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インディ・カー・シリーズ 第5戦 インディ500[サード・デイ]フォト&レポート

<US-RACING>

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昨日のプラクティスでトップ10に入り、良い流れで予選に挑んだロジャー安川。出走順番は後半の予定だったが、誰もアタックを行わなかったため、2番目にアタックすることになった。順調にスピードを上げた安川は、222.654mphをマーク。見事サード・デイ・クオリファイをトップで通過した。「思っていたよりも速かったですね。昨日のプラクティスではジョン・アンドレッティが、単独で222.8マイルを出していたので、このスピードでは足りないかと思っていたんですけど。昨日よりも2段階ウイングを寝かせ、今日のコンディションに対するクルマのバランスを整えなくてはいけなかったので、タイヤを無駄にしないように朝のセッションを走りました。納得のいくスピードが出たので、これでやってみようと思ったら、ベストが出ましたね。まだ、ウエイト・ジャッカーをつけてないので、クルマがたれ始めたらどうしようと思っていたんですが、その分1周目をペース・コントロールしました。それほどばらつきなく走れたので、クルマの仕上がりはすごくいいのかなと思います」と話す安川。決勝では23番手からの追い上げを期待しよう。

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昨日に引き続き、快晴となったインディアナポリス。正午の時点で気温は21度まで上がるが、湿度が低いために暑さを感じず、過ごしやしい一日だった。レース仕様のプライマリー・カーでのエンジン走行距離が残り少ないチームは、Tカーを使用してトラフィックのセッティングを煮詰めていた。その中で、トップタイムを記録したのは、この日72周を走りこんだダン・ウエルドン。昨日と同じくアンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)などのトラフィックに入り、マシンの状況をチェックしながらセッティングを煮詰め、224.895mphのトップ・スピードを出した。

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2位はポール・ポジションを獲得したエリオ・カストロネベス。チームメイトのサム・ホーニッシュJr.や他のトップ・チームと同じく、今週からTカーを使ってセッティングを煮詰めていたカストロネベスは、224.692mphを記録した。ウエルドンとの差は、タイムにするとわずか0.0362秒で肉薄している。今日のプラクティスは多くマシンが走行したため、ペンスキーを始めとして各チームは、トラフィックでのマシン状況をチェックすることに専念していた。

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3位にはAGRのカナーンが入った。トップと3位のカナーンまでのタイム差は0.0538秒しかなく、改めてペンスキー、チップ・ガナッシ、AGRの3強の接戦ぶりが浮き彫りとなった。各チーム、トラフィックでのマシン・セッティングを行っているが、AGRは最多エントリーとなる5台が一緒に走行できるというメリットがあり、昨日同様チームメイト同士での混走を中心にセット・アップを行った。入念なトラフィックのセット・アップを行うAGR。決勝で強さを発揮するのはこのチームなのかもしれない。

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この日72周を走りこみ、219.215mphのスピードを記録した松浦孝亮。エンジンの走行距離には限りがあるため、彼にとっては実質的に今日のプラクティスがトラフィックでの状態や最終段階のマシン・セッティングを決めるプラクティスとなった。19位の順位は昨日と変わらないが、セッティングの方向性は見えてきているようだ。「いいところまで来ているんですけどね。もう少しリアが落ち着くとかなりいいクルマになるけど、基本的にスピードが足りないのはあります。あとはカーブ・デイで最終的なチェックをしたいと思います」と昨日より明るい表情を見せる松浦。復調の兆しが見えつつある。

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先週のプラクティスで激しいクラッシュを演じたミルカ・デュノは、サード・デイではじめての予選に挑んだ。この日最初にアタックを行ったデュノは、219.228mphを記録して29位グリットを確保した。23位グリッド以降を決めるサード・デイだが、デュノに続いてすぐにタイムアタックを行ったのは、ロジャー安川、マーティ・ロスの2台だけ。その後は予選からプラクティスに切り替わり、どちらかというとプラクティスの合間に予選アタックを行う形がとられたため、ポールデイやセカンドデイのような緊張感が感じられなかった。

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木曜日のフリー走行中にクラッシュを喫し、負傷したステファン・グレゴワールの代役に選ばれたのは、なんとロベルト・モレノ。チャンプ・カーの第3戦で代役出場したのに続き、“スーパー・サブ”がIRLにも登場した。急遽参戦が決定したモレノは、グレゴワールがクラッシュさせたパノスの修復に時間が掛かったため、今日がまったくの初走行となってしまった。ほとんどぶっつけ本番で予選に挑んだものの、スピードが伸びず、216.229mphが精一杯。何とか31位のポジションに留まったが、明日のバンプ・デイで、バンプアウトされる可能性がないスピードとはいえない。8年ぶりにモレノがインディ500へ出場できるか、バンプ・デイも見所が尽きない。

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今年で91回目を迎えるインディ500.今日は午前のプラクティスを前に、1963年のインディ500ウイナーのパーネリ・ジョーンズがセレモニー・ラップを行った。ジョーンズは1967年にドライブしたガス・タービン車と同じ、鮮やかなオレンジでカラーリングされた最新のダラーラで2周走行。30年ぶりにインディアナポリスを走った。「このマシンで走るのはとても面白いよ。もう少し走っていたかったよ。でも、時速320km以上でコーナーに飛び込むことは考えられないね」とジョーンズ。最新マシンのスピードを大いに楽しんだようだ。