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第14戦インフィニオン【予選】フォト・レポート

<US-RACING>
 

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インディカー第14戦“グランプリ・オブ・ソノマ”の予選がインフィニオン・レースウェイで行われました。ポール・ポジションを飾ったのは、ダリオ・フランキッティ。ファイアストン・ファスト・シックスのアタック中にコースアウトしてしまったものの、無事コースへ復帰し、みごと最後にトップタイムを記録したのです。「今シーズンすべてのファスト・シックスに出れたのは、かなりうれしいことだよ。このシリーズの競争レベルは高い。ロード・コースが得意なドライバーが大勢いるから、ほんとうに難しいよね。今日はクルマの状態は良かったけど、コースのいくつかのコーナーでは少し不安定だったんだ。ガナッシのクルマをポール・ポジションにすることができてうれしかったよ」と大喜びの様子。シーズン4度目のポール獲得となりましたよ。
 

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フランキッティとともにフロントローからスタートするのは、チーム・ペンスキーのライアン・ブリスコー。チームメイトのエリオ・カストロネベスと競い合い、セッションの大部分をリードしていたブリスコーでしたが、フランキッティにわずか0.0498の差をつけられて、2番グリッドにとどまりました。「今朝のプラクティスはあまり良くなかったんだ。コース上より、砂地(コースアウト)にいることが多かったかも。それでも良い感じで予選に挑んで、すぐに良いリズムを取れた。ファイアストン・ファスト・シックスではもっと速く行けそうだったけど、ブレーキがロックしてしまう問題があって、結局思いどおりのラップができなかったんだ。(ダリオ)フランキッティはユーズド・レッド・タイヤでもすごく速かったね」と少し悔しそうなブリスコー。チャンピオン・シップを争っているスコット・ディクソンは10位が精一杯だったので、明日のレースの結果次第では、またリーダー・チェンジが見られるかもしれませんね。
 

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3番グリッドを手に入れたのは、昨シーズンのインフィニオン覇者、エリオ・カストロネベス。ファスト・シックス・セッションの5周目に1分16秒8702というベスト・タイムを記録し、今季5度目のトップ3スタートを決めました。「今日のクオリファイ・セッションはすごくエキサイティングだったね。レースも同じような感じになる気がする。3番グリッドよりも上に行けるクルマだと思ってたから、少し残念だけどね。予選の第2ステージでは燃圧の問題があったけど、とにかくクルマがすごく良い感じだから、自信を持って明日のレースに臨むことできると思うよ」と強気のカストロネベス。2年連続のインフィニオン制覇となるでしょうか?
 

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前戦のミド-オハイオで決勝5位と、ロード・コースのキャリア・ベスト・フィニッシュを果たした武藤英紀は、今週末も絶好調! 初めて予選のファイナル・ステージであるファイアストン・ファスト・シックスに進出しました。ターン5でミスをする場面があったものの、セッションの3周目に自己ファステストの1分17秒2055を記録し、5番グリッドを獲得。グラハム・レイホールとともに3列目からスタートしますよ。ロード・コースで初の表彰台フィニッシュを期待しましょう!
 

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「今日は走りはじめから良かったです。前回のミド-オハイオから状態が良くなっていますね。前回の予選ではうまくいかなかったんですけど、今回はレッド・タイヤの使い方を理解してきました。今回がシーズン最後のロード・レースですが、ようやく内圧とかを含めてレッドとの違いに合わせたタイヤの調整を探せたのかなと思いました。最後のロード・コースで、トップ5からスタートできるというのはすごく良かった。決勝ペースがよければ、また表彰台を狙えると思いますね」
 

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ここインフィニオンでスーパー・アグリの元F1ドライバー、 フランク・モンタニーがアンドレッティ・グリーン・レーシングの5台目でスポット参戦しました。昨年のアメリカン・ル・マン・シリーズでAGRのアキュラLMP2マシンをドライブし、デトロイトでは優勝するパフォーマンスを発揮したモンタニー。AGRのインディライツ・チーム・スポンサーであるAFSとのパートナーシップが決まり、先週に急遽クルマが用意されました。インディカー初参戦にもかかわらず、モンタニーは予選で第2ステージまで進むことに成功。わずかでファスト・シックス進出を逃したものの、みごと8番グリッドを獲得しましたよ。
 

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午前中のプラクティスで、今週末、コンクエスト・レーシングからインディ500以来のスポット参戦していたネルソン・フィリップが、ターン3のブラインド・コーナーでスピン。そこにペンスキーの3台目をドライブするウィル・パワーが激突するという、非常に怖いアクシデントが発生しました。2人のドライバーはヘリで病院に搬送されたところ、パワーは脊椎骨破砕、フィリップは左足骨折であることが判明。危険なブラインド・コーナーで重傷を負ってしまったフィリップとパワーですが、一刻でも早く復活できるよう回復を祈りましょう。このクラッシュにより、二人は欠場。決勝レースの参戦台数が24台から22台に減ることになりました。
 

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カリフォルニアらしい青空が広がったインフィニオン・レースウエイ。朝のうちは肌寒い気候となったものの、その後気温は徐々に上昇しました。しかし、カリフォルニア北部となるソノマでは、それほど気温が上がること無く、予選時は21度に留まりました。とても過ごしやすい気候でしたが、風が強かったので場所によってはちょっと肌寒さも感じましたね。プラクティス終了後、昨年に続き、チャンピオンの可能性があるドライバーのフォトセッションがピットレーンで行われました。この中から、いったい誰が今年の王者になるでしょう。みなさん、明日の決勝のウィナーもぜひ占ってくださいね。好グリッドの武藤選手も注目です!