INDY CAR

第16戦インディ・ジャパン【予選日】フォト・レポート

<US RACING>

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インディ・ジャパンの予選でみごとポール・ポジションを獲得したのは、スコット・ディクソンでした。予選前のプラクティスで総合トップ・スピードを記録したディクソンは、23番目、最後のアタッカーとして登場。唯一202マイル代に入れる202.031マイルの平均スピードを記録し、それまでトップだったマリオ・モラエスの記録を0.527マイルも上回りました。「この1日はチーム・ターゲットにとって、かなり良かったよ。プラクティスの第1セッションからクルマは良かったし、第2セッションではトップだった。チャンピオンシップに向けて、全力で臨むつもりだよ。今日ポールを取れたことで、すごく自信がついた」と完璧な1日を振り返ったディクソン。IRL初開催の2003年もポール・ポジションで、もてぎでは2回目の予選トップです。未勝利のもてぎで今度こそ制覇し、2年連続3度目のチャンピオンシップに勢いをつけたいところでしょう。

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2番グリッドを獲得したのは、もてぎ初参戦の若手ドライバー、マリオ・モラエスでした。13番目の走者となったモラエスは、自身のプラクティス・スピードを上回る201.504マイルの平均スピードを記録し、いきなり暫定トップに躍進。しかし最後の走者となったディクソンにトップを奪われ、モラエスの初ポールの夢は幻となってしまいました。「初めてのもてぎで、こんな素晴らしい結果になったのはすごく嬉しい。明日のレースは長くて大変だろうけど、いいところでフィニッシュできると思う」と少し残念そうなモラエス。前戦シカゴランドで初表彰台を記録したばかりで、今回はキャリア初フロント・ロー・スタートとなります。

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2列目3番グリッドには、シリーズ・ランキング2位のダリオ・フランキッティが入りました。201.395マイルの平均スピードを記録し、序盤からずっとトップだったのですが、モラエスに先行を許す結果に。「今朝は少し苦労したね。バランス全然取れてなかったんだ。第1プラクティス終了後にクルーが直してくれて、今はすごく満足しているよ。予選の1周目にはスピードが足りなくて少し焦ったね」とそれほどがっかりしていない様子のフランキッティ。チャンピオンシップ・リーダーのライアン・ブリスコーとともに、2列目からスタートすることになります。今回のマシンは前戦シカゴランドと同じ、黄色の“LifeLock”のカラーリングとなっていますよ。

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2年ぶりのツインリンクもてぎで久しぶりにインディカーをドライブした松浦孝亮は、197.921マイルを記録。日本人最上位となる16番グリッドを獲得しました。「セッションを進めていくうちに自分の感覚が戻ってきましたね。最初の1時間半は思いどおりに進められて、2回目はエンジニアとメカニックの間でミスコミュニケーションがあり、セットアップが反対の方向へいってしまったんですが、なんとか戻すことができました。予選アタックの前にエリオがクラッシュしてしまい、クラッシュがトラウマになっていた僕としては、いやだなーと思いながら予選に臨んだんですが、今日の中では一番の走りができました」と語った松浦。とてもすっきりとした表情が印象的でした。コメントの中のクラッシュとは、2007年インディジャパン1周目の1コーナーでのことですが、明日のレースではぜひそのリベンジしてもらいましょう!

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古巣のドレイヤー&レインボールドとともに今年のインディ・ジャパンに帰ってきたロジャー安川は、197.498マイルの平均スピードで松浦に次ぐ17番グリッドを獲得しました。「最初の何周かは緊張して体が硬いなと思うときもあったんですが、2スティントしたら体が慣れてきました。ここまでくるのは大変でしたが、クルマに乗っていたら『続けていて良かった』と思えるようになり、恵まれた仕事についているんだと改めて実感できました。出だしのマシンの状態は完璧ではなかったんですけど、これまでのもてぎでベストなマシンのセットアップは見つかったと思います。もう少しターン3と4で攻めたかったですが、マシンを壊したくなかったので、抑えました。明日はこの順位からトップ10を狙っていきたいと思います」と少しほっとした様子の安川。応援してきた我々としては、走りはじめからドキドキでしたが、無事に初日を終えて良かったです。明日のレースで悔いのない走りをして欲しいと思います。

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2回目のインディ・ジャパン参戦となった武藤英紀は、朝から決勝用のセット・アップを中心に進めていました。予選では少しセットを変更してアタックに臨んだのですが、2周目にターン3と4の間でスピン。マシンの左リアからセーファー・ウォールに激突し、まさかのクラッシュに終わってしまったのです。「突然マシンのリアが流れてしまい、あっという間でした。特に焦っていたようなこともなく、リラックスして予選に臨んでいたんで、なんでだろうって感じです。少し攻めすぎたのかもしれません。足首が少し痛いぐらいですが、明日の決勝は問題ないです。今日は午前中に決勝用のクルマを仕上げる方向で走り、平均してラップ・タイムも良かったので、決勝に向けての不安はありません。ただスペアカーを使うことになるので、そこが気にはなります」と初日を振り返った武藤。予選後のサイン会にも予定どおり参加していました。チームメイトのトニー・カナーンのマシンが車検で失格となったため、最後尾を免れた武藤は地元ファンの前で22番グリッドからの追い上げとなります。

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第1プラクティスでトップだったカストロネベスでしたが、予選3周目にターン4の出口で膨らんでしまい、セーファー・バリアに激突。勢いのついたマシンはなかなか止まらず、ターン1の方まで滑っていきました。「すごくスムーズに走っていたんだけど、ターン4で予想外なアンダーステアがあった。残念ながら僕の思いどおりの結果にはならなかったね」と悔しそうなカストロネベス。明日のレースでは武藤とともに11列目からスタートします。

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毎年恒例の集合記念撮影がドライバー・ミーティング後に行われました。元チャンプ・カーのドライバーも今年からこのインディ・ジャパンのレースに初めて加わり、総勢23名のドライバーがモテギに集まりました。うれしいことに今年は武藤英紀、ロジャー安川、松浦孝亮と日本人ドライバーが3人もこの記念撮影に加わりました。彼らが今年のインディ・ジャパンを盛り上げてくれますよ!

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朝方は快晴だったツインリンクもてぎでしたが、第2プラクティスが始まろうとしていた午後12時30分には、完全な曇り空となっていました。少し霧雨が振り出した状態でセッション開始。しかし始まって9分が過ぎたあたりで雨のためにフルコースコーションとなり、一時はどうなるかと焦りましたよ。すぐに再開し、無事にプラクティスが終わって良かったです。

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予選中は本格的な雨になる可能性は少なかったのですが、オフィシャルは念のために予選を30分早め、午後3時にスタート。途中、武藤とカストロネベスのクラッシュがあって時間が延びたものの、全23台がアタックを終えました。昨年からインディ500と同じ4周の予選になっていたんですが、もてぎでは雨のために予選が中止となったので、今回が初の4ラップ・クオリファイです。武藤やカストロネベスのクラッシュは残念でしたが、インディならではの予選の醍醐味を、最後まで堪能していただいたのではないでしょうか。最後のディクソンの大逆転は、ほんと驚きましたね。明日のレースも楽しみです!

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今年から2デイイベントとなったインディ・ジャパンは、走行初日にプラクティスが2回と予選が行われました。昨年までは午前と午後ともにワンセッションずつと余裕があったのですが、今年はさすがに予選が終了した時点で午後5時になっていましたよ。その後のサイン会が午後5時30分から1時間行われたのですが、終了する頃にすっかり夜となってしまいました。今日は約8千人のファンが集まりましたが、日が暮れるまで初日のイベントを楽しめたのではないでしょうか。