今季最後の常設コース、第15戦ソノマの予選を制したのはダリオ・フランキッティでした。予選第1ラウンドで1周のみのアタックでベストタイムを出し、第2ラウンドも同じレッドタイヤを投入して勝ち上がり。最終ラウンドでは新品のレッドを履いて1分17秒5271をマークし、今季4度目、通算33回目のポールポジションです。09年もポール・トゥ・ウィンを決めているフランキッティ、今季初優勝を獲得できるでしょうか。
「テストからターゲットの2台は速かったけど、ここまでにたくさんの変更をしてきたんだよ」と語るフランキッティ。「第2ラウンドも第1ラウンドと同じレッドタイヤで走り、少しミスもしたけどうまくまとめられた。周りは新品で追い上げてきたから、驚いたけどね。ターゲットのクルマがワンツーでスタートできるのは最高だ」
スコット・ディクソンが予選2位フロントローを獲得し、チップ・ガナッシ・レーシングがフロントローを独占です。「ポールを獲れるまでのスピードはなかったね」とディクソン。「ダリオはタイヤの使い方がうまかった。ここは普段ペンスキーが強いコースだからハッピーだけど、重要なのはレースだよ」
3年連続ポールを獲得していたウィル・パワーは予選3位でした。「風向きがまったく逆になったんだ。我々のクルマはレッドはまずまずだけど、ブラック・タイヤが少し厳しいね。予選はガナッシの連中がきたけど、明日のレースはどうなるかわかんないよ!」
前回のミドオハイオで7勝ずつのタイとなったエンジン・バトル、今回の予選でも最終ラウンドに3台ずつが進出し、ホンダのフロントロー独占となりました。昨年、シボレーにタイトルを奪われたホンダ、今回逆転に成功するでしょうか。
午前中の第3プラクティスで1分19秒0982までタイムを短縮した佐藤琢磨は、予選第1ラウンドで1分18秒9164をマークしたものの、ほんのわずか届かず予選13位となりました。しかしこの4年間ではベストのスターティング・グリッドで、この週末全体を振り返れば、着実に調子を上げてきていますね。
「ソノマの予選で初めて履くレッドタイヤを想定して色々なことをやってきたのですが、少し行きすぎた部分もありました」と琢磨。「クルマが少し乗りづらくなり、暴れだしたのできつかったです。最初にブラックでウォームアップをやったときにわかったんですが、セッション中に変更する時間がなく、それで行くしかないという状況でした」
今日もソノマは快晴で、久しぶりに頂上のターン3まで行ってきました。ここからの景色が最高で、空にはなんともいえない雲が漂っていて、いい雰囲気の予選となりましたよ。その昔、ここでレーシングスクールを受けたことがあるのですが、下りはかなりスピードが乗るので、かなりビビった覚えがあります。自分でやってみて、ドライバーのすごさがよくわかりました!
●予選リザルト
●予選最終ラウンド(ファスト6)映像
●プラクティス総合リザルト
●第3プラクティス・ハイライト映像