INDY CAR

テキサスのポールポジションはライアン・ブリスコーが獲得 武藤英紀は7番手、佐藤琢磨は11番手

<Honda>
 
2010年6月4日(金)
会場:テキサス・モーター・スピードウェイ
天候:快晴
気温:36℃
 
インディ500の興奮冷めやらぬ6月初旬、IZODインディカー・シリーズはテキサス・モーター・スピードウェイで2010年のシーズン第7戦を迎える。
 

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24度のそそり立つバンクが特徴の1.5マイル・オーバルでは、1時間のプラクティスの後に予選が行われた。この時期のテキサスはすでに夏を迎えており、毎年このレースは暑さの中で行われる。今年もその例に漏れず、インディ500の決勝日より暑いコンディションでプラクティスと予選が行われた。
 

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インディカーのオーバルコースでの予選は、単独での4周の連続走行での合計タイムを競う方式。テキサスではライアン・ブリスコー(Team Penske)が平均時速215.273マイルを記録した。彼は26人出場中の4人目のアタッカーだったが、彼のタイムを上回る者は結局最後まで現れず、ブリスコーはテキサスで初めてポールポジションを獲得した。
 
予選2位はインディ500ウイナーのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)だった。13番目にアタックしたフランキッティは、平均時速215.216マイルをマーク。4周の合計でブリスコーに僅か0.0057秒届かなかった。
 
今回のポールはブリスコーにとって今季2回目(1回目は第5戦カンザス)、キャリア10回目となる。Team Penskeは第2戦から6戦連続でポール奪取を果たしている。
 
予選3位は平均時速215.158マイルを記録したウィル・パワー(Team Penske)、予選4位は平均時速215.152マイルのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)だった。ディクソンとパワーの差は4周で0.0025秒と、ポールと2位の差よりもさらに小さかった。インディカー・シリーズの実力伯仲は驚くべきもので、テキサスではトップから17位までが4ラップの合計タイムで1秒以内にひしめいている。
 

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武藤英紀(Newman/Haas Racing)は予選7位につけた。インディ500では暑くなった決勝でマシンのハンドリングの悪さに悩まされたため、今回のレースでは決勝用のマシンのセッテイングをプラクティスで重点的に行っていた。
 

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このためインディ500決勝以上に暑くなった予選は、プラクティスで確認していないセッティングでの走行となったが、武藤はインディカー・シリーズでの2年の経験を生かし、予選ではマシンが最もスムーズにロスなく走れるラインを見つけ出して走っていた。
 

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佐藤琢磨(KV Racing Technology)は予選11位だった。初めてのオーバルレースとなった第5戦カンザスと同じポジションだ。バンクの角度、ストレートの長さ、路面や気象といったあらゆる条件がカンザスやインディアナポリスとは異なるが、佐藤の陣営は決勝をにらんだマシンセッティングをメインとしながら、予選でもルーキーとしては満足のいくパフォーマンスを発揮している。
 

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<コメント>
 

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ライアン・ブリスコー(ポールポジション)
「ポールポジション獲得はうれしい。予選のマシンは強力だった。伝統的に、テキサスでのTeam Penskeのマシンは速い。明日は暑さのために、簡単にフルスロットルでコースを1周というわけにはいかないレースになるだろう。Chip Ganassi Racing勢を相手に戦うのはもちろんのこと、チームメートのエリオ・カストロネベス(Team Penske)とパワーも手強いので、難しい戦いになるに違いない。テキサスでの初勝利、そして今シーズンの初勝利を明日は飾りたい。それができればポイントを稼ぎ、チャンピオン争いに食い込んでいくことができる」
 
ダリオ・フランキッティ(予選2番手)
「プラクティスで走った時の予選用セッティングは、正直に言っていいものではなかった。予選にはセッティングを変更して臨んだが、我々も驚くほどの好タイムを記録することができた。チームのエンジニアリングスタッフがすばらしい仕事をしてくれた。予選アタックの最中には、ドライビングとコックピット内でのセッティング変更の操作で忙しく、自分たちのタイムがどれほどのものになるのかわからなかった。しかし、ブリスコーとかなりの接戦になるだろうとは感じていた」
 
ウィル・パワー(予選3位)
「予選での僕らのマシンはとても安定しており、速さもあった。テキサスでも予選の重要性は非常に高いと思う。明日のレースでのオーバーテイクは、かなりの難しさになるだろう。チームメートのブリスコーがポールポジションを獲得し、カストロネベスは5番手だった。今日はTeam Penskeにとって非常にいい一日となっていた。明日もすばらしい一日にできるよう全力を出しきって戦う」
 

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武藤英紀(予選7位)
「インディ500ではマシンが暑さの中でハンドリングが悪いものになっていたので、今回は暑さの中でのプラクティスで決勝用セッティングに専念し、アウト側のラインを走ることのできるマシンを作ることに力を注いでいました。おかげでマシンの仕上がりは非常にいいものにできていると思います。予選用セッティングはプラクティスで一切やりませんでしたが、7番手といういい位置につけることができました。予選でのライン取りはインまで降りないものでした。イン側ギリギリを走れればそれがベストですが、無理に降りようとすればタイムロスするため、少し上のラインをスピードを保って走りました。決勝用セッティングは第5戦カンザス戦を上回るものになっている感触なので、カンザス戦以上のレースを戦えると楽しみにしています」
 

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佐藤琢磨(予選11位)
「カンザス、インディアナポリスとオーバルコースを走ってきましたが、今回のテキサスはカンザスと似ている面があるものの、インディアナポリスとはコースの特徴がまったく違っています。バンクが急な分だけトラフィックでも色々なラインを走れるかと考えていましたが、暑さの影響もあってかグリップは思っていたより低かったです。私の担当エンジニアは、とにかくレースで力を発揮しようという考え方のため予選を重視していませんが、カンザス同様に予選用のマシンはハンドリングがよく、11番手という決して悪くない位置につけることができました。この後のファイナル・プラクティスで決勝用のマシンセッティング、そしてフィーリングの確認を行ないます」
 
ロジャー・グリフィス|HPD レース・チーム・マネジャー
「予選はトーストになってしまいそうなほどの暑さでした。そのためにタイヤの磨耗が大きく、それを巧みにコントロールしたブリスコーが4周にわたる安定感でフランキッティに勝り、ポールポジションを獲得しました。武藤は暑さで苦しんだインディ500から見事なリカバリーを見せ、7番手に食い込む好走を見せていました。佐藤の11番手という成績も、1.5マイルのオーバルでの2戦目、初めてのテキサスということを考えるとすばらしいものです。決勝レースではスタートから次第に気温も路面温度も下がっていきます。多くのチームはレースの終盤に高いスピードを発揮できるマシンを作り上げるべく、今晩のファイナル・プラクティスを走ることになるでしょう。明日のレースではピットストップでのセッティング変更、コクピット内でのセッティング変更をフルに使ってのエキサイティングなバトルが見られることと期待しています」
 

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<予選リザルト>
 
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム
1 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F 01:37.3275
2 10 ダリオ・フランキッティ Target Chip Ganassi Racing D/H/F 01:37.3332
3 12 ウィル・パワー Verizon Team Penske D/H/F 01:37.3797
4 9 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F 01:37.3822
5 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F 01:37.7187
6 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F 01:37.7204
7 06 武藤英紀 Newman/Haas Racing D/H/F 01:37.7332
8 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F 01:37.8619
9 32 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F 01:37.9982
10 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F 01:38.0052
11 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology D/H/F 01:38.0476
12 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:38.0889
13 11 トニー・カナーン Andretti Autosport D/H/F 01:38.2068
14 8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology D/H/F 01:38.2112
15 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F 01:38.2204
16 67 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing D/H/F 01:38.2479
17 18 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing D/H/F 01:38.2638
18 23 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:38.4104
19 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F 01:38.4563
20 77 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team D/H/F 01:38.5858
21 66 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing D/H/F 01:38.6217
22 36 ベルトラン・バゲット Conquest Racing D/H/F 01:38.6676
23 2 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing D/H/F 01:38.6781
24 37 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport D/H/F 01:38.6916
25 34 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing D/H/F 01:38.7829
26 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F 01:39.1627