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第14戦インフィニオン【決勝】フォト・レポート

<US-RACING>

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インディカー第14戦インフィニオン、今季最後のロード・レースを制覇したのは、ポール・シッターのダリオ・フランキッティでした。全75周リードし、今シーズン4度目、アメリカン・オープン・ホイール・レースの22度目の優勝を遂げました。「ガナッシ・レーシングにとって素晴らしい週末になったね。マシンはすごく良い状態だった。ファイアストンのレッド・タイヤではとても速かったよ。ポール・ポジションを獲得したおかげで、レースのペースをコントロールできて、かなりのアドバンテージを得られたと思うんだ」と完璧な週末を振り返ったフランキッティ。ポール・ポジション、最多リード・ラップ、優勝とこの週末すべてのポイントを獲ったフランキッティは、残り3レースの時点でチャンピオンシップ2位に浮上しました。トップのブリスコーとの差はわずか4ポイントとなっています。

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2番グリッドからスタートしたライアン・ブリスコーは、レースの最後までフランキッティに1秒以内で走りつづけたものの、パス・チャンスが見つからず、シーズン7回目の2位となりました。「僕はレースの最初から最後までずっとダリオ(フランキッティ)のリア・ウィングと仲良くしていたね。第1スティントで燃料をたくさんセーブできて、1周多く走ってフランキッティをパスできるかと思ったけど、逆に彼が僕よりも1周多く走ったんだ。このコースの課題はやっぱり燃費。といってもペンスキーのマシンはほんとうに最高に仕上がっていたよ。パスすることがすごく難しいコースで、残念ながらダリオが全然ミスしなかったんだ。彼にはおめでとうと言いたいね」と納得のブリスコーでした。ポイント・リーダーだったスコット・ディクソンが波乱なレースに見舞われて13位に終わったため、ブリスコーは再びトップに浮上しましたよ。

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3位に入ったのは、なんとイギリス人ルーキーのマイク・コンウェイでした。レース序盤の接触に巻き込まれたものの、終盤に良いペースで上位に上がり、残り5周の70周目に5番手まで浮上していました。そこからさらにマリオ・モラエスと武藤英紀をいっきにパスして3位へ。キャリア初の表彰台フィニッシュを飾りました。「良いレースになったね。最初は後ろからぶつけられて、リア・タイヤがパンクしてしまった。もう終わりかと思ったけど、そこから良いペースで走れたんだ。ドライヤー&レインボールドのマシンは素晴らしかったよ。すごく良いペースだったから、もう3周くらいあれば、前の2台もパスできたかもしれないよ」と自信たっぷりのコンウェイでした。初表彰台、おめでとうございます!

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父親が亡くなったため、前戦のミド-オハイオを欠場したマリオ・モラエスでしたが、みごとキャリア・ベストの4位となりました。「この2週間はすごくタフだった。今週末久しぶりにクルマをドライブできて、気持ちよかったよ。KVレーシング・テクノロジーのチームは素晴らしい仕事をしてくれた。朝のウォーム・アップからクルマが速くて、レースでは10ポジション上げてフィニッシュしたんだよ。ファンのみんなからのサポートには、ほんとうに感謝しているよ」と少し感情的なモラエスでした。これまでのベスト・フィニッシュはワトキンス・グレンの7位でした。レース毎に成長していくモラエス。今後も活躍を注目しましょう。

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昨日の予選でキャリア初となるファイアストン・ファスト・シックスに進出し、5番グリッドを獲得した武藤英紀。1周目にチームメイトのマルコ・アンドレッティをパスし、4番手を走行しながら、トップ・グループを追っていました。残り16周の59周目には、スローダウンした3番手のエリオ・カストロネベスをパスして3番手に浮上。今季2回目の表彰台フィニッシュが見えてきた矢先のことでした。カストロネベスがコースアウトしてフル・コース・コーションが発生。これで後続がいっきに追いつくことになり、ブレーキが限界に近かった武藤は、フィニッシュまで残りわずか3周でマイク・コンウェイとマリオ・モラエスに先行を許して5位となりました。惜しくも表彰台を逃しましたが、2戦連続の5位フィニッシュは大健闘だといえるでしょう。

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「レース前の作戦どおりにいってましたし、すべて順調にいってたんですよ。とりあえずポディウム目指して、『今週はいけるかもしれない』と思っていたんですが、終盤にブレーキがきつくなってきました。ペダルの踏み応えがなくなっていき、熱でパッドがなくなってきたんです。タイヤのグリップに関しては第2スティントのブラックが良かったですが、最初の新品のレッドのほうが良かったですね。最後のスティントのタイヤはユーズドのレッド・タイヤで、かなり厳しかったけど、3位にいけるとは思っていました。 でもイエローを見た瞬間に、「あ、やばい」って思ったんですね。ブレーキが抜けてきていたので、そのままの流れで走りきりたかったんです。再スタート後はブレーキが思うように効かず、抜かれちゃいました。でも全体的には良かったと思いますよ。スピードを示せたし、最後上位が見えていました。展開的によってはもっと上にいけたと思うので、そのうちいけると思います」

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レース・スタート直後のターン2でマルコ・アンドレッティ以下の7台が絡むクラッシュが発生。10番グリッドからスタートしたポイント・リーダーのスコット・ディクソンが、スピンしてコース上に止まってしまいました。これで15番手まで下がり、結局この日は13位が精一杯で、ランキング3位に転落。ブリスコーとの差は20ポイントに広がったのです。この多重クラッシュの原因はアンドレッティとレイホールの接触だといわれており、レイホールはリタイアとなってしまいました。

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今日は、朝のうちは曇り空となっていたインフィニオンですが、午後になると青空が広がりました。気温は22度とそれほど暑くも無く、カリフォルニアらしい乾燥した気候となり観戦にはもってこいというコンディションでした。観客数は例年どおりに見えたのですが、イベント・プロモーターによると前年よりも多いと発表しています。再びリーダーが入れ替わったインディカー・シリーズ・チャンピオンシップ。1位から3位までの差はわずか20ポイントと、これは史上3番目の記録です。来週の第15戦シカゴランドのオーバル・コースでは、いったいどのような展開となるのでしょうか?