INDY CAR

2006年もタイトル獲得を狙うランキング2位のカナーン

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<TWIN RING MOTEGI>
“I lost to a guy who was superior to myself at least this year.(去年は自分以上の相手に破れた)”トニー・カナーン
昨年の今ごろ、トニー・カナーンはアンドレッティ・グリーン・レーシングのチーム・メイトだったダン・ウェルドンを、IRLインディカー・シリーズのタイトル防衛を目指す際の最大のライバルになると予想していた。ブラジル出身のカナーンは全く抵抗せずにその座を明け渡したそうとしていたわけではない。2005年シーズンの15戦を通じて、両者の激しいバトルが展開された。しかし強敵がひしめくインディ・レーシング・リーグで2年連続の栄冠を勝ち取るには、すべての周回(3035周)を走り抜き、3勝を挙げて全戦でトップ10入りした2004年の成績を再現する必要があった。カナーンは2005年も見事な戦いを演じたが、ウェルドンはそれを上回ったのだ。
「最高のシーズンを終えて、あまり多くを期待しないよう努めていた。2004シーズン以上の結果を挙げるのは非常に難しく、結局は上手くいかなかった」と2006年3月26日にホームステッド-マイアミ・スピードウェイで新しいシーズンが開幕する際、No.11セブン・イレブン(Honda/ダラーラ)を走らせることになるカナーンは語った。
「タイトルを獲ったあとは、もう1年続けて勝つしかない。内容としてはいいシーズンだったと思う。もちろん負けてしまったわけだが、最後の2レースまでチャンピオン争いに加わっていた」
序盤の5レースで4勝を挙げ、初のシリーズ・タイトル獲得に向けて勢い付いたウェルドンは、第16戦ワトキンス・グレンで王座を確定した。1.5マイルのオーバルトラックであるカンザス・スピードウェイと、ロードコースのインフィニオン・レースウェイで勝ち星を挙げたカナーンは、インディカー・シリーズの戦いにおいてランキング2位(トップと80ポイント差)となっている。
「シリーズ中、大きな浮き沈みがあった。その前は1年半ほどずっとよかったのだが、今年は3回もリタイアしたレースがあり、それでタイトルを失うことになった」とカナーンは言っている。
カナーンが記録してきた連続のトップ10入りは、6月の第7戦リッチモンド・インターナショナル・レースウェイにおける激戦の中、「22」で途切れることになった。第9戦ナッシュビル・スーパースピードウェイでもクラッシュし、第12戦ケンタッキー・スピードウェイではマシン・トラブルに見舞われたことから、カナーンは貴重なポイントを失うこととなった。
「それでもいい1年だったと思う。チームはインディ500に勝ち、タイトルを獲った。去年はチャンピオンにはなれたがインディで勝てなかったと言っていたわけだから、違う結果が出たとはいえ、いいシーズンだった」と第89回インディアナポリス500マイル・レースでポール・ポジションを獲得したカナーンは語っている。
「シーズン序盤、ダンはたしかに少しツイていたが、勝てる位置に付けていること自体は幸運によるものではない」
そして、先月ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングへ移籍したウェルドンは、カナーンのターゲット(目標)となっている。カナーンはもちろんディフェンディング・チャンピオンのプレッシャーをよく知っており、それを利用してタイトルを奪い返す考えだ。
「ダンが活躍できてよかったと思っている。2004年シーズンが終わったときの彼には勢いがあった。そういうときはすべてが上手くいくものだ。去年、私がチャンピオンになったときもそうだった。さらに強くなって、また戦うつもりだ」