INDY CAR

新レギュレーションとなった開幕戦でスコット・ディクソンが2位。佐藤琢磨は11周をリードするも、ギアトラブルで22位に

<Hondaプレスリリース>
2012年3月25日(日)・決勝  会場:セント・ピーターズバーグ市街地特設コース  天候:晴れ  気温:27〜28℃
 
メキシコ湾からフロリダ半島へと接近していた雨雲は朝方までにタンパ方面へと通り抜け、2012年のインディカー・シリーズ開幕戦となるHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグのスタートは青空の下で切られました。全長1.8マイルのストリートサーキットには朝から大勢のファンが足を運び、ピットやグランドスタンドからのレース観戦を楽しんでいました。
 
バラエティーに富んだコーナーがレイアウトされたダウンタウンのコースを100周するレースは、75周目にトップに立ったエリオ・カストロネベス(Team Penske)が優勝。Hondaエンジンを搭載するChip Ganassi RacingのHondaダラーラで戦ったスコット・ディクソンは、2位フィニッシュを果たして表彰台に上りました。
 
大観衆に見守られてスタートしたレースは、多くのオーバーテイクが見られるインディカーらしいエキサイティングなバトルとなりました。それでありながら、マシン同士の絡み合うアクシデントはゼロ。26台のインディカーはサイド・バイ・サイド、ノーズ・トゥ・テールの接近戦をレースファンの目の前に繰り広げました。
 
インディカー・シリーズは、2006年から6年間にわたりHonda1社によるエンジン供給体制が続いてきましたが、今シーズンから自動車メーカー3社によるエンジン開発競争が始まり、Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグはその最初のレースとして開催されました。どのエンジンが最もパワーを引き出しているのか、燃費がいいのはどのエンジンかなど、まだまだ多くのことが完全に判明していない状況でレースは始まりました。
 
Hondaエンジン搭載のChip Ganassi RacingのHondaダラーラに乗る03、08年チャンピオンのスコット・ディクソンは、6番グリッドから見事なスタートで4番手まで一気にジャンプアップ。その後もフルコースコーションが出てもピットに入らない作戦を採用し続け、37周目にトップに躍り出ました。ディクソンはそのままゴールまで2回のピットストップで走りきりましたが、同じ作戦をとったカストロネベスが2回目のピットストップを利用して順位を逆転し、トップでゴールしました。
 
土曜日の予選で6番手につけたルーキーのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)は、決勝でも目覚ましい走りを見せ続けて6位でゴールしました。その一方で昨年度のセント・ピーターズバーグ・ウイナーであるダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、最終ラップの最終コーナーで燃料ぎれに陥り、13位でのゴールとなりました。
 
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、14番グリッドからスタートし、08年以来のフルシーズンエントリーを行うRahal Letterman Lanigan RacingのHondaダラーラですばらしいレースを戦いました。レースのスタートと、序盤のアクシデントで出されたフルコースコーションの後のリスタート、その両方で3台ずつを抜き去り上位を走行。レース中盤には11周にわたってトップを快走し、上位フィニッシュは確実なレース展開となっていました。ところが、2回目のピットストップを終えたところで突然ギアシフトができなくなり、ピットでのリタイアを余儀なくされました。
 
コメント
スコット・ディクソン(2位)
「作戦が大きなカギを握るレースとなりましたね。私たちは序盤のフルコースコーションでピットに入らなかったのですが、それを大失敗だと悔しがっていました。ところが、結果的にはあそこでピットに入らないのが正解でした。私たちの決勝用マシンは、まずまずの仕上がりになっていたのですが、タイヤの消耗が激しかったですね。2回目のピットストップで履いたレッドタイヤが、予選で多くの周回を走ったものだったため、スタートからグリップが不足していました。今から考えると、新品のブラックタイヤを選択した方がよかったのでしょう。タイヤの選択も今日のレースでは完ぺきではなく、ゴールまでずっと大きなアンダーステアに悩まされ続けていました。それらの条件を考えると、今日の2位フィニッシュは喜ぶべき結果だと思います。来週のアラバマでのレースでは、今回以上のパフォーマンスを見せて戦いたいと思います」
 
佐藤琢磨(22位)
「昨日までの走行データを見直した結果、マシンの不具合が発見され、決勝日の朝のウオームアップからマシンをコンペティティブなものにできました。レースでは作戦がとてもよく、クルーたちのピットストップは見事で、自分自身もミスなく走り続けることができていました。Rahal Letterman Lanigan Racingにとってのシリーズ復帰1戦目で、こうしてトップを走ることができたこともうれしく感じています。予選までのパフォーマンスでは、まさかここまでの走りができるとは思えなかったからです。2回目のピットストップのあとにギアボックスにトラブルが出てしまい、完走することができなかったのは本当に悔しいですが、いいパフォーマンスを見せることができ、チームの士気はおおいに上がっています。次のアラバマでの戦いが今から楽しみです」
 
エリック・バークマン|HPD社長
「決勝日のサーキットには本当に多くのファンが集まってくれました。天候にも恵まれ、とても華やかで、楽しい雰囲気に満ちた中で今年もインディカー・シリーズは開幕しました。レースはスタートでの多重アクシデントもなく、トラブルなどが発生したマシンはありましたが、ゴールまでクリーンに戦われていました。多くのオーバーテイクも見られ、とてもエキサイティングなレースでしたね。私たちが待ち望んでいたエンジンの競争が今シーズンから再開され、今回はその最初のレースでした。そして、Hondaエンジンを使うスコット・ディクソンが2位フィニッシュをしました。私はHondaドライバーが表彰台に上ったことをうれしく思います。勝つことはできませんでしたが、エンジンのパフォーマンスはHonda、シボレー、ロータスまでが非常に接近しているとの印象を持ちました。今後のレースを戦っていく中でお互いにどれだけの進歩を遂げることができるのか、とても楽しみです。し烈な戦いが最終戦まで続いていくことは間違いありません」
 
決勝
順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
1 3 H.カストロネベス Team Penske シボレー 1:59.50.9863
2 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda +5.5292
3 28 R.ハンターレイ Andretti Autosport シボレー +7.5824
4 27 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport シボレー +10.6526
5 2 R.ブリスコー Team Penske シボレー +11.7851
6 77 シモン・パジェノー Schmidt/Hamilton Motorsports Honda +31.2623
7 12 W.パワー Team Penske シボレー +34.6582
8 5 E.J.ヴィソ KV Racing Technology シボレー +35.5943
9 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing Honda +43.1425
10 18 ジャスティン・ウィルソン DaleCoyne Racing Honda +44.3141
11 67 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda +44.8275
12 38 グレアム・レイホール Chip Ganassi Racing Honda +45.1080
13 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing Honda +45.8468
20 14 マイク・コンウェイ A.J. Foyt Enterprises Honda –
22 15 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing Honda –
26 19 ジェームズ・ジェイクス DaleCoyne Racing Honda –
 
ポイントスタンディング
ドライバー
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1 H.カストロネベス Team Penske 50
2 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 42
3 R.ハンターレイ Andretti Autosport 35
4 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport 32
5 R.ブリスコー Team Penske 30
6 シモン・パジェノー Schmidt/Hamilton Motorsports 28
7 W.パワー Team Penske 27
8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology 24
9 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing 22
10 ジャスティン・ウィルソン DaleCoyne Racing 20
11 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing 19
12 グレアム・レイホール Chip Ganassi Racing 18
13 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 17
14 M.アンドレッティ Andretti Autosport 16
15 A.タグリアーニ Team Barracuda – BHA 15
16 O.セルビア Lotus Dreyer & Reinbold Racing 14
17 R.バリチェロ KV Racing Technology 13
18 E.カーペンター Ed Carpenter Racing 12
19 J.R.ヒルデブランド Panther Racing 12
20 マイク・コンウェイ A.J. Foyt Enterprises 12
21 S.ブルデー Lotus Dragon Racing 12
22 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing 12
23 K.レッグ Lotus Dragon Racing 12
24 S.デ・シルベストロ HVM Racing 12
25 T.カナーン KV Racing Technology 10
26 ジェームズ・ジェイクス DaleCoyne Racing 10
 
マニュファクチャラー(エンジン)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 シボレー 9
2 Honda 6
3 ロータス 4