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第3戦カンザス【決勝】フォト・レポート

<US-RACING>

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昨年のシリーズ・チャンピオン、スコット・ディクソンが久しぶりにビクトリー・サークルに帰ってきました。4位スタートからすぐに2番手まで入り、10周目にトップのレイホールを抜いたディクソン。ピットで出遅れ、一時的に3番手まで順位を落としましたが、153周目のコーションをうまく利用して再びトップに。ターン3〜4の風の影響はドライバー全員を悩ませていましたが、ディクソンのセッティングは完璧でした。レースの200周中最多の134周もリードしたことで、優勝の50ポイントに加え、さらに2ポイント獲得。シーズン最初の2戦でいつもの調子になれず、ポイント・ランキング17位となっていたのですが、この勝利で4位までいっきにジャンプ・アップしました。インディ500連覇に向けて、良い勢いでマンス・オブ・メイに入れますね。

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昨日の予選で白線をカットし、予選結果がノータイムとなったエリオ・カストロネベス。レース開始からわずか15周目にヴィットール・メイラと接触したものの、みごとに復帰して次々とポジションをアップしていきました。終盤にトップのディクソンと熱いバトルが展開し、最後はわずか0.7104秒差で及ばず、2位でゴール。「ほんとうは優勝したかったけど、今日のスコットは調子が良かったね。ほんとうに楽しかったよ」と満足した様子でした。

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トニー・カナーンの序盤3戦のキー・ポイントは安定性ですね。今回カンザスではセッティングで苦しんでいたようですが、それでも3位表彰台フィニッシュを達成しました。先週のロング・ビーチから親友のフランキッティと賭けをすることになり、優勝するまで髪の毛を伸ばさなければいけなくなったカナーン。シーズンのメイン・イベント、インディ500まで1ヶ月もあるということで、「原始人のような頭になるかもしれない」と心配そうにコメントしていましたよ。

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99周目から153周目までトップだったブリスコー。さぁ、これからピットへ入ろうとしたときに、まさかのフル・コース・コーションが発生し、ピットに入る絶好のタイミングを逃してしまいました。これでいっきに6位まで落ちたブリスコーは、賢明にポジションを取り戻し、なんとか4位でフィニッシュ。優勝できるマシンに仕上がっていたのですが、4位フィニッシュにより、1ポイント差のランキング2位で、インディ500に臨むことになりました。

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プラクティスのあと、めずしくマイケルを中心に4人のドライバーが話し合っていました。ミーティングの効果だったのか、チーム・リーダーのカナーンが3位表彰台と調子がよく、ダニカは5位に。その後ろの6位にはマルコ・アンドレッティが入り、そして武藤は8位でフィニッシュしました。AGR勢4台がトップ10入りしたのは2006年のミルウォーキー戦以来のことです。AGR勢のオーバルでの安定性と速さが再確認された週末となりました。

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オーバルで初めてポールからスタートしたグラハム・レイホール。レース序盤から調子がよく、トップ・グループで走行していましたが、終盤にはターン3〜4のグリップで苦しみ、7位フィニッシュが精一杯という状況でした。ポール・トゥ・ウィンはできませんでしたが、オーバルでのキャリア・ベスト・フィニッシュです。レイホールはIRL 2年目で、オーバルでも着実にトップ・クラスに近づいてきているようですね。今後も期待しましょう。

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13番グリッドからスタートした武藤は、オフシーズンのホームステッドのテストで手に入れたセット・アップを基にレースに挑みました。レース序盤にトップ10内に入ることができたのですが、不運にもピットでダニカのクルーのミスによってエア・ホースを踏んでしまい、ペナルティを化せられてしまったのです。そこでスタートと同じ13番手までポジションを失いましたが、アグレッシブな走りと素早いピット・ストップによって今季初完走の8位。この勢いを持続してインディ500に臨んで欲しいですね。

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昨日、コース周辺の地域にトルネードが発生したために、避難勧告が出され、今日のレースも午後から大雨という予報でした。朝から風が強く、空もどんよりとした雲が広がっていましたが、なんとかプラクティス、そしてレースも無事に終了することが出来ました。午後10時くらいになって、遅れてきた雨雲がカンザス上空に広がり、大雨となってしまいました。レースが順延にならなくて本当に良かったです。さぁ、次回はいよいよインディ500です。100周年を迎えた伝統のスピードウェイでウィナーに輝くのは、いったい誰でしょう。