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●インディ・カー・シリーズ第17戦カリフォルニア【初日】フランキッティが今年最後の予選でポール・ポジション

<US-RACING>
IRL10年目のシーズンとなった2005年もいよいよ最終戦を迎え、2マイルのカリフォルニア・スピードウエイがその舞台となる。予選前にホンダが2009年までの参戦継続を発表し、単独となっても供給し続ける主旨のアナウンスを行った。注目の今季最後のクオリファイはホンダのフランキッティがトップとなり、今年初のポール・ポジションを獲得。2位はこのレースが最後となるシボレーのシェクターで、3位はトヨタのホーニッシュJr.と3メーカーが揃って上位に進出した。
●プラクティス1:チャンピオンのウエルドンがトップ・スピードをマーク
カリフォルニアらしい快晴に恵まれた最終戦初日、午前9時45分開始予定だった最初のプラクティスは、インフィニティ・プロシリーズのクラッシュの後片付けが遅れたために9時56分のスタートとなった。1時間に渡って行われたセッションで、トップ・スピードをマークしたのはウエルドン。前戦でタイトルを決めた2005年チャンピオンは219.694mph(32.7729秒)をマークし、2位はチームメイトのカナーンで219.585mph(32.7891秒)を記録する。3位はシボレーのシェクターが219.418mph(32.8141秒)とこのトップ3だけが219マイル台に入れる。
●プラクティス2:全体にスピードダウンした中でフランキッティがトップ
本来は1時間のインターバルとなるはずが、ずれ込んでいた時間を修正したために48分へと短縮。当初の予定どおり午前11時45分にセッションが始まった。予選前最後のこのプラクティスでトップ・スピードをマークしたのはフランキッティ。しかし気温が上がったせいか、朝のウエルドンのスピードには及ばず218.615mph(32.9346秒)、2位は再びカナーンで218.386mph(32.9691秒)、3位には紅一点のパトリックが218.004mph(33.0269秒)で入った。この3人だけが218マイル台と全体的にスピードがダウンしている。なお、このセッションで安川のチームメイトとしてスポット参戦していた昨年のインフィニティ・プロシリーズ・チャンピオン、ティアゴ・メデイロがクラッシュ。本人は無事だったが、ダメージは大きく復活は難しそうだ。
●予選:フランキッティが唯一の219マイル台で今季初ポール
午後3時に始まった今年最後のクオリファイ。まずは前戦ワトキンス・グレンの勝者であるディクソンからスタートし、216.318mph(33.2844秒)を記録した。続いて3番目に登場したホーニッシュJr.が218.602mph(32.9365秒)を出してトップが交代するも、次のアタッカーであるシェクターが218.902mph(32.9015秒)とホーニッシュを上回ってみせる。このあとに11人がアタックしたが、誰もシェクターのスピードを更新することができない。
午後3時46分、朝のセッションでトップだったフランキッティがコースイン。フランキッティは最初のアタックで唯一219マイル台に入れる219.398mph(32.8171秒)をマークし、みごとトップに躍進する。このあとに5人がアタックしたものの、結局誰もフランキッティを上回ることができず、フランキッティの今季初ポール・ポジションが確定。昨年6月のテキサス以来となる通算2度目の予選トップとなった。ホンダにとって今季8度目のポールであり、トップ10中7台と圧倒的な速さだ。
今年最後のレースに挑む日本勢は、最初のプラクティスで松浦が215.942mph(33.3423秒)を記録して15位、安川は212.697mph(33.8509秒)で22位となる。第2プラクティスでは松浦が215.468mph(33.4157秒)とスピードをダウンするも同じ15位。逆に安川はスピードを上げて214.898mph(33.5043秒)の18位から予選に臨むことになった。注目の予選は松浦が217.037mph(33.1741秒)とこの日の自己ベストをマークして12位。安川は214.676mph(33.5831秒)で20番グリッドからスタートする。