＜TWIN RING MOTEGI＞
マイケル・アンドレッティ、来季インディ５００で現役復帰！！
息子のマルコもシリーズ参戦決定！！
2005年のシーズンを17戦中11勝で終えたマイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グリーン・レーシング。チームに在籍していた4人のドライバーの内、IRL記録であるシーズン6勝を挙げてシリーズ・タイトルを獲得したダン・ウェルドンが、来季はターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングに移籍することを先日発表。その空いたシートに誰が座るのか、が注目の的となっていた。
様々な憶測が流れる中、現地時間の12月20日（火）、インディアナポリスでチームは2006年の体制を発表した。まずはトニー・カナーン、ダリオ・フランキッティとブライアン・ハータの契約継続を発表。そして、4番目のドライバーにマイケルの息子のマルコ・アンドレッティが参戦する、と発表された。また、Honda/Dallara/Firestoneのマシンパッケージに変更はない。
「アンドレッティ・グリーン・レーシングで来季を走れることにとても興奮しています。ここ数年、このチームやチームメイトの3人と多くの時間を共にすることができたことはプラスに働くと思います。今後数々の課題を急激にクリアして行かなくてはならないのは承知していますが、モータースポーツ界の中でトップチームのひとつがサポートしてくれていることも理解しています」とマルコはコメントした。
マルコは10歳の時にカートでデビュー。2003年にスキップ・バーバー・ダッジ・イースタン・シリーズでフォーミュラカー・デビューをし、そのままそのシリーズ・タイトルを獲得。2004年はスキップ・バーバー・ナショナル・シリーズ、フォーミュラ・TR1500・プロシリーズ、スキップ・バーバー・ダッジ・ザザン・シリーズにトリプル・エントリー。そしてエントリーしたすべてのシリーズでタイトル獲った。今年はスター・マツダ・チャンピオンシップにフル参戦し、ランキング5位。同時にインディカーへのステップアップシリーズであるメナーズ・インフィニティ・プロ・シリーズにも参戦。14戦中6戦にしか参戦しなかったが、その6戦中3勝を挙げ、3度のポール・ポジションを獲得している。
この発表は、噂が先行していたため、記者会見に出席したジャーナリストの中であまり驚きはなかった。だが、次の発表で会場内はどよめくことになる。それは一昨年の第87回インディ500で引退したマイケルが来季のインディ500参戦を発表したからであった。そしてそのエントリーにカーナンバー#1をつけることも同時に発表された。
シリーズ・タイトルを獲得したウェルドンが#1をつける権利があると思われがちだが、IRLのルールで#1は獲得したドライバーではなく、チームに権利がある。その#1をマイケルがインディ500でつけて、その権利を行使することになったのである。
また、マイケルの発表により、来季のインディ500では親子対決が見られることとなった。過去にはマイケルも父マリオとインディ500で対決したことがある。そして今度は自分の息子と対決することになった。また、インディ500に参戦した親子は過去に18組ある。しかし、3代に渡って参戦するのはIRL史上初めてのこと。
「インディ500に復活することをとても楽しみにしているよ。そしてマルコと戦えることもすごく楽しみだよ。彼はみんなが予想していたよりも著しくドライバーとして成長した。それが来季のフル参戦へとつながったんだ。ぼくがインディ500で優勝するチャンスは大きいと思う。そして、マルコの初参戦にも大きな貢献ができると思うんだ」と。