まだインディ500の余韻が残る中で迎えた初日、1分12秒8355のトップ･タイムをマークしたのはW.パワーでした。すでに4戦が行われたロード＆ストリートのレースで、3勝を記録してランキングトップにいるパワー。明日は今季3度目のポールを狙います。
「このコースでは、気が狂ったようにプッシュしないと速くならない」とパワー。チーム･オーナー、R.ペンスキーがプロモートする今回、「彼はデトロイトを愛していて、イベントがうまくいくことを望んでいる。3台のうち誰かが勝たないと」とかなりのプレッシャー？
2位は前回のデトロイト（08年）で優勝したJ.ウィルソンで、パワーと0.0988秒差の1分12秒9343。「08年が遠い昔のようだね。新車と新チーム、新しいセットアップで走っているけど、コースは同じ。デトロイトはいつもいいね。でもリラックスはできないよ」
インディ500でポールを獲ったR.ブリスコーが、1分13秒1176で3位。「インディアナポリスとは180度、まったく違うよ。ストリートコースに戻れて本当に興奮している。このコースは体力的にきつい、けどクルマの調子はいいし、いい週末になりそう」
ブラック･フランキッティなんて書くと、思わず5日前のインディ500のことを思い出してしまうようなタイミングではありますが、今週末の彼は真っ黒なカラーリングで登場。シャンプーなどのメーカー、Susveの男性用ということで、黒になっていますよ。
インディ500からシボレー･エンジンになったドラゴンですが、一台分しか供給できないため、ロード＆ストリートをS.ブルデイ、オーバルをK.レッグでシェアすることになりました。今回は、これまでのレッグのカラーリングだったTrueCarをブルデイがドライブ、ちょっとびっくり。
朝USTREAMに登場していただいた佐藤琢磨選手は、得意のウェットで第1プラクティスのトップ、幸先の良い滑り出しとなりました。ところがドライとなった第2プラクティスでは、なんとトップから3.0703秒差の1分15秒9058で、22位に…
計15周と他に比べて少ない周回数が気になるところですが「少しコースがきれいになるのを待ってから、いこうということになってました」と琢磨選手。「今は非常に厳しいです。速いスピードと遅いスピードがちぐはぐで、ハンドリングとしては厳しい状態です」
「このコースはかなりチャレンジングで、すごいハイスピードでバンピーだし、クルマは色んなところに飛び跳ねていきます」と初めてのデトロイトの印象を語った琢磨選手。「パスするのはすごく難しくて、ターン8だけでしょうね」とかなり難コースのようです。
インディ500では珍しく一度も雨が降りませんでしたが、今回は初日から大雨。午後になって止んだものの、インディアナポリスとはまったく違い、寒い一日になりました。地元デトロイトを盛り上げるためにレースを主催するペンスキー、天気がよくなりますように。
●プラクティス総合リザルト
●ドライとなった第2プラクティスのハイライト映像です。
●佐藤琢磨選手がトップだったウェットの第1プラクティスのハイライト映像です。