INDY CAR

マイアミでの合同テスト2日目、エリオ・カストロネベスが連日のトップ

画像

<TWIN RING MOTEGI>
ホームステッド-マイアミ・スピードウェイでは、IRL合同テスト2日目、ロードコースでのテスト走行が行なわれた。朝方は過ごしやすい気候であったが昼前には気温が27度に上昇し、暑い一日となった。ただ、ホームストレートで向かい風となる西風が吹いていて、午後になると雲も多く出てきたため、前日よりは多少過ごしやすくはなっていた。
この日も午前中の3時間、午後3時間半の2セッションで走行テストが行なわれた。午前中のセッションでは、真っ先にコースへと飛び出したスコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング-Honda/パノス)がスタート直後から1分13秒台のタイムを出し、続いてダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング-Honda/パノス)が12秒台、そして11秒台とタイムを上げ、前日とは違って、早い段階で次々とタイムが塗り替えられていく展開となった。そして、走行開始30分を待たずに、シャープが11秒台を割って、この2日を通してのトップに躍り出る。さらにその後にスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング-Honda/パノス)がシャープのタイムを上回ってトップへと浮上。最終的に午前中のセッションはディクソンが1分10秒8409、シャープが1分10秒8839と、2人のスコットが1分10秒台。続く3番手には、ウェルドンが1分11秒0968となり、パノス・ユーザーがトップ3を独占した。
午後のセッションでは、前日1-2のタイムを出したペンスキー勢が、巻き返しを図るような形で、セッション開始40分過ぎにエリオ・カストロネベス(マールボロ・チーム・ペンスキー-Honda/ダラーラ)が、そしてその15分後にサム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー-Honda/ダラーラ)がそれぞれ10秒台のタイムを出して、好調パノス勢に対し、ダラーラ・ユーザーの意地を見せる形で、セッションは進んでいった。
午前中にトップタイムを出したディクソンは午後になるとロングラン・テストに入り、午前中から走り込んでいたウェルドン(この日最多の104ラップを走行)とともに、ガナッシ勢は2台で200周近くを走り込んだ。気温が下がりはじめたセッション最終盤、エリオが、立て続けに1分10秒台を出して、トップの座を奪う(1分10秒5683)。これに負けじとディクソンも午前中のタイムを上回った(1分10秒6675)ものの、エリオのタイムには届かず2番手に収まった。続き3番手にはサム(1分10秒8459)、午前中のタイムを更新できなかったシャープは4番手でロードコース・テストを終了した。昨年のチャンピオンチームであるアンドレッティ・グリーン・レーシングは、午前中では5番手となる1分11秒5007を出したトニー・カナーンがチームトップ。午後になってトニーとダリオ・フランキッティがタイムアップをし、ダリオの1分11秒0606(この日総合で5番手)がチームのトップタイムとなった。同チームの新人、マルコ・アンドレッティもこの日はセッション前半から積極的にコースに入って走行を重ね、午前中40周、午後29周の計69ラップを走行したものの、タイムは12番手に留まった。
スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングの松浦孝亮(Honda/ダラーラ)は1分11秒9676(13番手のタイム)でこの日の走行を終えた。満足のいく結果ではないが、これは、リアのジオメトリーを変える際に車高調整が狂ってしまっていたのが原因だった。途中でマシンをガレージに戻して確認することも出来たが今回はテストということもあり、1周でも多く走りデータを取ることを優先した結果、問題の発見が遅れた。しかし、マシンのポテンシャルには手応えを感じているようで表情は明るかった。
明日は記者会見、写真撮影などが終日予定されており、明後日はいよいよオーバルコースでの走行が行われる。