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第7戦アイオワ【決勝】フォト・レポート

<US-RACING>

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満員の大歓声の前でアイオワを制したのは2007年ウイナー、ダリオ・フランキッティ。ライアン・ブリスコーが2位に入り、武藤英紀選手は3位で去年に続いての表彰台フィニッシュを飾りました! 4番グリッドからスタートしたフランキッティは、1秒前後の差でトップのブリスコーをぴったりとマーク。残り54周となった196周目のピット・ストップで、トップ・チームならではの素早いピット・タイムによって、トップでピット・アウトしました。そこからリードをどんどん広げ、2位に5.0132秒の差をつけてチェッカー。「ここで走るのが好きだよ。水曜日にこのコースでテストしていたんだ。クルーがほんとうに素晴らしい仕事をしてくれたね。ピットは最高だった。僕はただ粘って、トラフィックを上手にパスしたら、この結果になっただけだよ」と少し謙虚なフランキッティ。2008年は参戦しなかったため、ここアイオワでの記録は2戦2勝と、100%ですよ。ヴィクトリー・サークルでは、3人でシャンパン・ファイトを行ったときに、ブリスコーがなんとフランキッティの奥さん、女優のアシュリー・ジャッドにシャンパンをかけてしまいました。走りは落ち着いてきましたが、まだまだ無邪気。でも勇気ありますよね。

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ここ2戦連続、あとわずかで勝利を逃してきたライアン・ブリスコーは、ミルウォーキーとテキサス同様、最多リード・ラップとなったものの、またもや優勝まで手が届きませんでした。2番グリッドからスタートし、終始上位で力強く走行。イエロー・コーションで全車ピットインした113周目に、トップでピット・アウトしました。ところが、196周目のピットストップでフランキッティにリードを奪われると追いつくことができず、そのままフィニッシュ。「フランキッティは、コールド・タイヤで僕より速かったね。彼はリスタートですごく速かった。僕はスティントの中盤くらいになるとクルマが落ち着いて、早く走れたんだ。タフな1日だったけど、結果は良かったよ」とブリスコー。チャンピオンシップ・ランキングでは、ランキング・トップを守ったものの、フランキッティが3ポイントまで差を縮めています。

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ここのところ不運が続いていた武藤英紀が、ついに今季初表彰台となる3位を獲得しました。Yeah! Great Job! 昨日は路面から水が湧き出すアクシデントで予選が中止となり、11番グリッドと後方から追い上げることになった武藤。ピット・インのタイミングをずらしたり、リスタートで見事なパッシングを見せて上位へ進出するなど、大興奮のレースでした。目の前のブリスコーはタイヤが温まりづらかったそうで、終盤にもしコーションが出ていれば、リスタートでパスできる可能性が十分あったとのこと。ちょっと残念。でも今回はピットも完璧で、やっと歯車が噛み合ってきましたね。ランキングもトップ10に返り咲きです。

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さあ、3位表彰台を決めた武藤のコメントです。「クルマの調子が良くて、序盤からリスタートで何台かパスすることもできましたし、ようやくトラブルがないレースになったので、最後まで自分の走りができました。その結果がポディウム・フィニッシュだったと思います。今後このままの勢いで、うまくまたクルマも煮詰まれば、自分も再び成長して必ず勝てる日がくるという、そういう自信が持てたレースでしたね。来週のリッチモンドは同じようなショート・オーバルですが、ナイトレースで気温がだいぶ違うのと、バンクのアングルも違います。でもここで調子が良かったので、おそらく次も調子が良いでしょう。またリフレッシュして臨みたいですね」と、久しぶりに明るい表情の武藤でした。次も期待してますよ!

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昨年のアイオワ戦では追いかけてくる武藤からなんとかトップを守り、優勝を飾ったダン・ウェルドン。今回は武藤にパスされてしまったものの、粘り強い走りで4位フィニッシュとなりました。「パンサー・レーシングにとって良い結果だよ。この接戦の中で4位に入れたのは素晴らしかったと思うし、このような結果の勢いを持続し、ヴィクトリー・レーンを目標にしたい。今回リスタートでは毎回ポジションを失っていたんだ。フロント・ウィングをもっと大きく調整すればよかったかも」と話していました。ウェルドンが4位に入ったことで、久しぶりに上位4名が違うチームのドライバーとなりましたよ。インディカーの競争がどんどん激しくなってきていますね。

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スコット・ディクソンは3番グリッドからスタートし、序盤に一時2位まで上がったのですが、ポールだったカストロネベスと接触してしまい、予定外のピットインを余儀なくされました。すぐに修理を終え、15番手でレースに復活したディクソンは、次々とポジションをアップ。終盤にトップ5まで上がっていたのですが、トラフィックに引っかかり、元チームメイトのウェルドンに届かず5位でフィニッシュしました。「チップ・ガナッシの2台はそれぞれ違う戦略でこのレースに臨んだんだけど、ダリオはばっちりだったみたいだね。僕はカストロネベスとの接触で後退した後、いくつかポジションを取り戻したけど、トラフィックは大変だったよ」とちょっと疲れ気味のディクソン。今シーズン4回目のトップ5フィニッシュとなりましたよ。

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コース上の水漏れによって予選はキャンセルされ、スターティング・グリッドは第6戦までのエントラントポイントによって決定されました。ポイント・トップのカーナンバー3をドライブするカストロネベスが運よくポールからスタートすることになりましたが、その幸運は決勝では続かなかったようです。16周目までしっかりとリードをキープしたのですが、ディクソンとの接触でウィングが壊れてしまい、大きくポジション・ダウン。レース後半に巻き返しましたが、7位フィニッシュが精一杯でした。「ペンスキーのマシンを思いどおりに仕上げることができなかったよ。ショート・オーバルではあまりプラクティスできていないんだ。かなりタフで長い一日だったよ。レース終盤はもうちょっとアグレッシブにいけたと思う。アンダーが多かったので調整したけど、その調整がまだ足りなかったね」とミルウォーキーに続き、再びショート・オーバルで良い結果を残せなかったカストロネベス。次戦リッチモンドでこそ、ショート・オーバルで挽回できるでしょうか?

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波乱のレース・スタートとなった今年のアイオワ戦。スタート直後の2周目に18番グリッドからスタートしたE.Jヴィソは、ロバート・ドーンボスとライアン・ハンター-レイを巻き込んでクラッシュ。このアクシデントにより1周目を除く最初の10周は全てイエロー走行となりました。今シーズン不運続きのヴィソは、ハンター-レイとともにリタイヤ。ドーンボスは終盤に復活したものの、ハンドリングの問題により早めにレースを終えることとなりました。

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10番グリッドからスタートしたジャスティン・ウイルソンは、34周目にターン2でいきなり単独クラッシュを喫してしまい、3回目のイエロー・コーションとなりました。開幕戦で3位フィニッシュを遂げたのですが、オーバルで苦しみ続けているウイルソン。今回はクラッシュにより18位となりました。来月から始まるロード&ストリート・コースの連戦で、元F1ドライバーならではの活躍に期待しましょう。

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今日の序盤はクラッシュの多いレースでした。ウィルソンのクラッシュによるイエローコーションが解除したわずか13周後、同じターン2でマリオ・モラエスとルーキーのラファエル・マトスがクラッシュ。最初の55周に4回もコーションがあり、波乱の前半となりましたが、後半はトニー・カナーンの123周目の単独クラッシュを除いて、最後までグリーン・レーシングとなりました。

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実は、今週末ドレイヤー&レインボールドの2人が速さを発揮していたものの、予選がキャンセルされたため、残念ながら後方からスタートすることになりました。シーズン途中参戦のトーマス・シェクターは16位からすさまじい追い上げを見せ、トップグループ走行を続けて素晴らしい走りをアピール。一時2位まで浮上したもののチームが上位進出で緊張したのか、ピットストップでポジションダウンし、最終的に6位でフィニッシュしました。シェクターにとって、07年のケンタッキー戦の5位フィニッシュにあと一歩となる順位です。チームメイトのマイク・コンウエイも8位と、ドレイヤー&レインボールドが2台ともトップ10内に。チームも大喜びでした。

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心配されていた雨は朝のうちに止んだのですが、午前中は厚い雲がアイオワ・スピードウエイの上空を覆っていました。昨晩、インディ・プロシリーズのレースは開催されていたので、コース上の水漏れの心配はなくなっていました。濡れていたコース上も懸命なオフィシャルの乾燥作業でレース開始までに乾き、レースは時間通りに開始。レースも中盤になると雲は流れ出し、終る頃には青空が広がっていました。気温も32度まで上昇し、歩くと汗が流れ出るほど蒸し暑い一日となりましたよ。今日は武藤の久しぶりの表彰台、ビールもうまいでしょうね。来週のリッチモンドも似たようなショート・オーバルなので、今から楽しみです!