<US-RACING>
初日に続き2日目もカストロネベスがトップタイムを記録。ロード・コースでの合同テスト総合タイムで1位となった。午前のプラクティスでトップタイムを記録したカストロネベスは、午後のプラクティス前半にディクソンにトップを奪われたが、残り30分となった午後4時を過ぎてから再びトップに躍り出た。走行終えて総合トップになったカストロネベスは「トラクション・コントロールについては誰も不満をいってないね。ベテラン・ドライバーでもタイヤが古くなれば、ちょっとしたミスでスピンしてしまうし、そのときにパスするチャンスができる。普通のロード・コースよりとても難しくなるよ。みんなのマシンが平等になることを望んでいる中で、ホンダとIRLが決めたことはいい方向に向かっているね」と、話していた。今年からのロード・コースのレースは、マシンのセッティングはより難しくなり、ドライバーのテクニックが重要となるだろう。ベテランといえ、些細なミスも許されないだけに最後までどうなるかわからないレース展開になりそうだ。
2003年に3勝してチャンピオンとなって以来、2年間で1勝しか挙げることができなかったディクソン。昨年初開催されたワトキンス・グレンがその勝利であり、ロード・コースで見せた好パフォーマンスが印象的だった。AGRを寄せ付けなかったこのレース結果からも、チームがパノスで優れたセット・アップをロード・コースで発揮できるのは明らかであり、だからこそストリート&ロードではパノスの続投を決めたのだろう。セッションの終盤にカストロネベスとトップ争いの末、2位に終わったディクソンも今年は要注目だ。
いやー、意外にも午前中のトップがこのシャープで、昨日のトップ・タイムをあっさりと更新。最終的に4位となった。シャープといえばSCCAトランザム(ハコのロードレース・シリーズ)で2度もチャンピオンになったことがあるドライバーだが、フォーミュラでのロード・コースはいまひとつ。そのコメントを見ると「ジョン・ディックとこの二日間素晴らしい仕事ができた」と、どうもエンジニアがポイントだったようだ。ディックはかつて安川や松浦を見ていたこともあり、日本人メディアにも馴染みが深い。ガナッシといい、けっこうロードでパノスはいいのかも。
2日目は不本意な結果に終わった松浦。気持ちとは裏腹にマシンのセッティングはいい方向に向かず13位で終えた。「満足いく走りができませんでした。根本的にだめでしたね。走り始めは良かったんですけど、リアのジオメトリーを交換したら車高がだいぶ狂ってしまいました。とにかくセッションを無駄にしないためにガレージに戻らないでピットで調整しようと思ったんですけどそれが裏目に出てしまい、車高が狂ったまま午前中は走行しました。結局、その後もタイムを更新することでできず、今日のベストタイムは朝の最初に走ったタイムがベストでしたね」と、合同インタビューで話す松浦。明日はメディア・デーで明後日オーバルのテストとなるが、最終日のオーバルのテストでは開幕戦に向けてもいい結果で終えることに期待したい。