INDY CAR

予選は雨天によりキャンセル ポールポジションはポイントランキング・トップのエリオ・カストロネベスのものに

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Photo by Honda
4月21日(金)・予選
会場:ツインリンクもてぎ(日本/栃木県芳賀郡茂木町) 天候:雨のち晴れ 気温:14.5℃
 今年もアメリカのオープンホイール・レースの最高峰、IRL IndyCarシリーズの公式戦が日本へとやって来た。ブリヂストン インディジャパン300マイルに出場するために総勢20名のインディカー・ドライバーが来日した。彼らは今週末、1997年に栃木県芳賀郡茂木町に完成したツインリンクもてぎで、300マイル(約482.7キロ)に及ぶ長距離レースを戦う。
 4月20日の木曜日には午前、午後それぞれ1回ずつの練習走行が予定されていたが、午前中の豪雨によってプラクティスは午後の1回だけとなった。走行2日目の4月21日は、予選前のプラクティス時間を延長するよう予定が変更され、午後に予選とファイナル・プラクティスを行うスケジュールとなっていた。ところが、ツインリンクもてぎは走行2日目も朝方に雨が降り、一端それが止んだ後にもう一度雨となってしまったため、シリーズの主催者であるIRLは午後1時過ぎに予選をキャンセルすることを決定。出場者全員が決勝に向けて充分な走行時間を得られるよう、1時間30分という長いファイナル・プラクティスを開催することとなった。
 IRLは予選のキャンセルと同時に、明日のレースのスターティング・グリッドは開幕2戦を終えた時点でのエントラント・ポイントによって決定すると発表した。これによりポイントリーダーのエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー)のポールポジション獲得が決定。フロントロー外側の2番グリッドは、2003年シリーズ・チャンピオンのスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)のものとなった。昨年度チャンピオンのダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、3番グリッドから前人未到のツインリンクもてぎ3年連続優勝を狙い、2列目アウト側の4番グリッドからは、2001、2002年のシリーズ・チャンピオン、サム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー)がスタートする。

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 今シーズンは唯一のレギュラー日本人ドライバーとして参戦している松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)。第2戦を終えて松浦は、2004年のシリーズ・チャンピオンであるトニー・カナーンと54点で5位タイにつけていた。同点の場合は第2戦Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグでの順位によってグリッドが決められるルールとされ、松浦のスターティング・グリッドは6番手と決まった。走行初日に11番手につけるタイムをマークした松浦は、ファイナル・プラクティスで5番手と、母国日本のファンの前でキャリア最高のレースを戦う準備は万端の様子だ。
 2005年のルーキー・オブ・ザ・イヤーであり、昨年のブリヂストン インディジャパン300マイルで予選2位/決勝4位という好成績を残している女性ドライバーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング)は、7列目アウト側の14番グリッドから明日のレースをスタートする。パトリックは走行初日が8番手、走行2日目の自己ベストは15番手だった。
 今年からIRL IndyCarシリーズでは、出場全車がHonda Indy V-8を搭載している。ファイナル・プラクティスではトップのカストロネベスから11番手のダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)までが0.3秒内という僅差となった。インディカー・シリーズならでは、オーバルレースならではの競争の激しさは、全員がまったく同じパワーを手にすることにより、さらにその度合いを高めている。上位陣の実力伯仲ぶりはプラクティスの結果が示す通りで、明日の決勝レースは極めてスリリングかつエキサイティングなものとなることが期待される。

<コメント>

■エリオ・カストロネベス(ポールポジション)
「フロントローから、それもポールポジションから明日のレースをスタートできるのは、本当に素晴らしいことだ。僕らは2回のプラクティスで両方とも速いタイムを出すことができている。しかし、明日のレースでは、みんなも僕らに近いレベルまでマシンをファイン・チューニングして来るはずだ。スターティング・グリッドと同じポジションでゴールができたら最高だ。プラクティスの時間が短い状況でレースを迎えるのは大変なことだが、みんな同じ条件なのだから仕方がない。全力で突き進むのみだ」
■スコット・ディクソン(2番グリッド)
「ツインリンクもてぎでのレースは、スターティング・グリッドの持つ重要性が高い。明日のレースをフロントローからスタートできることは、僕にとって非常に嬉しいことだ。僕らのマシンはまだ本当に納得の行くレベルまで仕上げ切れておらず、今の時点で僕よりも速いドライバーがたくさんいる。なんだかフロントローからスタートするのが申し訳ないぐらいだ。ツインリンクもてぎでのレースは、毎年フルコース・コーションが多い。明日のレースでは、2番手グリッドからスタートできるメリットをフルに活かし、トラブルに巻き込まれないようにゴールまで走り切りたい」
■ダン・ウェルドン(3番グリッド)
「今日サーキットに集まってくれていたファンのために、予選をお見せできなかったのはとても残念だ。しかし、明日、ドライバーたち全員がベストの状態で決勝を迎えることの方が重要だ。昨日と今日でコンディションも大きく違っていたため、まだ誰が速いのか、自分たちがどの程度の戦闘力を持っているのかを判断しかねる状況だが、僕らのマシンはプラクティス時間が短かった割に良いものにできていると思う」
■松浦孝亮(6番グリッド)
「90分間のファイナル・プラクティスを上手に使い、決勝に向けたマシン・セッティングを進めることができました。予選が行われていたら、フロントローから2列目までのグリッドが獲得できていたかもしれない。それぐらいうまくマシンを仕上げられています。一番前に出ることができれば抜くのが難しいマシンになっています。まだトラフィックの中でのハンドリングがアンダーステア傾向ですが、それもそんなにひどいレベルではありません。今シーズンは開幕からまずまずのレースを戦うことができています。明日もいいレースができるはずです」