<US-RACING>
3連戦最後のレースとなるミシガンは、2日間で開催されるため初日の午後に予選が行われた。快晴となったミシガンは、予選がスタートした午後2時45分の時点で気温31度と高く、歩いているだけで汗をかくような蒸し暑い一日となった。予選を制したのは、第1プラクティスでもトップだったカストロネベスだった。前戦のミルウォーキーに続き、この2マイルのスーパースピードウエイでも予選を制した。2位にはホーニッシュJr.が入り、2戦連続ペンスキーがフロントローを独占。今シーズン、トップ争いをしていたターゲット・チップ・ガナッシの2台は、ディクソンの5位が最高位となり、ウエルドンに関しては9位に留まった。明日はペンスキーの2台がトップをリードしていくレースとなるか?
3位に入ったのは前戦のミルウォーキーで優勝したカナーンだった。第2プラクティスでの6位が最高位だったカナーンだが、予選ではタイムアップに成功し、セカンドローからスタートすることになった。アンドレッティ・グリーンがスーパー・スピードウエイでも、ペンスキー、ターゲット・チップ・ガナッシに近いパフォーマンスを予選では発揮してきた。しかし、4台中最高位のカナーンを除くとフランキッティが7位、ハータが12位、アンドレッティに関しては19台中最下位に停滞しているのは気になるところだが。レースでも2強に対抗するパフォーマンスを見せてくれることに期待したい。
前戦のミルウォーキーと2004年のテキサスで記録した予選7位が自己最高位スタートだったカーペンターは、このミシガンで自己最高予選順位となる4位セカンドローを獲得した。前戦のミルウォーキーではチームメイトのシェクターが3位入賞を果たしており、ヴィジョン・レーシングの活躍が目立ちはじめている。2005年、ケリー・レーシングをIRLのオーナー、トニー・ジョージが購入し、発足したヴィジョン・レーシングは、今年からトーマス・シェクターをカーペンターのチームメイトに起用。チーム自体のパフォーマンスもここに来て上がってきている。明日のレースで上位フィニッシュできれば、チーム、ドライバーの実力はさらに確かなものとなるだろう。
第1プラクティスで11位となった松浦は、第2プラクティスで12位となった。なかなか思うようにタイムアップができない状況で予選に臨んだ松浦は14位となり、明日のレースをスタートすることになった。「バランスは良くなってきたんですけど、スピードはどんどん落ちてしまって。ストレートのスピードもなかなか上がってこないし、抵抗を受けているところがあるんでしょうね。ここは特にアクセル踏みっぱなしでいくしかないので、マシンが遅いと本当に辛いです。スピードが出なくてもトラフィックの中でよくなっていけば、レースの内容も少し変わってくるかと思うので、明日は諦めずにがんばりたいです」と、予選後に話す松浦。チームメイトのシャープも松浦のひとつ上となる予選13位ということからも分かるように、チーム自体、今回のマシンの仕上がりがうまくいっていないようだ。厳しい状況だがレースでの完走、ポジションアップに期待したい。