドライバーとして史上3位となる42勝を記録したマイケル・アンドレッティが、シリーズへのフル参戦からリタイアした2003年にチーム・オーナーとしてのキャリアをスタート(アンドレッティ・グリーン・レーシング)。現在のアンドレッティ・オートスポーツとなったのは、2009年のことです。
 
1991年にチャンピオンとなったマイケル・アンドレッティは、チーム・オーナーとしても4回(2004、2005、2007、2012)シリーズ・タイトルに輝き、自身がドライバー時代に果たせなかったインディ500の勝利に輝くこと実に4回(2005、2007、2014、2016)。記念すべき第100回インディ500を、ブライアン・ハータとの共同チームで制覇しています。
 
一方、F1参戦を経て2010年からインディカー・シリーズへの参戦を開始した佐藤琢磨は、7年間で118レースを戦い、2013年ロング・ビーチで日本人初優勝を達成しました。表彰台に立つこと5回、トップ5フィニッシュ12回、トップ10フィニッシュは32回で、トップを走ったレースは20戦、計430周にわたってレースをリードしています。
 
アンドレッティのチームにはかつて武藤英紀が在籍(2008、2009)していたことがあり、日本人初の表彰台となる2位をアイオワで獲得。また、2003年からトップ・カテゴリーにステップアップしていたライアン・ハンター−レイは、参戦10年目となる2012年に同チームで念願のチャンピオンとなり、2014年にインディ500を初めて制覇しました。
 
2017年のアンドレッティ・オートスポーツはそのハンター−レイを筆頭に、マイケルの息子であるマルコ・アンドレッティ、第100回インディ500を制したアレクサンダー・ロッシとの4台以上の体制で、参戦8年目を迎える佐藤琢磨はカーナンバー26のホンダ・ダラーラをドライブすることになります。
 
今年チャンピオンを獲得したチーム・ペンスキーや、昨年王者のチップ・ガナッシ・レーシングを見ても明らかなとおり、近年のインディカー・シリーズでチャンピオン獲得やインディ500制覇の必須条件ともいえるのが4台体制です。
 
データのシェアや経験豊富なエンジニアリング体制など、勝ち方を熟知しているチームに移籍することは極めて重要で、佐藤琢磨にとって大きなプラスとなるでしょう。
 
この移籍が大躍進へのきっかけとなり、日本人初のオーバル勝利とインディ500初優勝へ繋がることを、願わずにはいられません!