INDY CAR

インディ・カー・シリーズ第3戦もてぎ[決勝日]フォト&レポート

<US-RACING>

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ポールポジションからスタートし、安定した走りでトップをキープし続けたカストロネベスが、念願のもてぎ初優勝を決めた。日本のファンに得意のフェンス登りをやっと披露することができたカストロネベス。ペンスキーにとっても、日本での初優勝となる。しかしその喜びもつかの間、記者会見が終わったカストロネベスはすぐに着替えてヘリコプターへ。ホンダのパーティにも出席できず、今日の飛行機でアメリカへと戻っていった。

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二日間に渡って雨に見舞われた今年のインディジャパンだったが、土曜日は朝から快晴。みごとな青空がもてぎを覆い、7万8千人の観客でにぎわった。今年もブルーインパルスが空を舞い、宇都宮出身の渡辺貞夫さん率いる子供たちのバンドがオープニングで演奏を披露。地元の小学生に加え、アメリカの子供も一緒になってフラッグを振っていた。渡辺さんによってサンバ風にアレンジされた、バックホームアゲインINインディアナは、もはや恒例となりつつある。インディ500のように、毎年この曲を聞いて、もてぎに戻ってきたと感じるのだった。

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今年は序盤から荒れた展開になった。27周目のターン3でエンゲとカーペンターが同時にスピンしてクラッシュ。その再スタート時のターン4では2003年ウイナーのシャープがスピンし、後ろで慌てたチェッソンがパニックスピンでイン側の壁へ激突する。そのまた後ろにいたシモンズもスピンしてシャープに後ろ向きに接触し、ストレート上でマシンが舞い上がってしまった。幸い誰もケガはなかったが、少しヒヤッとした瞬間だった。

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トップを行くカストロネベスの後ろでチャンスを伺い、抜群の燃費を見せて上位勢で最後にピットインしたディクソンだったが、ピットでエンジンがストール。すぐにエンジンがかからず、大きく順位を落としてしまう。唯一カストロネベスに対抗できそうなディクソンだったが、無念にも戦線離脱。レースは終盤を迎え、カストロネベスとウエルドンの一騎打ちとなるかに見えたが、2連破のウエルドンでさえ、今日のカストロネベスにはかなわなかった。