<US-RACING>
2日目も快晴となったセント・ピーターズバーグ。予選が終了した時点で、気温は30度まで上昇する蒸し暑い一日となった。午前中のセッションで昨日に続きトップタイムを記録したフランキッティは、全車が一台ずつ1周だけのタイム計測となるシングル・ラップ・クオリファイでもトップに。トップ6にはフランキッティ、カナーン、ホーニッシュJr.、ディクソン、カストロネベス、ハータが残り、この6人のドライバーによって10分間の最終予選タイムアタックが行われた。このセッションでも今週末好調なフランキッティは見事トップタイムを記録。IRLでは自身3度目、ロードコースでは初となるポール・ポジションを獲得した。昨年はトップ4フィニッシュという快挙を達成したアンドレッティ・グリーン・レーシング。明日のレースではさすがにトップ4独占は厳しい状況だが、ポールとなったフランキッティがポール・トゥ・ウインを達成することができるか?
シングル・ラップ・クオリファイのタイムアタックで4位となったディクソンが、10分間の最終タイムアタックで唯一ポジションを上げることに成功。2位となりフロント・ローからスタートすることになった。「シングル・ラップ・クオリファイのあとに、マシンを大幅に変更したらとてもよくなったんだ。マシンはレースに向けて凄くいいセットアップになっているから、明日はトップにあがることができると思うね」と、予選後に話した。ディクソンは昨年ロード・コースとなるワトキンス・グレンで優勝。チームはロード・コースで高いパフォーマンスを発揮している。今年もロード・コースだけパノス・シャシーを使用し、ディクソンは開幕戦前のオープン・テストから好調を維持している。明日はフランキッティとのトップ争いになるが、はたして優勝することができるか?
チーム・ペンスキーの2台もトップ6に残ったが、ホーニッシュJr.が3位、カストロネベスが5位と、ホーニッシュJr.がカストロネベスを上回った。結局10分間の最終タイムアタックではホーニッシュJr.が4位、カストロネベスが5位という予選結果となった。ロード・コースの予選でホーニッシュJr.がカストロネベスより上位になったのは今回が初めて。ホーニッシュJr.が健闘したのに対し、ロード・コースが得意なカストロネベスの調子が今ひとつだったということか。ともあれ、明日のロード・コースのレースはアンドレッティ・グリーン、ターゲット、ペンスキーの3チームによって優勝争いが展開されることになりそうだ。
午前のセッションでは10位と、昨日と比べるとポジションを落とすことになった松浦。午後の予選では14番手にタイムアタックに挑むと、アタック終了時点で4番手になった。その後5人のタイムアタックが終了すると松浦は予選を9位で終えることになった。「こうなるとは多少予想していました。オープンテストのときから新品のタイヤで走行すると3〜4周目くらいまでバランスが悪いんです。アンダーステアが出る傾向があって、結局、タイヤウォーマーをつけて内圧やタイヤの温度などをうまくあわせても、クルマのバランスが最初の1周目には合わないんです。いろいろトライしたんですけどね。そこまでつめることはできませんでした」と、予選について話す松浦。始めの数周でバランスが悪いとなると、1周だけのタイム計測となるシングル・ラップ・クオリファイでは、なかなか好成績を残すことは難しい。予選は9位からスタートすることになったが、昨年のウイナー、ウエルドンは予選9位からスタートし優勝している。明日のレースもその可能性はあるだけに、前戦のようにレース戦略でのポジションアップにも期待したい。