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第2戦アラバマGP予選を制したのはハンター-レイ、ペナルティを受けた佐藤琢磨は12位からスタート

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4年目にしてやっとチーム・ペンスキー以外のドライバーがポールに輝きました。昨年のチャンピオン、R.ハンター-レイが予選最終ラウンドで1分7秒0871をマークし、ペンスキーのW.パワーに0.2433秒もの差をつけて予選トップの座を獲得です。
 

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ハンター-レイにとって昨年のエドモントン以来、通算3度目となるポールで、意外にもこのバーバー・モーター・スポーツ・パークでは初めてトップ10以内からスタートすることになります。
 

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「ほんとうにとてもうまくドライビングできたし、チーム全員で成し遂げたものだよ」と今季初ポールを喜ぶハンター-レイ。「ここはとてもチャレンジングなトラックで、アグレッシブに走るほど報われる。けどセットアップやドライビングで度を越すと、ひどいめに遭うのは間違いないね。レースに向けてすばらしいポジションを手に入れたから、あとはウォームアップでレースに向けて調整し、ずっとこの位置に留まっていたいよ」
 

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予選2位は過去2回アラバマGPで予選トップに輝き、今回もポールポジションの大本命といわれていたW.パワーです。開幕前にここで行われたオープンテストでも自らの記録を大幅に塗り替えていた彼が、今週末は歯車が狂ったのか、各セッションで一度もトップに立つことができませんでした。
 

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「ほんとうにタイトな予選だった。予選2位でもハッピーだ。ここにこれるなんて思ってもいなかったからね」と語った3年連続ロードコース・チャンピオンのパワー。「予選でレッド・タイヤがどれだけの性能を発揮してくれるかわからなかったけど、なんとかファスト・シックスまで残れたよ。ここはスタート・ポジションが重要なコースなのは間違いない。明日は興味深い戦略になるだろうね」
 

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佐藤琢磨がペナルティを受けて最終ラウンド進出を逃したことで、急遽繰り上がって2戦連続ファスト・シックスを走ったT.ボーティエが自己ベストの予選3位に。「最高だよ。第2ラウンドでうまく走れなくてイライラしてたら、開始直前になってトップシックスの中に入ったんだからね」
 

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「とてもハードにプッシュした。僕のエンジニアがファスト・シックスに向けてすばらしい変更をしてくれたし、タイヤもちょうどいい感じのユーズドだった。正直すごく楽しかったね。すごくグリップしたからほんとうに限界までプッシュした。クールだったよ」と大喜びのボーティエ。今年注目のルーキーです。
 

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予選4位は第1ラウンドで1分6秒775のコースレコードを記録したS.ディクソン。パワーが昨年の予選第1ラウンドで記録した1分9秒8529を、なんと3秒以上も塗り替える結果となりました。
 

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「ちょっとがっかりしたね」と予選を振り返ったディクソン。「我々は第1、第2と最速だったからね。最後はほんの少しタイミングを逸してしまったよ。十分に攻め切れなくて、もう一度行こうとしたんだけど、もうタイヤが期待どおりにはいかなかったんだ」。レースでは3年連続2位のディクソン、明日こそ優勝なるか?
 

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午前中のプラクティスで24位に終わっていた佐藤琢磨でしたが、予選第1ラウンドの第1グループを3位でパス。第2ラウンドでは4位に入り、2戦連続でファスト・シックス進出を決めたかと思われたのですが、第2ラウンドで後続のアタックを妨害したとしてまさかのペナルティ。最速ラップふたつが抹消され、第2ラウンドの最下位となる12位となってしまいました。
 

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「みんなクリアラップを取るために、自分でペースを調整しながら予選に挑むんですけど、僕のケースも1周ウォームアップを終えてアタックラップに入っていたら、前に16号車のジェイムズ・ジェイクスがいて、彼がスローダウンしたことによって、僕のクォリファイラップが遮られてしまうと思ったので、仕方なくそこでアクセルを抜いてその周をあきらめて、ジェームス(ジェイクス)とのギャップを広げるためにさらにスローダウンしなければならなかったんですね。ヘアピンの5番コーナーから立ち上がる時にその状態になって、ミラーを見た時にジャスティン(ウィルソン)はいなくて見えませんでした。その後ターン7、8と下りながら続いていくトリッキーなところがあり、そこで十分にスローダウンして、ストレッチを作ってもう一度行こうとしたんですけど、ジャスティンがホットラップだったんです。彼も一周目のアタックで、ものすごい勢いで近づいてきたのがミラーで見えたので、すぐにコーナー内側について、彼にレコードラインを譲る形にはしたんですけど、確かに、非常にお互い近づいていたことは僕も認めます。ただ、別にそれはブロックではなかったと思うし、それによってあれだけ厳しいペナルティを受けたというのは、チームも含めて僕も非常に納得がいかないんですけども、覆すことはできませんでした。Q3(最終ラウンド)に進出しつつも、残念ながらアタックはできなかったということです」と琢磨は予選後に状況を説明してくれました。
 

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予選は残念な結果に終わりましたが、今年の常設コースで初めて履いたレッドタイヤで、第2ラウンド4位に入ったのはすばらしいですね。前回のセンピーは予選2位で、今年は市街地だけでなく、ロード・コースでも予選の速さがあることを証明しました。去年予選9位からスタートして優勝したW.パワーのような、豪快な追い上げを期待しましょう!
 

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二日目のバーバー・モーター・スポーツ・パークは、朝6時30分に着いた時点で5度しかなかったのですが、昨日よりもどんどん気温が上昇。午後は25度以上になっていたと思います。この写真はインディカーをテーマにしたアニメーション「ターボ」のキャラクターで、今回カストロネベスのマシンに貼られてましたよ。アメリカで7月に公開の予定だそうです!
 

 
●予選リザルト

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