INDY CAR

ポールポジションはサム・ホーニッシュJr.の手に 松浦孝亮は7位、急遽出場の決まったロジャー安川も28位で予選を終了

<Honda>

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5月20日(土)ポールデイ
会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ 天候:快晴 気温:19℃
 5月9日に出場者全員によるプラクティスが始まった第90回インディアナポリス500マイル・レース(Indy500)は、予選1週目が雨のためにキャンセルとなったが、予選2週目は見事な快晴に恵まれ、6時間という長時間に渡る戦いが繰り広げられた。Indy500に限り、予選アタックは一人につき最大3回まで行なえるルールのため、正午から夕方6時まで予選は開催された。

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 今日の予選前のプラクティスを含め、これまでに走行は8日行なわれたが、そのうちの7日で最速ラップを記録していたサム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)は、持てる実力をすべて出し切ってポールポジションを獲得した。Indy500の予選は他とは違い、4周の連続走行での平均スピードを競うが、ホーニッシュJr.は228.985マイルを記録し、2位となったチームメイトのエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)に時速0.977マイルの差をつけてキャリア初のIndy500でのポールポジション獲得を成し遂げた。

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 予選3位には、昨年のIndy500ウィナーで、2005年のシリーズ・チャンピオンのダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)がつけ、彼のチームメイトの2003年チャンピオン、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)が4位。2004年のシリーズ・チャンピオンであるトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)は5位のスターティング・グリッドを獲得した。

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 今年が3回目のIndy500挑戦となる松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/ダラーラ)は、インディでの自己ベストとなる7位に平均時速225.503マイルでつけ、昨日から急遽走行を開始したロジャー安川(プラヤ・デル・レイ・レーシング/パノス)も、短時間のプラクティスで220マイル台までスピードアップを遂げ、予選アタックでは218.793マイルをマーク。28番グリッドを手に入れた。
 今日の予選時間内に32人がアタックを完了し、明日の予選最終日に向け、残されたグリッドはただひとつとなった。1日で32個のグリッドが埋められるのは、90回目を迎えるIndy500での新記録である。出場33台がすべて同じエンジンであったことはあるが、エントリーを行なっているマシンがすべて同一のエンジンであるのは、インディの長い歴史の中で初めてのこととなる。
 今日予選を終了した32人の中には、Indy500での優勝経験者が6人と、ルーキー4人が含まれている。ルーキー最速となったのは、1969年優勝者であるマリオ・アンドレッティの孫、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)による9位だった。
 33個のグリッドがすべて埋められた後にも、アタックを行なうことはルールにより許されている。33台の中で最も遅いスピードを保持しているドライバーよりも速く走れば、そのドライバーはグリッドを獲得することができるのだ。明日の夕方6時の予選時間終了まで、33個のグリッドをめぐる戦いは続く。
コメント

■サム・ホーニッシュJr.(ポールポジション)
「信じられないほど素晴らしい1日になった。インディのポールポジションを初めて獲得できた。このレースのポールポジションが持つ意味の大きさが、今日、こうして自分で初めて獲得してみてわかった。今月はずっと速いタイムをマークし続けて来ているので、このままレースを迎え、レースでも予選までと同じような速さを実現したい。ポールポジション獲得でこれだけ感動するのだから、Indy500で勝つことができたら、どんなに大きな感激を得られるのか想像もつかない」
■エリオ・カストロネベス(予選2位)
「今日、僕のチームメイトのサム・ホーニッシュJr.は強過ぎた。自分としても驚くぐらいに速い4周を達成できたけれど、彼にはかなわなかった。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの2人が再チャレンジをして僕を上回ったら、僕ももう一度走って2番グリッドを取り戻すことを狙っただろう。しかし、今日のサムを相手に二度目のアタックを行なうことは考えなかった。僕らのチームはIndy500のグリッドの1位と2位を占めたんだ。これはとても素晴らしい結果だ」
■ダン・ウェルドン(予選3位)
「このレースを戦うためには本当に多くの人々が持っている力のすべてを出し切っている。彼らの仕事ぶりに応えるためにポールポジションを獲得したり、レースで勝ちたいと僕らドライバーたちは考える。今日、僕らはポールポジションを獲得するために戦い、残念ながらそれを達成することができなかった。明日からまたハード・ワークを行い、レースで優勝することを目指す」
■松浦孝亮(予選7位)
「クルーたちが頑張ってくれ、満足の行く予選アタックを行なうことができました。自分もベストのドライビングができ、マシンの性能をフルに引き出せました。225マイル台の後半が出せれば納得が行くと考えていましたから、その通りのスピードを出せて嬉しいです。7位はインディのベストグリッドですから、そのことも嬉しく思っています。明日はまだ予選が続きますが、コースがオープンになった時間を利用し、決勝用のセッティングをさらに良くするための走行を行ないます」
■ロジャー安川(予選28位)画像
「昨日の昼まで自分が走れるかわからない状態でした。しかし、そうできることを期待してインディに来たので、心の準備はできていました。走行時間が短いまま予選を迎えたので、予選のポジションのことは考えず、決勝に進出できるタイムを出すことを優先しました。4年連続で参戦できることになって嬉しいです。土壇場で決まった出場のため、体制的にはレースに向けてまだ強化すべきところがあります。しかし、メカニックたちは能力の高い人がそろっています。エンジニアを獲得し、いいレースを戦いたいと思います」
■ロバート・クラーク:HPD社長
「1995年の我々が2台のマシンに予選を通過させることもできなかったことを思い起こすと、1日に32台ものマシンに予選通過を果たさせることができたのは感慨深い。もうあと1台でフル・グリッドが完成する。初挑戦から11年の後、それだけの台数に1日で予選を終えさせることが我々はできるようになったのだ。今日の予選において、すべてのHonda Indy V-8は一切のトラブルもなかった。ダリオ・フランキッティのマシンがエンジン交換を行なったのは、ギアボックスのトラブルに起因するオーバー・レブが発生したためだった。HPD、そしてテクニカル・パートナーであるイルモアのスタッフは、最高の仕事をして来ていることの証明であり、我々はそれを誇りに感じている。明日の予選で33個のグリッドがすべて埋め尽くされること、そして来週の日曜日に開催されるレースを楽しみにしている」