INDY CAR

燃費作戦も活用して今年2度目の6位フィニッシュ

<Formula Dream Indy>
<2008 IRLインディカー・シリーズ 第4戦カンザスROAD RUNNER TURBO INDY 300>
【日 程】2008年4月26〜27日
【開催地】カンザス州カンザス・シティ
【コース】カンザス・スピードウェイ
【距 離】オーバルコース:1.5マイル(2.414km)
【天 候】快晴/気温:14℃
【時 間】午後4時20分〜(日本時間28日午前6時20分〜)
■■■4月27日決勝■■■
<新しいセッティングでスタート>
 今シーズン最多の27台がローリングスタートを切ったのは午後4時20分。予選日よりも気温自体は低かったものの、朝から太陽が雲に隠れることはなく、風も弱かったことで、いくぶん暖かに感じる1日となっていた。
 13番グリッドについた武藤英紀のマシンには、昨日とは大きく異なるセッティングが施されていた。予選日までのパフォーマンスでは決勝を上位で戦うことはできないと判断したためだ。武藤はスタートでポジションを落としたものの、レース前半はスタート時とほぼ変わらない順位で戦い続けた。
<粘り強い走りでトップ10入り>
 1回目のピットストップを終えた時点で、武藤の順位は14位。2回目の後も14位だったが、武藤は第3スティントで10位までポジションを上げた。しかし、この時点でレースは半分と少しが経過したところ。後半戦は上位陣との戦いとなり、さらにタフな展開になっていくかと思われた。
<燃費をセーブして上位へ>
 徐々に脱落者も出る中で武藤は粘り強い走りを続け、チームメイトのマルコ・アンドレッティの背後につける9位となったところで燃費をセーブする走りを始めた。
 153周目にイエローコーション。ここで、武藤以外の全員はピットが封鎖されている間に許される燃料補給だけのピットストップを行った。燃料をセーブしていた武藤はピットオープンとなってから給油とタイヤ交換のためのピットイン。コースへと戻ると、順位は5位に浮上していた。
<トップグループでの激しいバトル>
 最後のグリーンフラッグが振り下ろされたのは172周目。ゴールまで30周を切ってからの武藤は、トップコンテンダーたちの中で戦うことになった。チームメイトのアンドレッティ、チーム・ペンスキーのふたり、今回のレースで145周トップを走ったスコット・ディクソンといった強豪たちの中で武藤は堂々とした走りを見せる。
 そして、武藤の前に立ちはだかったのはライアン・ブリスコーだった。彼を抜きあぐねた武藤はディクソンとアンドレッティにパスを許す。ディクソンは2台のペンスキー勢を抜いて遠ざかっていったが、武藤はアンドレッティ、ペンスキーの2台のすぐ後方に食い下がり、最終ラップのターン2でブリスコーをパス。オーバルでの自己最高位となる6位でフィニッシュした。
■■■コメント■■■
<武藤英紀>
「6位はよかったが、もっと上位でフィニッシュできたはずで悔しい」
「6位という結果はオーバルでの自分のベストですから、よかったとは思います。でも、もっと上位でフィニッシュできたはずなので悔しいですね。ライアン・ブリスコーはずいぶんとエアをカットする走りをしていて、あまりフェアじゃない戦い方をしていました。しかし、彼はマルコ・アンドレッティに対しては、僕に対してよりもフェアでした。そのあたりはドライバー同士のやりとりということなのかもしれません。最後に彼をパスできたのはよかったですね。 決勝用のセッティングはとても良く、アウトからでもパスができました。昨日からの変更が正しかったということです。また、最後のピットストップを行う前のスティントではバックストレートでアクセルを抜き、燃料セッティングも薄くして燃費を稼いでいましたが、その作戦も正しかったと思います。インディジャパンの終盤、燃料補給が少なかったことで燃費をセーブする走りを強いられましたが、あれが今回に向けての良い練習になっていました。今回の6位フィニッシュは、インディ500に向けて勢いをつかむものになったと思います」
<レイ・ガスリン:レース・エンジニア>
「インディ500に向けていい流れを作れたレースだった」
「レース終盤に戦った相手の中にはフェアに戦っていない者がいたが、ルーキーで、しかも初めて走るコースでの6位フィニッシュは決して悪いものではないだろう。しかし、4位でのゴールも十分可能だっただけに、6位で満足するわけにはいかない。
 今回は予選までにマシンを良い状態に仕上げることはできなかったが、決勝に向けて大幅にセッティングを変えたことが功を奏し、我々は良いレースを戦うことができていた。これからのシーズンを戦って行くために、今回はぜひとも200周を走り切り、できる限りの経験を積みたいと考えていた。その目標を達成したことにより、ヒデキは今日のレースを通して自分に必要なマシンがどういうものであるのかをより深く理解したと思う。最終ラップに1台をパスできた点も良かった。インディ500に向け、いい流れを作ることができたレースだった」
■■■決勝結果■■■
1.5マイル(2.414km)×200周=300マイル(482.803km)    出走27台
順位 No. ドライバー     タイム    平均速度mph(km/h)
1位 10  D.ウェルドン    1:52’44.9806  161.774(260.350)
2位 11  T.カナーン        +2.1778  161.722(260.266)
3位  9  S.ディクソン       +4.3922  161.669(260.181)
4位  3  H.カストロネベス     +9.2889  161.552(259.993)
5位 26  M.アンドレッティ     +9.2986  161.552(259.993)
6位 27  武藤英紀         +9.3647  161.551(259.991)
※全車シャシー:ダラーラ/エンジン:Honda/タイヤ:ファイアストン
■■■ポイントスタンディング■■■
順位 No. ドライバー     ポイント       ビハインド
1位  3  H.カストロネベス     144        リーダー
2位  9  S.ディクソン       138           -6
3位 10  D.ウェルドン       135           -9
4位 11  T.カナーン        129          -15
5位  7  D.パトリック       110          -34
11位 27  武藤英紀         87          -57