INDY CAR

今年初のロードコース・ポールはダリオ・フランキッティが獲得

<Honda>
4月1日(土)・予選
会場:セント・ピーターズバーグ市街地(フロリダ州セント・ピーターズバーグ) 天候:快晴 気温:26℃

 今年のIRL IndyCarシリーズ第2戦Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグは、年間3戦がスケジュールされている中の最初のロードコース・イベントだ。
 フロリダならではの強い日差しが照りつけるセント・ピーターズバーグの市街地コースには、プラクティスの行なわれた昨日、金曜日も多くのファンが訪れ、華々しい雰囲気の中で予選が開催された。
 全長1.8マイルのコースは、テクニカルな低速コーナーの連続もあるが、飛行場の一部を使っているため、市街地コースでは実現の難しい高速コーナーも存在する。オールマイティなマシンに仕上げなければ速く走ることが難しいレイアウトとされている。
 今年初めてのロードコース・イベントで栄えあるポールポジションを獲得したのは、アンドレッティ・グリーン・レーシングのロードコース・スペシャリスト、ダリオ・フランキッティだった。ラップタイムは1分2秒2753で、これはセント・ピーターズバーグの新しいコースレコードとなった。
 ロードコースでの予選アタックはオーバルとは異なり、二段階で行なわれる。最初の予選がシングル・カー方式である点はオーバルと同じだが、各ドライバーに許されるアタックは、オーバルが2周であるのに対して、ロードコースでは僅かに1周だけ。ワンチャンスで自分のベストを出し切る能力が試される。
 シングル・カーでトップ6となったドライバーたちはファイアストン・ファスト・シックスと呼ばれ、新しいタイヤを1セット与えられ、10分間の予選を戦う権利が与えられる。この時はシングル・カー方式ではなく、6人全員がコースを同時に走行する。
 シングル・カー・アタックでトップだったのは、フランキッティ。彼のチームメイトであるトニー・カナーンとブライアン・ハータ、チーム・ペンスキーのサム・ホーニッシュJr.とエリオ・カストロネベス、そして、チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンが今年のファイアストン・ファスト・シックスとなった。
 予選第2ラウンドでもフランキッティの強さは抜きん出ていた。彼はアタック3周目にシングル・カーで記録したベスト・ラップをコースレコード樹立で更新。アタック5周目にさらにタイムを削ってポールポジションを獲得した。フランキッティにとってキャリア3個目のポールポジションは、ロードコースでの初めてのものとなった。
 シングル・カーでの予選終了時点と、予選第二ラウンドの後でフランキッティのトップは変わらなかったが、その他の順位には動きがあった。シングル・カーで3番手だったディクソンが2位へとポジションを上げ、3位には6番手だったカナーンが浮上して来た。逆に3番手だったホーニッシュJr.は4位へ後退した。
 スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングのダラーラ-Hondaに乗る松浦孝亮は、金曜のプラクティスで6番手につけていた。予選での上位進出が期待されたが、結果は9位となった。ニュータイヤ装着直後のハンドリングが今日も望むとおりのものとなっていなかったためだ。しかし、マシンのセッティングは非常に高いレベルに仕上がっており、明日のレースでは活躍が期待できる。
 
 大型ルーキーのマルコ・アンドレッティは、IndyCarシリーズでの初めてのロードコース予選で10位に食い込んで見せた。彼は昨年のセント・ピーターズバーグでインディ・プロ・シリーズにデビューし、いきなり初優勝を飾った。レースを戦ったことのあるコースとあって、思い切った走りができたことが素晴らしい結果に繋がった。逆に昨年のセント・ピーターズバーグ・ウィナーのダン・ウェルドンは、予選13位と苦しい位置から明日のレースをスタートする。彼らのチームはロードコースではパノス・シャシーに使うが、ウェルドンはパノスに乗るのが今年からのため、まだ完全にマシンをマスターし切っていないようだ。
 女性ドライバーで昨年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのダニカ・パトリックは、予選14位。19台のエントリーによるエキサイティングなストリートレースは、明日の午後3時45分にスタートが切られる。

コメント

■ダリオ・フランキッティ(ポールポジション)
「金曜日にトレーラーから降ろして以来、僕のマシンは本当に調子がいい。マシンのセッティングも小さな調整をして来ただけで、各セッションのトップ・タイムか、それに近いものをコンスタントに出して来れている。朝のプラクティスから予選に向けてのセッティング変更も、温度の変化などに合わせた調整と呼ぶのに近い小さなものだった。アタックではミスもなく、自分の思い通りのドライビングができ、ロードコースでの初ポールポジションを獲得できて嬉しい」
■スコット・ディクソン(予選2位)
「1分2秒台前半がポールポジション・タイムになると考え、それを目指してアタックした。惜しくも2位となったけれど、マシンの調子はいい。今年は全員がHondaエンジンを使っているので、オーバーテイクは難しいだろう。タイヤの使い方や、燃料セーブがレース展開に大きな影響を与える可能性は充分にある。作戦も大胆なものをトライして来るチームが出て来るかもしれない」
■トニー・カナーン(予選3位)
「最後の最後でスコット・ディクソンに2位の座を奪われてしまったが、IRLのロードコース用の予選方式はとてもおもしろい。昨日からずっと僕らのマシンはハンドリングが良く、チームメイトのダリオがポールポジションを獲得した。彼におめでとうと言いたい。アンドレッティ・グリーン・レーシングとしては2年連続のポールポジションだ。土曜日だというのにたくさんのファンが来てくれ、彼らは予選を思う存分楽しんでくれたようだった。セント・ピーターズバーグのストリートレースは、まだ2年目だというのに素晴らしいイベントになっている」
■松浦孝亮(予選9位)
「開幕前のテストの時からニュータイヤでの走り始めでアンダーステアが出る傾向はありました。予選は1周のウォーム・アップだけでアタックをするものなので、自己ベストか、それに近いタイムを出すのは難しいかもしれないと考えていました。本当にそうなってしまって悔しいですね。アタック自体は、ミスもほとんどなく、ベストに近い走りができていました。明日はオーバーテイクが難しく、作戦が大きなファクターとなる展開になる可能性も充分にあります。僕らも思い切った作戦を採るかもしれません。レースは全力を出して上位を狙います。去年のセント・ピーターズバーグのウィナーは、今日の僕と同じ予選9位からスタートしたんですからね」