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第95回【100周年】インディ500決勝レポート、リザルト、ハイライト映像

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100周年を迎えた第95回インディ500は、164周目に最終ピットを終えて燃費走行に徹したJRヒルデブランドが残り3周でトップへ。しかし最終ラップの最終ターンでコントロールを失い、壁に激突した脇をダン・ウェルドンがすり抜け、05年に続く2勝目を達成しました。
 
2勝以上記録したドライバーでは史上18人目、イギリス人が2勝したのは初めてです。予選6位から優勝したのは史上5人目、カーナンバー98の優勝は3回目でした。
 
ウェルドンはゴール直前でトップに浮上。最後の1周だけリードして優勝したのは史上初です。ウェルドンは昨年、一昨年と2位でしたが、1周もリードしていません。JRヒルデブランドのクラッシュがなければ、3年連続でリード無しの2位となるところだった?
 
もしJRが優勝していた場合、ちょうど10年前、01年のエリオ以来のルーキー・ウィナーとなるはずでした。パンサー・レーシングはこれで4年連続の2位。メイラ(08)、ウェルドン(09-10)に続くものです。
 
2年連続で2位となったウェルドンを放出し、ルーキーのJRを起用したパンサーですが、ウェルドンが勝つとは思っていなかったでしょう。ウェルドン自身も、自分が昨年まで乗っていたカーナンバー4をパスして優勝するとは思ってなかったでしょうね。
 
ゴール直前にトップを奪われて優勝を逃したJRですが、これは史上2回目の出来事でした。前回は06年、同じくルーキーだったマルコが、ゴール直前でホーニッシュJr.にパスされて2位でフィニッシュしています。
 
さて、今年は予選から絶不調だったペンスキー。最高位はパワーの14位でしたが、チーム・ペンスキーのインディカーがトップ10を逃したのは92年以来のことです。この年の最高はトレイシーの20位でした。
 
一方、ディクソンが73周、フランキッティが51周もレースをリードするなど、圧倒的な強さを見せていたチップ・ガナッシ。しかし途中から二人の作戦を変え、最後はどちらも燃料不足で後退を余儀なくされたのです。
 
「なんで燃料を少なく入れたのか、理解できない。確かに去年はそれでうまくいった。イエローがたくさんでたからね」とディクソン。ダリオも「レース中の調整もピットもばっちりだったのに。なぜこうなったのか、しっかり説明してもらわないと」とお怒りの様子。
 
実はJRとダリオはともに164周目にピットに入り、JRは最後までもったもののダリオは199周目にピットへ。ウェルドンは177周、ディクソンが179周にピットを終えたことを考えると、予選同様、チームの采配に怒るのも当然?
 
08年インディライツ王者のJRは昨年インディカー・デビューし、ロードコースを2戦走っただけでした。今季4戦を終え、実質今回がインディカーで初のオーバルとなった中で、最後のクラッシュはともかく、きっちりと走ったのは評価できますね。
 
ホンダ・ワンメイクの6年間エンジンの故障は皆無で、100年の歴史でエンジンが壊れなかったのは、この6年間だけだそうです。今回2週間以上にわたってプラクティス、予選、レースと計4万655マイルを全車が走行し、この間もいっさい問題なかったとのこと。
 
佐藤琢磨は21周目のターン1でヒンチクリフがイン側に飛び込んだ際、ターン1のスポッター(ロジャー安川はターン3)とのコミュニケーションミスにより、ギリギリで接触を回避。しかしその影響でコントロールを失い、壁に激突してリタイアに終わりました。
 
スポット参戦で256万7255ドル(1ドル=80円で2億538万400円)を稼いだウェルドン。JRは2位でしたが、ルーキーオブザイヤーの25000ドルを含む106万4895ドル(8519万1600円)、3位グラハム・レイホールは64万6945ドルを獲得!
 
4位トニー・カナーンは43万8745ドル、5位のディクソンは最多リードラップ(73周)で51万91345ドル、ポールポジションのアレックス・タグリアーニは28位で49万2245ドル、佐藤琢磨も31万245ドルを獲得しました!
 
最後にウェルドンの微笑ましいコメントを。「妻のサポートと励ましにはほんとうに感謝しているよ。彼女は素晴らしい仕事をしてくれた。明日からはまた、僕がオムツを替えていると思うよ。今度、家族全員でディズニーランドにいくつもりさ!」
 
後ほどロジャー安川レポートをアップしますので、どうぞお楽しみに!
 
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