二日連続でトップに立ち、昨年に続き今年もオープンテストでトップだったのは、W.パワーでした。全体で5番目となる110周を走行し、昨日の1分7秒6492から1分7秒0608までタイムを上げてセッション終了。このコースでは過去4年で2回優勝しているだけに、第3戦となる今年のレースでも最有力と言えそうです。
2番手はデイル･コイン･レーシングで4年目となるJ.ウィルソンで、パワーとはわずか0.0038秒差の1分7秒0646まで迫りました。今年からツインターボを投入し、シボレーと同じ条件になるホンダですが、一発のタイムだけ見ればシボレーとはそれほど差がないようですね。エンジニアがレイホールに移籍したものの、速さは相変わらずでした。
昨年王者のS.ディクソンもタイムアップしたのですが、パワーから0.0183秒という僅差の3位に終わりました。今年こそチャンピオンを狙いたいパワーにとって、同じエンジンを使うことになったディクソンとガナッシは、最大のライバルとなるかもしれません。今年からチームメートとなるT.カナーンは11位でした。
佐藤琢磨は前日から約コンマ5秒タイムを短縮する1分7秒3314をマークし、一つ順位を上げて4位でテストを終了。パワーとの差は0.2706秒でしたが、今回17台が1秒以内という状況からも、好調な滑り出しになったと言えます。「テストは全体的にすごく良かったと思います」と琢磨。「両日とも午前中は天候が不安定で走れなかったのですが、その分、午後は内容の濃いプログラムができました。非常に寒かったのですが、充実した二日間でした」と語り、笑顔からも仕上がりの良さがうかがえます。昨年のテストは7位で、開幕戦セント･ピーターズバーグは予選2位、決勝は8位でした。5年目となる今シーズンも、序盤からの活躍が期待できそうですね。
2年連続マニュファクチャラーズを獲得したシボレーは、自信の表れか、エンジンを堂々と公開。ご覧のようにツインターボは左右のエキゾーストのそれぞれにターボが装着されるので、複雑は取り回しとなります。実際にエンジンをマウントして走行しなければ解らない点も多く、この冬にホンダはどこまでテストができたのか、気になるところです。今回、1発のタイムという点で差はほとんどありませんでしたが、回転数がさらに低くなるストリート･コースや、高速域が重要なオーバルでどんな走りを見せてくれるでしょう。レースでは燃費も注目ですね。いよいよ開幕戦は月末、30日決勝です！
●総合リザルト
