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インディ・カー・シリーズ開幕戦ホームステッド[決勝日]フォト&レポート

<US-RACING>

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180周目から始まったウエルドンとカストロネベスとの接戦は、リードしていたカストロネベスを最終ラップでウエルドンが追い抜き、昨年に続く2年連続開幕戦ウイナーに輝いた。6位(ダニカ、ライスが棄権したので)からスタートしたウエルドンは200周中僅か10周しかラップリードをしていなかったが、その10周中の1周は見事最終ラップとなった。昨日の予選では8位となり、プラクティスまでのパフォーマンスに比べると少し不安な感じがしたが、予選後のコメント通り、マシンはレースで最高のセッティングに仕上がっていた。昨年のチャンピオンの実力はアンドレッティ・グリーンからターゲットに移籍しても十分に発揮することになった。

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昨日に引き続き快晴となったホームステッド。気温は昨日同様25度までしか上がらず湿度もそれほど上がらなかったので、ホームステッド特有の蒸し暑さは感じない一日となった。午後3時45分にエンジン始動のアナウンスがながれ、2周のウォームアップラン終了後、グリーンフラッグが振られた。ワンツートップだったペンスキーがレースをリードするも、トップを走行していたホーニッシュJr.はレース終盤にピット・ストップのタイミングがずれて後退。ポール・トゥ・ウインを達成することはできず3位でフィニッシュした。
ホーニッシュJr.は最後のピット・ストップに入り周回遅れでレースに復帰したが、その直後にイエローコーションが発生。このタイミングで後続のマシンがピットインし、ホーニッシュJr.より先にコースに戻ることに成功した。コーションが発生しなければ、ホーニッシュJr.がレースをリードしたまま優勝していたかもしれないが、イエローコーションだけは予測することができない。今回は優勝を逃すことになったが「今回は最後のピットインのタイミングが悪かったが、僕達は今年何度もヴィクトリーレーンに行くことができるだろう」とレース終了後にホーニッシュJr.が話したとおり、今後のレースで優勝する確立がとても高いと思わせるパフォーマンスを開幕戦で証明した。

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デビュー戦となったマルコ・アンドレッティは、スタート時にコースイン側の白線越えてしまったため、オープニングラップ後、ドライブスルーペナルティを課せられてしまう。早くも周回遅れとなってコースに戻ることになったマルコは、11周目にピットに入るとマシンに異常が発生し、再びピットイン。ドライブシャフトが壊れてしまったためリタイアを余儀なくされた。初めてのインディ・カーのレースを完走することができなかったが、次戦は昨年インフィニティ・プロ・シリーズで優勝したセント・ピーターズバーグでのレースだけに期待したい。

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160周目、最後のピット・ストップに向かったカナーンは、ピット・レーンの入り口でスピンしてしまい、左フロントタイヤをコンクリートウォールに接触した。アームが曲がってしまい再び走り出すことができず、その場でマシンを降り、リタイアを余儀なくされた。スピンの現場にたまたま居合わせたのだが、激しいブレーキ音が聞こえて振り向いたらカナーンがスピンをしていたので慌ててカメラを向けたがときすでに遅し。始めから見ていたわけではないので、どのような状況でスピンしたのか分らなかったが、カナーンらしからぬ原因でのリタイアだっただけに残念な結果になった。

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178周目のリスタート後はトップグループによる接戦が繰り広げられた。ホーニッシュJr.が後退したことで、トップに躍り出たカストロネベスと昨年のチャンピオン、ウエルドンの2人がトップ争いを演じ、ホワイトフラッグが振られた時点ではカストロネベスがトップを走行していたもののウエルドンが見事に逆転優勝を飾った。カストロネベスは2年前の開幕戦でもチームメイトのホーニッシュJr.と優勝争いをし、最終ラップでホーニッシュJr.に抜かれてしまい2位となった苦い経験がある。今回もそのシーンを彷彿させることになってしまった。カストロネベスは優勝経験も豊富でパフォーマンスも最高なトップドライバーなのは間違いないが、今回のような最終ラップでの接戦という状況で勝てないのがはがゆいところだ。

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レース序盤はアンダーステアとなり、2スティント目からはオーバーステアに悩まされた松浦。テスト回数も少ないままダラーラで初めてレースを行っただけに、問題点が次々とレース中に発生した。しかし、レース終盤にはトップグループと互角のスピードでレースを展開する走りを見せ、6位という結果でフィニッシュすることに成功した。松浦は「開幕戦で6位という結果を残すことができて良かったです。レース序盤ではハンドリングが悪く周回遅れとなってしまいましたが、スピードで勝負できないときは作戦で勝負するといったインディ・カーならではのレースができたと思います。実際周回遅れだったということを考えると、6位という成績には正直満足満足していません。やはりトップグループとの差がそれだけあることを実感します。でも、レース終盤にそのトップグループと同じスピードで走行することができましたので、そういった意味では自信を持つことができました」と、レース後の記者会見で話した。次戦のセント・ピーターズバーグでの走りにも期待したい。

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決勝前のウォームアップが始まって、わずか2分後のことだった。ターン2でカーペンターがスピンを喫し、壁に接触。マシンにダメージを負ってコントロールを失ったカーペンターのマシンはバンクから滑り落ち、そこへフルスピードのままダナが激突した。二人はすぐにヘリで病院へと搬送されたが、昼前にダナの死亡が確認され、依然カーペンターは病院で安静にしているという。2004年のインフィニティ・プロ・シリーズで2位だったダナは、昨年エタノール協会のスポンサーを得てヘメルガン・レーシングからデビュー。だが3戦目のインディ500でプラクティス中にクラッシュし、シーズンを棒に振っていた。今年からチーム・レイホール入りして活躍が期待されていたダナは、30歳のルーキーとして注目を集めていただけに残念。このアクシデントにより、チームレイホールはチームメイトのライスとパトリックのレース出走を取り消した。謹んでご冥福を祈りたいと思います。