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第4戦サンパウロ決勝順延フォト・レポート、ハイライト映像

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エンジン・コマンドの約30分前から降り始めた雨により、全車レイン・タイヤでスタートするも、各所でアクシデント続出。9周でレースは赤旗中断し、マシンを修復して全車が2時間23分後に再スタートを切りましたが、豪雨で再び赤旗中断となりました。
 

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最終的に決勝は順延となり、翌朝9時5分(日本時間は今晩21時5分)スタートに。周回数75周の15周目からカウントされ、2時間ルール適用により1時間19分の残り時間で戦います。再び悪天候となった場合、経過時間または周回が半分以上であれば成立です。
 

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競技委員長のブライアン・バーンハート(中央)は「視界に問題があり、ドライバーの安全を最優先するため」とコメント。昨年の第2戦セント・ピーターズバーグ以来の順延で、当時と同様ファンのために明日のグランドスタンドは無料開放されることになりました。
 

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明日のスタートはポールポジションのウィル・パワーがトップで、僚友ライアン・ブリスコーが2番手。予選10位の佐藤琢磨はインディカー初のレインタイヤ使用にもかかわらず、アクシデントを回避して3番手からのスタートです。その隣には前戦で後ろからヒットされたグラハム・レイホールが!
 

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長い一日を終えた佐藤琢磨は開口一番「ポジションアップしたところで赤旗中断となってしまい、なんともいえませんね」と少しがっかりの様子。「再スタートしてからの雨の状況であれば、レースを出来ないことはなかったと思いますけど、非常に視界は悪くて、さらにアクシデントが起こる可能性は高かったと思います」
 

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実は今回、初のレインタイヤ使用でした。「今日のスタートはインディカー初のウェット・コンディションとなって不安だったんですが、慎重にいってポジションもあげることができました。レースを続けたかったんですけど、明日再開するときに3位からスタートできるので楽しみにしています」
 

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「明日はまた雨になる可能性もあるし、ドライになっているかもしれませんが、どっちにしてもセカンドローからのスタートなので、重要なポイントとなるターン1のシケインでは、後方からスタートするよりもリスクは少ないと思います」と語った佐藤琢磨。レースが待ちきれませんね。

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ドレイヤー&レインボールドによるとエリオは今シーズンすでに10台も撃沈しているそうです。今回のスタートでは単独事故かと思いきや、ダニカ・パトリック、シモーナ・デ・シルベストロ、トニー・カナーンが吸い込まれるように次々と追突。エリオ、御祓いが必要だったりして・・・。
 

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ブラジルのビール会社「イタイパバ」が冠スポンサーとなった今回のレース。地元ヒーローのカナーンとエリオまでサポートしながら、「イタイパバ」コーナーとも言うべき看板だらけのその場所で、なんと2台がいっきにリタイアするところでした。二人のお父さん、地元で「痛いパパ」にならなくて良かった? ほっとしたジミーの背中がなんとも。
 

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今日の朝はいい天気だったのに。気になる明日ですが、残念ながら予報は降水確率50%です。ちなみに02年オーストラリアも大雨で、スタート時の多重クラッシュで赤旗中断。70周の決勝は日没で40周となったのですが、グリーンだったのは3〜9周目の7周だけで、10周目以降は最後までイエローでした。
 

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当時、こんな感じでほとんどの周回でペースカーが先導していたわけですが、オフィシャルが70周から50周に短縮するといって再スタートしたので、ほとんどのチームがそこから逆算してピットイン。ところが40周で終わることになり、その時トップにいた最後尾スタートのマリオ・ドミンゲスが優勝して大騒ぎになりました。
 
今回のサンパウロが当時のオーストラリアと似ていたので、寝不足でぼーとしながらつい色々と書いてしまいましたが、なんとかグリーンになって無事に再スタートして欲しいです。08-09年の武藤英紀選手に続く、2年ぶりの日本人表彰台、期待しましょう!
 
・終了時のライブ・タイミング

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プラクティス総合リザルト
最終プラクティス(決勝前ウォームアップ)・リザルト 
オフィシャル・フォト・ギャラリー
 
・ハイライト映像
今日の様々なアクシデントを1分48秒に凝縮。ぜひご覧ください!